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新興市場見通し:上値を試す展開に期待、IPOはアイデミーなど計5社

2023/6/17 17:40 FISCO
*17:40JST 新興市場見通し:上値を試す展開に期待、IPOはアイデミーなど計5社   ■出遅れ解消の動きが再燃、マザーズは年初来高値更新 今週の新興市場は大幅続伸。これまでの上昇相場における出遅れ感を解消する動きが再燃し、週初は大幅高で始まった。週半ばは衆議院解散を巡る思惑が強まるなか、再び外国人投資家が好む東証プライム市場の主力株が優勢な展開となり、新興株は軟調に推移。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に消化した後、岸田文雄首相が今国会会期中の衆院解散を否定したことが契機となり、週末は再び新興株を選好する動きが強まった。昼頃に日銀金融政策決定会合で政策の現状維持が伝わったことも支援材料となり、マザーズ指数はこの日だけで+4.5%と急伸した。なお、今週の騰落率は、日経平均が+4.47%だったのに対し、マザーズ指数は+7.45%、東証グロース市場指数は+6.91%だった。 個別では、全体的に買い優勢となったなか、時価総額上位20銘柄は全て週間で上昇した。ビジョナル<4194>+15.4%、M&A総研HD<9552>+22.0%、フリー<4478>+12.4%、カバー<5253>+16.6%、JTOWER<4485>+17.7%を筆頭に、時価総額上位7銘柄は週間で2ケタ台の上昇率となった。新規株式公開(IPO)が2銘柄あったが、約1カ月半ぶりのIPOでAIやDXといった高いテーマ性を有し、今期営業損益の黒字転換と業績の好調さも相まったABEJA<5574>は人気化し、上場2日目で初値を形成、その後も週末まで上値追いとなった。AI英語学習プラットフォームを手掛けるGlobee<5575>は公開価格の2.3倍で初値を付けた後は売りに押される場面もあったが、週末は地合いの好転も相まって急伸した。ほか、決算を材料にブレインズテクノロジー<4075>、GA technologies<3491>などが急伸し、ケアネット<2150>など株価下落の続いていた銘柄が特段の材料もなしに急速に買い戻される動きなども見られた。 ■パウエル議長の議会証言に注目、出遅れの特に強い銘柄に注目 来週の新興市場は上値を試す展開か。先々週、5月第5週から出遅れ銘柄を物色する動きが見られており、今週も週初と週末にそうした動きが顕著に見られ、マザーズ指数は年初来高値を大きく更新してきている。新規株式公開(IPO)ラッシュ序盤の2銘柄が高い初値を付け、その後も堅調な株価推移を見せていることから、個人投資家の含み損益も改善が続いていると想定され、需給面も良好だろう。 一方、来週は21日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院での議会証言が予定されている。投資家は早くも利上げサイクルの終了を見込んでいるが、パウエル議長が必要以上に追加利上げを示唆すると、米国株主導で地合いが悪化する可能性があるため注意したい。 来週はIPOが合計5銘柄あるが、21日のシーユーシー<9158>を除けば吸収金額の大きい銘柄はない。その後控えている新規上場予定の銘柄の中にも吸収金額の大きい銘柄は多くないため、既存銘柄に対する換金売り圧力はさほど気にしなくてもよさそうだ。むしろ、IPO銘柄の高い初値形成が続けば、個人投資家の損益状況の改善を通じて、安値圏にある既存銘柄の物色などがより活発になりそうだ。なお、来週予定されている新規上場はシーユーシーのほか、オービーシステム<5576>、アイデミー<5577>、リアルゲイト<5532>、ARアドバンストテクノロジー<5578>、である。 個別では出遅れ解消の動き継続を想定し、ケアネット<2150>のほか、今週末に強い動きが見られたアイドマホールディングス<7373>など、依然として株価が安値圏にある銘柄に注目したい。 《FA》
関連銘柄 16件
2150 東証プライム
608
11/22 15:30
-45(%)
時価総額 28,498百万円
製薬企業の医薬情報を医師会員にネット配信するサービス「MRPlus」などを手掛ける医薬DX事業が主力。医師・医療従事者向け会員制サイトの運営等も。医薬DX事業では既存サービスの販売体制強化を進める。 記:2024/10/06
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11/22 15:30
-16(%)
時価総額 43,937百万円
ネット不動産投資サービス「RENOSY」を展開。不動産投資の検討、購入、管理、売却までカバー。賃貸管理DX等も。RENOSY会員数は48万人超。サブスク契約件数は3.1万戸超。24年10月に台湾へ進出。 記:2024/10/24
4075 東証グロース
664
11/22 15:09
-20(%)
時価総額 3,699百万円
エンタープライズAIソフトウェア事業を展開。異常検知ソリューション「Impulse」、エンタープライズサーチ「Neuron」等を手掛ける。積極的な人材採用進める。ソフトウェアライセンス数は堅調増。 記:2024/10/25
4194 東証プライム
