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後場に注目すべき3つのポイント~今後はインフレ沈静化よりも景気後退に警戒

2023/4/14 12:20 FISCO
*12:20JST 後場に注目すべき3つのポイント~今後はインフレ沈静化よりも景気後退に警戒 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は6日続伸、今後はインフレ沈静化よりも景気後退に警戒 ・ドル・円は軟調、米金利の低下で ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位伊藤忠<8001> ■日経平均は6日続伸、今後はインフレ沈静化よりも景気後退に警戒 日経平均は6日続伸。276.14円高の28433.11円(出来高概算5億5902万株)で前場の取引を終えている。 13日の米株式市場でダウ平均は383.19ドル高(+1.13%)と大幅反発。3月卸売物価指数(PPI)が予想を大幅に下回ったほか、週次新規失業保険申請件数が労働市場の逼迫緩和を示唆したため、利上げ停止期待が高まった。金利先高観の後退を追い風にハイテクが相場をけん引し、終日堅調に推移、ナスダック総合指数は+1.98%と4日ぶり大幅反発となった。米株高を引き継いで日経平均は164.57円高からスタート。為替の円高進行が限定的で、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移する中、値がさ株の大幅高も寄与し、一時28500円を回復。一方、心理的な節目では戻り待ちの売りが根強いほか、今晩の米3月小売売上高や米銀決算を前にした様子見ムードもあり、その後は一進一退が続いた。 個別では、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>の商社株が大幅に上昇。INPEX<1605>、ENEOS<5020>、住友鉱<5713>など資源関連の一角も上昇。主力ではファーストリテ<9983>が好決算と業績上方修正を材料に急伸。ほか、決算を材料にSansan<4443>、ローソン<2651>、ブックオフGHD<9278>が急伸し、大黒天物産<2791>も減益決算ながらあく抜け感で大幅高。 一方、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>の半導体、安川電機<6506>、TDK<6762>などハイテクの一角が軟調。為替の円高進行を受けてホンダ<7267>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>の輸送用機器も下落。上半期上振れ着地も材料出尽くし感から東名<4439>がストップ安まで売られ、PRTIMES<3922>、フィルカンパニー<3267>、佐鳥電機<7420>も決算を受けて急落。SHOEI<7839>はレーティング格下げを材料に大幅安。 セクターでは卸売、小売、倉庫・運輸が上昇率上位に並んだ一方、海運、空運、繊維製品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の64%、対して値下がり銘柄は30%となっている。 本日の東京市場は全般買い優勢。日経平均は一時28500円を超える場面があった。前日の米国市場でインフレ沈静化の期待が高まり、ハイテク株を中心に株価が大きく上昇したことが背景だ。ただ、東京市場では決算を受けて急伸しているファーストリテ<9983>が実態以上に強く見せている面も否めない。 米3月卸売物価指数(PPI)は前年比+2.7%と2月(+4.9%)から大幅に鈍化し、市場予想(+3.0%)も下回った。前月比では-0.5%と2月(+0.0%)から大きく減速し、市場予想(+0.0%)を下振れた。米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する食品・エネルギーを除いたコア指数も前年比+3.4%と市場予想に一致も、2月(+4.4%)からは大幅に鈍化、前月比では-0.1%と2月(+0.2%)を下回り、市場予想(+0.2%)に反して減速した。 前月比では財が-1.0%と2月(-0.3%)からさらに減速し、中でもエネルギーが-6.4%と2月(-0.3%)から大幅減速となり財の減速をけん引した。一方、サービスも-0.3%と2月(+0.1%)から減速に転じ、インフレ沈静化を示唆する内容となった。 ただ、今月2日に、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が想定外の減産を決定し、原油相場が上昇しているため、今後はインフレ減速のペースが後退する可能性には留意しておく必要がある。 また、PPIの構成項目の中で、FRBが重視する個人消費支出(PCE)デフレーターの算出に用いられるヘルスケアなど幾つかのカテゴリーは上昇しているため、2月分が上方修正されたことと合わせて、FRBのインフレとの戦いは続くとの指摘も聞かれる。 さらに興味深いのは、前日の米10年債利回りがむしろ上昇したことだ。ここ半年程の動きを振り返ると、米10年債利回りは3.25-3.30%あたりで下方硬直性が見られている。米PPIが大幅に市場予想を下振れてディスインフレを印象付ける結果だったにもかかわらず、この水準を前に米長期金利が反発したあたり、金利のここからの一段の低下は期待しづらいと考えられる。 先週から、景気後退を示唆する材料は「Bad news is Bad news.」の形で素直に株式の売りにつながる傾向が見られていたが、それでも株価が下支えられていたのは、米長期金利の低下がバリュエーション面でサポートしていたからでもあろう。このように考えると、今回の金利反発は注意を払うべき動きと考える。今後は景気後退を匂わす材料が出ても、金利はさほど低下せず、これまで以上に素直に株式の売り材料として解釈される可能性があろう。 こうした中、今晩は米国で3月の小売売上高、鉱工業生産、4月のミシガン大学消費者信頼感指数、そしてJPモルガン・チェースやシティ・グループといった米銀の決算が予定されている。市場予想では小売売上高は前月比-0.4%と2月(-0.4%)と同水準が見込まれているが、バンク・オブ・アメリカ(BofA)では-0.8%とより大幅な減速を予想している。仮にBofAの予想通りに大きく下振れるようだと、景気後退懸念が強まる形でリスク回避の動きが強まりやすい点には注意しておきたい。 ■ドル・円は軟調、米金利の低下で 14日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、132円64銭から132円27銭まで値を下げた。前日発表された米生産者物価指数(PPI)の伸びが大幅に鈍化し、インフレ鎮静化が鮮明に。それを受け米金融引き締め観測は後退し、ドル売りに振れた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は132円27銭から132円64銭、ユーロ・円は146円35銭から146円65銭、ユーロ・ドルは1.1046ドルから1.1075ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・クリングルファーマ<4884>、サークレイス<5029>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位伊藤忠<8001> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・先週分新規失業保険申請件数:23.9万件(予想:23.5万件、前回:22.8万件) ・米・失業保険継続受給者数:181万人(予想:183.5万人、前回:182.3万人) ・米・3月生産者物価指数:前月比-0.5%(予想:0.0%、2月:0%) ・米・3月生産者物価コア指数:前月比-0.1%(予想:+0.2%、2月:+0.2%) ・米・3月生産者物価指数:前年比+2.7%(予想:+3.0%、2月:+4.9%) ・米・3月生産者物価コア指数:前年比+3.4%(予想:+3.4%、2月:+4.8%) 【要人発言】 ・易綱中国人民銀行総裁 「今年の中国GDP伸び率は5%程度と予想」 「中国経済は安定しつつ回復。インフレは低水準」 ・鈴木財務相 「G20では、一連の金融危機への議論が有意義に行われた」 ・植田日銀総裁 「コアCPIは今年度後半に向けて2%以下に低下する見通し」 「物価目標の実現に向け現在の金融緩和を維持する姿勢とG20で説明した」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 26件
1605 東証プライム
2,388
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 3,311,361百万円
原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
2651 東証プライム
10,330
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 1,036,099百万円
コンビニ大手。ローソン、ローソンストア100などの運営を行う。成城石井、ローソン・ユナイテッドシネマ等を傘下に収める。国内総店舗数は1万4600店舗超。KDDIによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/05/06
2791 東証プライム
8,400
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 121,582百万円
岡山地盤のディスカウント食品スーパー。PB商品に強み。卸売事業、飲食事業等も展開。高速多店舗化出店を図る。岡山県、石川県などで4店舗を新規出店。販管費の増加は増収効果でこなす。24.5期2Qは大幅増益。 記:2024/03/04
3267 東証スタンダード
719
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 4,154百万円
駐車場の上部空間を開発して賃貸するビジネスを提案。建物の企画から設計・施工、テナント誘致、管理までを一貫で担う。営業人員増やし受注拡大。コスト吸収。中経では26年11月期売上150億円、営業益12億円目標。 記:2024/05/17
3922 東証プライム
1,878
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 25,272百万円
プレスリリース配信代行サービスを通じ企業のPRを支援。タスク管理ツールも。ベクトル傘下。利用企業社数は9万1115社。国内上場企業の56.7%が利用。利用企業数の増加等で、24.2期3Qは2桁増収増益。 記:2024/03/04
4439 東証スタンダード
2,493
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 18,304百万円
中小企業向け光コラボレーション「オフィス光119」の提供等を行うオフィス光119事業、電力小売販売等のオフィスソリューション事業が柱。オフィス光119は解約率低水準。オフィスでんき119は契約保有件数増。 記:2024/06/07
4443 東証プライム
1,741
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 217,660百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
4884 東証グロース
1,004
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 6,324百万円
創薬バイオベンチャー。組換えヒトHGF(肝細胞増殖因子)タンパク質プロジェクトに経営資源を集中。脊髄損傷急性期、声帯瘢痕等の開発にリソース投下。24.9期1Qは増収。損益面は販管費の増加等が重し。 記:2024/02/25
5020 東証プライム
832.4
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 2,688,888百万円
大手エネルギーグループ会社。石油元売りトップ。サービスステーションの運営や石油・ガス開発、金属資源開発、製錬を行う。今期3Q累計は原油価格や金属価格の下落が影響も、在庫影響を除き営業増益となった。 記:2024/04/16
5029 東証グロース
556
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 2,347百万円
米セールスフォースの導入や運用、研修等のコンサルティングが主力。業務改善やSaaS製品の開発、販売、クラウドサービスを提供する。今期3Q累計は主力のコンサルティング等が堅調も、人件費や採用費等が増加した。 記:2024/02/14
5713 東証プライム
4,948
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 1,438,948百万円
