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後場に注目すべき3つのポイント~株価堅調も違和感が拭えない

2023/4/25 12:23 FISCO
*12:23JST 後場に注目すべき3つのポイント~株価堅調も違和感が拭えない 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、株価堅調も違和感が拭えない ・ドル・円は堅調、日銀緩和継続の方針で ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位アドバンテスト<6857> ■日経平均は続伸、株価堅調も違和感が拭えない 日経平均は続伸。112.52円高の28706.04円(出来高概算4億8662万株)で前場の取引を終えている。 24日の米株式市場でダウ平均は66.44ドル高(+0.19%)と小幅続伸。金利先高観の後退を受けて上昇して始まった。しかし、4月ダラス連銀製造業活動指数が予想外に悪化して景気後退懸念が再燃、売りが強まって一時下落に転じた。一方、今週の主要ハイテク決算を控えるなか動意に乏しい展開が継続。終盤にかけてダウ平均はプラス圏を回復も、ハイテクは終始軟調でナスダック総合指数は-0.29%と反落。他方、為替の円安基調や主要企業の堅調な決算を背景に日経平均は104円高からスタート。買いが先行し、寄り付き直後に28806円(213円高)まで上昇し、ザラ場での年初来高値を更新した。ただ、今晩の米国市場で控えるIT大手の決算をはじめ今後に控える多くのイベントを前に様子見ムードが強く、その後は伸び悩んで一進一退が続いた。 個別では、三井住友<8316>、みずほ<8411>の銀行、三井物産<8031>、住友商事<8053>の商社、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、JR東海<9022>、JR東<9020>の陸運が堅調。経済産業省が次世代半導体の国産化を追加支援する方針との報道を受けて、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>などの半導体株が高い。決算を手掛かりにニデック<6594>、コーエーテクモ<3635>が大きく上昇し、業績予想を上方修正した大和ハウス工業<1925>、配当予想を引き上げた住友ベークライト<4203>も上昇。証券会社のレーティング格上げが確認された乃村工藝社<9716>も大幅高。東証スタンダード市場では業績及び配当予想を引き上げたアイ・ピー・エス<4335>、コスモスイニシア<8844>が急伸した。 一方、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、JAL<9201>、ANA<9202>の空運が下落。三井ハイテック<6966>、イビデン<4062>、新光電工<6967>のハイテクの一角が軟調。ほか、MSOL<7033>、Sansan<4443>、Appier<4180>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株の下落が目立つ。 セクターでは証券・商品先物取引、その他製品、陸運が上昇率上位に並んだ一方、鉄鋼、電気・ガス、空運が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の75%、対して値下がり銘柄は21%となっている。 米市場の取引終了後、地銀のファースト・リパブリックが第1四半期決算を発表した。1株利益は予想を上回ったが、預金が第4四半期に比べて40.8%減少したことを明らかにしたほか、第2四半期に全従業員の約2割を削減する計画を発表し、時間外取引で株価は急落している。一方、3月末以降は預金流出ペースが鈍化したとしており、これが安心感につながっているのか、時間外取引の米株価指数先物は堅調に推移。東京市場でも銀行株が上昇しているなど影響はほとんど見られていない。 こうした中でも、本日の東京市場は動意に乏しかった前日の米株市場とは対照的に堅調な値動きを見せ、日経平均は再びザラ場ベースでの年初来高値を更新してきている。ただ、個人的にはどうにも実体と乖離したような違和感が拭えない。東京市場では前日に決算発表したニデック<6594>が大幅に上昇しており、これが今後に控える企業決算への期待感につながっているとの指摘も聞かれる。 ただ、ニデックの決算は強弱材料が混在している。2024年3月期の計画は市場コンセンサスをやや上回る水準としている。構造改革費用計上の一巡に加えて、電気自動車の動力装置であるイーアクスル(E-Axle)の収益改善などを見込んでいる。想定為替レートが1ドル=120円、1ユーロ=130円と、それぞれ現状の為替水準に対してかなり保守的である中でのコンセンサス上振れとあって、これを評価する声も聞かれる。 しかし、第4四半期(1-3月期)の営業損益は243億円の赤字で黒字予想の市場コンセンサスを大きく下回り、第3四半期決算の際に大幅に下方修正した通期計画も下振れた。車載事業の赤字が拡大したほか、精密小型モーターも赤字に転落し、その他の多くの部門でも減益となった。下方修正後の計画未達は業績予想に対する信頼度の低下につながり、今期の計画も素直に受け止めていいかにはやや疑問符が付く。株価も本日は上昇しているが、2022年以降の大幅な株価下落を踏まえれば買い戻しの域を出ておらず、評価されている程までの上昇率とも言いにくい。 株式市場はたしかに堅調ではあるが、引き続き足元の株価の想定超の底堅さを過大評価するべきではないと考える。今晩の米国市場ではアルファベット、マイクロソフトの決算が予定されている。景気後退懸念が強まっている中、顧客のクラウド投資については予算縮小やスケジュール延期などが想定され、注目のクラウド事業については両社ともに成長鈍化が予想される。ある程度は織り込まれていると思われるが、S&P500採用企業のうちIT業種を対象としたPER(株価収益率)などバリュエーションには割高感が否めず、株価反応には注意が必要だろう。 また、今週は米地銀決算が他にも多数控えており、パックウェストが今晩の米国市場では予定されている。