7,983
11/22 15:30
+40(%)
時価総額 316,462百万円
会員制転職サイト「ビズリーチ」、採用管理や勤怠管理等の「ハーモス」を展開。国内最大級の求荷求車サービス「トラボックス」等も手掛ける。ビズリーチのスカウト可能会員数は258万人超。顧客基盤は順調に拡大。 記:2024/10/25
4478 東証グロース
2,589
11/22 15:30
-92(%)
時価総額 151,741百万円
中小企業向けに統合型クラウド会計ソフト、人事労務ソフトの提供等を行う。クラウド会計ソフトで国内トップシェア。有料課金ユーザー企業数は53万件超。サブスク売上比率が高い。金融サービスの拡大等を図る。 記:2024/10/24
4485 東証グロース
3,595
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 92,474百万円
通信インフラシェアリング事業を展開。屋内インフラシェアリング、屋外タワーシェアリング、ローカル5Gサービス等を手掛ける。国内IBS事業などの拡大図る。米投資会社がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/10/11
5253 東証グロース
2,652
11/22 15:30
-53(%)
時価総額 165,015百万円
VTuberプロダクション「ホロライブプロダクション」を運営。在籍VTuber数は80超。知名度やファンコミュニティに強み。音楽起点の商品、サービスを拡充。ロサンゼルス・ドジャースとコラボ企画を実施。 記:2024/08/13
5532 東証グロース
2,031
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 5,734百万円
築古ビルをスモールオフィス・シェアオフィス等に再生するフレキシブルワークプレイス事業を展開。渋谷エリアが中心。サイバーエージェント傘下。既存運営物件は安定稼働。ストック型収入は安定的に積み上がる。 記:2024/08/19
5574 東証グロース
2,084
11/22 15:30
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時価総額 19,300百万円
AI開発を支援する「ABEJA Platform」を展開。DX推進に向けたコンサル等のトランスフォーメーション領域が主力。継続顧客向け売上比率が高い。LLM関連が注力領域。25.8期は2桁増収計画。 記:2024/10/26
5575 東証グロース
1,031
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 5,223百万円
AI英語学習プラットフォーム「abceed」の開発、運営等を行う。シャドーイングなど豊富な学習機能が強み。累計ユーザー数は470万人超。教材コンテンツ数は1000超。サブスク売上比率が9割超と高い。 記:2024/10/26
5576 東証スタンダード
2,174
11/22 12:33
+9(%)
時価総額 5,146百万円
システムインテグレーションサービスを手掛ける独立系IT企業。金融事業、産業流通事業、社会公共事業、ITイノベーション事業を展開。日立製作所グループなどが主要取引先。既存顧客とのパートナーシップ強化図る。 記:2024/08/20
5577 東証グロース
1,018
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 4,058百万円
法人向けAI/DXプロダクト「Aidemy Business」、デジタル人材育成支援プログラム「Aidemy Premium」等を手掛ける。東京大学発のスタートアップ企業。新規コンテンツの作成などに注力。 記:2024/08/20
1,443
11/22 15:30
+100(%)
時価総額 4,827百万円
クラウド総合活用支援サービス「cnaris」、データ・AI活用支援サービス「dataris」、ファイルサーバ統合管理ソリューション等を手掛ける。高付加価値案件へのシフト等により、粗利率の向上を図る。 記:2024/08/20
1,670
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 25,536百万円
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9158 東証グロース
1,688
11/22 15:30
-40(%)
時価総額 50,623百万円
医療機関向け経営支援事業、ホスピス型住宅の運営等を行うホスピス事業、指定訪問看護ステーションの展開等を行う居宅訪問看護事業を手掛ける。医療機関向け経営支援事業は新規獲得で支援先主要拠点数が順調に増加。 記:2024/08/27
9552 東証プライム
2,144
11/22 15:30
+11(%)
時価総額 127,167百万円
独立系M&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は製造業、建設業、情報通信業が多い。年間問い合わせ件数は5000件超。M&Aアドバイザーの採用は順調。成約件数は順調に増加。 記:2024/06/17