大手非鉄。銅、ニッケル、金を手掛け、事業連携による材料調達や製品開発に特徴。大電流・大面積仕様にも応用可能なプリンテッドエレクトロニクス用の厚膜導電性インクを開発。車載用電池材料の増販で、3Q累計は増収。 記:2024/02/23
6506 東証プライム
5,755
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 1,534,801百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども。工場の内製化、自動化を推進。26.2期営業利益1000億円目指す。 記:2024/05/08
6762 東証プライム
9,560
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 3,716,660百万円
電子部品大手。リチウムイオン電池や受動部品に強み。磁性材料がコア技術。24.3期3Q累計はセンサ応用製品が増収。自動車市場向け販売の増加が寄与。セラミックコンデンサなども自動車市場向け販売が伸びる。 記:2024/03/31
6857 東証プライム
5,814
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 4,454,507百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
7261 東証プライム
1,578.5
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 997,303百万円
自動車メーカー。世界初の圧縮着火ガソリンエンジン「スカイアクティブx」など独自技術を保有。デザイン力にも定評。車載用円筒形リチウムイオン電池の供給でパナソニックエナジーと連携強化。3Q累計は利益急伸。 記:2024/03/31
7267 東証プライム
1,730
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 9,401,313百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。日本、北米を中心に販売台数が増加。二輪は欧州販売台数が大幅増。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/25
7270 東証プライム
3,448
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 2,652,119百万円
自動車中堅。販売台数の7割超が北米向け。トヨタと資本業務提携。運転支援システム「アイサイト」等が特徴。自動車事業部門は好調。売上台数は2桁増。国内は足踏みだが、海外が伸びる。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/14
7420 東証プライム
2,011
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 36,091百万円
半導体・電子部品の専門商社。取り扱いメーカーは50社超。QRコードセキュリティなどオリジナル製品も手掛ける。モビリティ事業では車載向け半導体が順調。中期経営計画では27.5期ROE7.5%以上目指す。 記:2024/05/12
14,960
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 1,519,786百万円
大手半導体製造装置メーカー。ウェーハ洗浄装置やコータ・デベロッパ、熱処理装置などを手掛け、洗浄装置で世界トップシェア。枚葉式洗浄装置「SU-3400」が日経産業新聞賞を受賞。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/03/24
7839 東証プライム
2,029
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 108,986百万円
プレミアムヘルメットメーカー。二輪車用ヘルメットの高級品で世界トップシェア。ドイツ、フランスなどが主力市場。海外売上高比率が高い。配当性向50%目処。新モデル投入効果や前期の値上げ効果などで売上順調。 記:2024/06/17
8001 東証プライム
7,615
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 12,068,937百万円
大手総合商社。繊維や機械、金属、エネルギー、化学、食料、住生活など、8カンパニー制で事業展開。ビッグモーターの事業を継承。今期3Q累計はエネルギーや化学品、金属が足踏みも、食料が回復、住生活が堅調だった。 記:2024/03/31
8002 東証プライム
2,965
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 5,094,499百万円
大手総合商社。穀物と発電に強みを持つ。ライフスタイルや情報・物流、アグリに加え、化学品や金属、エナジー、資源開発、航空、船舶、金融等の事業を展開する。今期3Q累計はアグリや化学品、原料炭が足踏みとなった。 記:2024/03/31
8031 東証プライム
7,446
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 11,857,509百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
34,400
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 16,224,175百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
1,568
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 32,218百万円
リユースチェーン大手。主力の「ブックオフ」に加え、百貨店内の買取専門店「ハグオール」などを展開。アメリカなど海外にも進出。直営既存店ではトレーディングカード等の販売が順調。28.5期売上1300億円目標。 記:2024/06/03
9983 東証プライム
40,890
6/26 0:00
±0(%)
時価総額 13,012,057百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10