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来週の相場で注目すべき3つのポイント:日銀金融政策決定会合、米FOMC、米雇用統計

2023/10/28 18:22 FISCO
*18:22JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:日銀金融政策決定会合、米FOMC、米雇用統計 ■株式相場見通し 予想レンジ:上限31600円-下限30400円 来週は、引き続き、中東情勢と米国の金利動向やインフレ懸念、企業決算の動向に、日米株式市場は左右されることになろう。なかでも米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合が予定されており、その内容次第で相場が大きく変動する可能性がある。日本時間2日未明に結果が判明するFOMCについては、現在の政策金利(5.25-5.50%)を2会合連続で据え置くとの見方が大勢を占めている。今回は「政策金利水準の分布図(ドットチャート)」の公表はなく、パウエルFRB議長の記者会見内容に関心が集中することになるが、過度なタカ派発言が無ければ、無風通過となり短期的なアク抜け感が広がる期待がある。一方、日銀金融決定会合についても、イールドカーブ・コントロール修正に関し長期金利の変動幅引き上げの可能性を指摘する声もくすぶるが、現状維持というのが大方の予測だ。 このほか、週末3日の米10月雇用統計については、非農業部門雇用者数が前回から伸びは鈍化する見通し。失業率は前回並みの予想で、平均時給は前回と同程度の上昇が見通されており、波乱は回避される公算が現状では高い。全体的には、短期的な日経平均のボラティリティが高まる可能性をはらみながらも、年末高ラリーへの土壌が整うかがポイントとなる週といえそうだ。 物色面では、佳境に入ってくる決算発表が最大の注目点となってくる。今週の米国市場では、ベライゾン、スリーエム、コカ・コーラ、マイクロソフト、アマゾンの決算が好感された反面、アルファベット、メタ・プラットフォームズ、シェブロンの決算が失望されるなどまちまちの展開となり、日米株式市場における投資家のセンチメントに影響を与えた。 こうしたなか、来週は30日にオリエンタルランド<4661>、パナソニックHD<6752>、31日にソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ファナック<6954>、村田製作所<6981>、11月1日にトヨタ<7203>、2日に川崎汽船<9107>が決算発表を予定する。半導体関連の決算が集中する31日が一つのヤマ場ともなりそうだ。そして、1日の国内時価総額トップのトヨタの決算も焦点となろう。10月に生じた国内工場停止による影響や今後の生産動向、為替の前提条件などが注目されるが、第1四半期では見送られた通期業績の修正もしくは何らかの株主還元策などでサプライズがあれば、11月の相場環境を一変させる期待がある。 ■為替市場見通し 来週のドル・円は上げ渋りか。米連邦公開市場委員会(FOMC)でインフレ抑止に前向きな姿勢が予想されるものの、年内利上げ観測は後退。中東情勢の悪化も懸念されそうだ。10月30-31日開催の日本銀行金融政策決定会合では、インフレ見通しの上方修正などが見込まれ、緩和修正に向けた動きと受け止められた場合、リスク選好的なドル買い・円売りは後退する可能性がある。 米連邦準備制度理事会(FRB)は10月31日-11月1日のFOMC会合で政策金利を据え置く公算だが、市場はすでに織り込み済み。金融当局者はインフレ抑止に前向きのため、堅調な米経済指標をにらんでドル売りは限定的となりそうだ。その後発表される米経済指標で雇用統計は強弱まちまちと予想されている。このうち非農業部門雇用者数と平均時給が前回を下回る内容ならFRBのタカ派スタンスを弱める要因となり、ドル売りが強まる展開となろう。欧州中央銀行(ECB)など主要中銀の利上げ休止を受けて安全資産であるドルが相対的に好まれる可能性はあるものの、FRBの年内利上げの可能性は低下しており、主要通貨は対ドルで底堅く推移する見通し。 ■来週の注目スケジュール 10月30日(月):日銀政策委員会・金融政策決定会合(1日目)、独・GDP速報値(7-9月)、米・アップルが製品発表イベント開催、など 10月31日(火):有効求人倍率(9月)、植田日銀総裁が会見、ファナック決算発表、中・製造業PMI(10月)、欧・ユーロ圏GDP速報値(7-9月)、米・連邦公開市場委員会(FOMC)など 11月1日(水):トヨタ決算発表、米・ADP全米雇用報告(10月)、米・ISM製造業景況指数(10月)、米・連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利発表、米・FOMC終了後、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見、など 11月2日(木):年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が7-9月期運用実績公表、英・中央銀行が政策金利発表、米・耐久財受注(9月)、アップル決算発表、など 11月3日(金):中・財新サービス業PMI(10月)、独・貿易収支(9月)、欧・ユーロ圏失業率(9月)、米・非農業部門雇用者数(10月)、米・失業率(10月)、米・平均時給(10月)、など 《CN》
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4661 東証プライム
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東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
6526 東証プライム
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時価総額 423,382百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
1,551
11/22 15:30
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時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
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時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
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11/22 15:30
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時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6954 東証プライム
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時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
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時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
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時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
9107 東証プライム
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時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17