預金流出の状況などが引き続き警戒され、金融不安もくすぶる中、今後も株式市場は堅調ながらも上値の重い展開が続きそうだ。(仲村幸浩) ■ドル・円は堅調、日銀緩和継続の方針で 25日午前の東京市場でドル・円は堅調地合いとなり、133円98銭から134円37銭まで値を上げた。植田日銀総裁が金融緩和政策の継続に前向きな見解を示し、円売りがドルをはじめ主要通貨を押し上げた。ただ、米金利は軟調で、ドル買いは入りづらい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は133円98銭から134円37銭、ユーロ・円は148円05銭から148円62銭、ユーロ・ドルは1.1043ドルから1.1067ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アイ・ピー・エス<4335>、ヘリオス テクノ ホールディング<6927>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位アドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・3月シカゴ連銀全米活動指数:-0.19(予想-0.2、2月:-0.19) ・米・4月ダラス連銀製造業活動指数:‐23.4(予想-12.0、3月:-15.7) 【要人発言】 ・植田日銀総裁 「現行のイールドカーブ・コントロールの継続が適切」 「賃金・物価が想定以上に上昇し必要になれば金利引き上げなどで適切に対処」 「消費者物価は今年度後半にかけて2%を下回っていくと予想」 「基調的な消費者物価の上昇率は少しずつ上がってきた。金融緩和の影響」 「今引き締めに転じれば、半年後に物価が下がっていく局面でさらに下押し圧力に」 <国内> ・4月政府月例経済報告 <海外> ・15:00 英・3月公共部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+215億ポンド) 《CS》
関連銘柄 30件
1605 東証プライム
2,408
7/1 15:00
+41(%)
時価総額 3,339,094百万円
原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
1662 東証プライム
6,480
7/1 15:00
-20(%)
時価総額 370,364百万円
石油開発最大手。日本政府が筆頭株主。北海道、秋田県、山形県、新潟県に油ガス田を保有。E&P事業は売上伸長。北米、中東における原油販売量の増加が寄与。増収効果や販管費の減少により、24.3期3Qは営業増益。 記:2024/04/09
1925 東証プライム
4,135
7/1 15:00
+58(%)
時価総額 2,755,270百万円
賃貸住宅事業、商業施設事業、事業施設事業が柱。戸建住宅事業やマンション事業、環境エネルギー事業等も手掛ける。商業施設事業では大型物件への取り組みを強化。中計では27.3期売上高5兆5000億円目指す。 記:2024/06/13
1,378
7/1 15:00
-11(%)
時価総額 463,142百万円
コーエー、テクモの経営統合によって誕生した持株会社。信長の野望シリーズ、無双シリーズなどゲーム・モバイルコンテンツの開発等を行う。エンタテインメント事業はAAAスタジオの新設で大型タイトルの開発体制拡充。 記:2024/05/16
3697 東証プライム
14,395
7/1 15:00
-185(%)
時価総額 256,389百万円
ソフトウェアテスト・品質保証サービス、セキュリティソリューション、DXサービス等を手掛ける。サービス提供社数は1760社超。エンジニア数、単価は上昇傾向続く。AI特化型品質保証サービスの提供を開始。 記:2024/05/10
4062 東証プライム
6,523
7/1 15:00
-25(%)
時価総額 918,836百万円
ICパッケージ基板で世界トップシェア。1912年に揖斐川電力として創業。岐阜県大垣市に本社。自動車排気系部品等のセラミック事業も。電子事業は生成AI用サーバー向けが順調。28.3期売上6500億円目標。 記:2024/06/15
1,209
7/1 15:00
+1(%)
時価総額 122,617百万円
マーケティング支援会社。AI搭載マーケティング支援ツールを手掛ける。AIによる顧客行動予測等が強み。米国及びEMEAは売上伸長。北東アジアは既存顧客の拡大などで売上好調。23.12期通期は大幅増収増益。 記:2024/02/25
4203 東証プライム
4,672
7/1 15:00
-30(%)
時価総額 438,037百万円
プラスチック製品メーカー。半導体材料や高機能プラスチック、医療機器を製造、販売する。半導体向けに強みを持つ。今期3Q累計は半導体関連材料が堅調に推移した。高機能プラスチックは緩やかな回復傾向となった。 記:2024/04/14
4335 東証スタンダード
1,133
7/1 15:00
-12(%)
時価総額 2,794百万円
独SAP社製ERPソフトの導入支援・保守を行うITベンダー。自社テンプレート製品やスマート工場構想策定支援サービス等も。SAPパートナー制度最上位のプラチナパートナーに認定。コンサルサービスの拡充図る。 記:2024/04/29
4443 東証プライム
1,697
7/1 15:00
-33(%)
時価総額 212,159百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
5401 東証プライム
3,456
7/1 15:00
+55(%)
時価総額 3,284,309百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
5406 東証プライム
2,018
7/1 15:00
+21.5(%)
時価総額 799,826百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
6526 東証プライム
3,849
7/1 15:00
+40(%)
時価総額 685,438百万円
富士通とパナソニックのSoC事業を統合して誕生したファブレス半導体ベンダー。車載向けなどに経営資源を集中。製品売上は堅調。先端プロセスを中心とする売上増や円安効果が寄与。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/26
6594 東証プライム
7,120
7/1 15:00
-65(%)
時価総額 4,245,542百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6857 東証プライム
6,420
7/1 15:00
-5(%)
時価総額 4,918,805百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
860
7/1 15:00
±0(%)
時価総額 19,614百万円
産業用ランプ中堅。一般照明用やLEDランプに加え、液晶製造装置、高精密印刷装置、露光装置用光源ユニット等を展開。露光装置用光源ユニット用ランプは出荷数量が順調。特別利益計上。24.3期3Qは大幅最終増益。 記:2024/03/05
6966 東証プライム
6,350
7/1 15:00
+65(%)
時価総額 250,615百万円
リードフレームやプレス用金型、工作機械等を手掛ける。車載用モーターコアで世界トップシェア。超精密加工技術が強み。電機部品事業は好調。電動車向け駆動・発電用モーターコアは需要堅調。24.1期通期は2桁増収。 記:2024/04/16
6967 東証プライム
5,638
7/1 15:00
-2(%)
時価総額 762,100百万円
半導体パッケージの総合メーカー。静電チャック、ハイエンド半導体PKGなどが主力製品。国内生産比率の高さが特徴。24.3期3Qは業績足踏み。半導体製造装置向けセラミック静電チャックは市況悪化などが響く。 記:2024/04/07
1,360
7/1 15:00
-81(%)
時価総額 22,825百万円
プロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)サービスが主力のマネジメント専門企業。マネジメントコンサル、プロジェクトマネジメント実行支援等を行う。支援実績は年間960件超。積極的な新規採用進める。 記:2024/05/08
8031 東証プライム
3,696
7/1 15:00
+45(%)
時価総額 11,189,222百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
34,820
7/1 15:00
-80(%)
時価総額 16,422,261百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8053 東証プライム
4,035
7/1 15:00
+18(%)
時価総額 5,050,093百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
10,835
7/1 15:00
+110(%)
時価総額 14,894,777百万円
総合金融グループ大手。傘下に三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなど。ノンバンク子会社多数。燃費効率の高い次世代型航空機に特化した投資・ファイナンスを実施。全事業部門好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/03/25
3,408
7/1 15:00
+50(%)
時価総額 8,653,764百万円
3メガ銀の一角。傘下に銀行、信託、証券など。連結総自己資本比率は15.97%。配当性向40%は目安。特定取引収益は伸び悩むが、貸出金利息は伸長。役務取引等収益なども増加。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/03/30
8844 東証スタンダード
816
7/1 15:00
-4(%)
時価総額 27,671百万円
不動産デベロッパー中堅。一次取得者向けファミリータイプマンションに強み。ホテル施設運営、工事事業等も。レジデンシャル事業は増収。リノベーションマンションの引渡戸数が増加。24.3期3Q累計は黒字転換。 記:2024/02/24
9020 東証プライム
2,607
7/1 15:00
-57.5(%)
時価総額 2,957,412百万円
国内最大、世界でも最大級の鉄道会社。関東、甲信越、東北までの1都16県が営業エリア。流通・サービス事業、不動産・ホテル事業等も。ホテル、ショッピングセンターは売上順調。28.3期営業利益4100億円目標。 記:2024/06/04
9022 東証プライム
3,430
7/1 15:00
-43(%)
時価総額 3,532,900百万円
国鉄民営化で誕生した東海地盤の鉄道会社。東海道新幹線が収益の柱。ジェイアール名古屋タカシマヤ等の流通業、不動産業、ホテル業等も。東海道新幹線は個室を導入予定。台湾高鐵から技術コンサルティングを受託。 記:2024/06/04
9201 東証プライム
2,545
7/1 15:00
+6.5(%)
時価総額 1,112,531百万円
大手航空会社。国内線や国際線、LCC、貨物輸送の航空運送、旅客サービス、空港内地上サービス等を提供する。今期3Q累計は国際旅客収入が増加した。国内旅客収入は単価が上振れ。航空燃油費等の増加を吸収した。 記:2024/04/03
9202 東証プライム
2,971
7/1 15:00
+1.5(%)
時価総額 1,438,837百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9716 東証プライム
870
7/1 15:00
-2(%)
時価総額 104,310百万円
ディスプレイ業界最大手。1892年創業。取引顧客数は2900社超。年間プロジェクト受託数は1万5000件超。東京ミッドタウン日比谷などで実績。26.2期売上高1430億円、営業利益85.8億円目指す。 記:2024/05/16