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前場に注目すべき3つのポイント~日経平均の27300円辺りを支持線とした押し目狙いのスタンス~

2023/3/15 8:31 FISCO
*08:31JST 前場に注目すべき3つのポイント~日経平均の27300円辺りを支持線とした押し目狙いのスタンス~ 15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:日経平均の27300円辺りを支持線とした押し目狙いのスタンス ■三井ハイテク、23/1営業利益 51.0%増 225億円、中計目標を引き上げ ■前場の注目材料:三菱電機、熊本にパワー半導体の新工場棟、SiC8インチ対応 ■日経平均の27300円辺りを支持線とした押し目狙いのスタンス 15日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。14日の米国市場はNYダウが336ドル高だった。2月の消費者物価指数(CPI)が想定通りの内容だったことから、インフレ警戒が和らいだ。また、米財務省高官が当局の保証額以上の預金も含め全預金の安全性を確認する発言を受け、連鎖的な破綻への懸念が後退した。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測再燃で金利が上昇したため伸び悩んだものの、主要な株価指数はプラス圏で終了。シカゴ日経225先物は大阪比310円高の27210円。円相場は1ドル134円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は前日の下落で27000円辺りに位置する75日、200日線を割り込んだが、ナイトセッションで上回ってきたことから、27000円での底堅さが意識されそうだ。日経平均では27300円辺りが支持線となる。米国では銀行株を買い戻す動きが強まったことが全体のセンチメント改善につながっていたが、日本のメガバンクについても前日には7~8%を超える急落を見せていたこともあり、自律反発狙いの買いは入りやすいだろう。 もっとも、米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは、米国の銀行システム全体の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更した。金融システムへの不安は解消されたわけではないため、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。戻りの鈍さが意識される局面においては、売り仕掛け的な商いも入りやすいところだ。とはいえ、足もとで出来高を伴った下落により、ヘッジ対応などの動きは一巡した感はある。そのため、日経平均の27300円辺りを支持線とした押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 そのほか、足もとで幅広い銘柄が売られるなか、配当志向で物色されていた銘柄の弱い値動きも目立っていた。改めて配当狙いの動きが意識されやすいほか、低PBR銘柄などへの押し目狙いの買いもはいりやすいだろう。また、13日に一時30.81まで上昇したVIX指数は、23.73に低下した。値動きの荒い状況ではあるが、いったんはリスク選好に向かわせることになりそうだ。 ■三井ハイテク、23/1営業利益 51.0%増 225億円、中計目標を引き上げ 三井ハイテク<6966>が発表した2023年1月期業績は、売上高が前期比25.2%増の1746.15億円、営業利益は同51.0%増の225.86億円だった。24年1月期業績は、売上高が前期比17.4%増の2050億円、営業利益は同0.1%増の226億円を計画。半導体市場の在庫調整が続くほか、設備投資費の倍増が重荷となる。なお、25年1月期を最終年度とする中期経営計画の業績目標を引き上げており、営業利益は300億円から330億円に修正。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(32155.40、+336.26) ・ナスダック総合指数は上昇(11428.15、+239.31) ・シカゴ日経先物は上昇(27210、大阪比+310) ・1ドル=134.20-30円 ・SOX指数は上昇(3010.15、+88.44) ・VIX指数は低下(23.73、-2.79) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・三菱電機<6503>熊本にパワー半導体の新工場棟、SiC8インチ対応 ・パナHD<6752>チェコに150億円追加投資、ヒートポンプ式暖房機の増産計画前倒し ・豊田通商<8015>ヘルスケアなど3領域でアンゴラと覚書 ・双日<2768>トライ産業を完全子会社化、冷凍マグロ加工販売大手 ・丸紅<8002>「空飛ぶクルマ」有人飛行、大阪城公園で実証 ・ダイヘン<6622>ダイヘン・大日印・双日、商用EVのワイヤレス充電実用化へ公道実証 ・IHI<7013>独で踏切検知販売、EBAから製品認証取得 ・JDI<6740>愛知・東浦工場をソニー系に売却、来年4月 ・パナHD<6752>水素電池で工場に熱・電気供給、中国で実証 ・旭化成<3407>素材と電子部品の横断マーケティング開始、AR・VR技術向け ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50日銀政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(1月17-18日分) <海外> ・11:00 中・1-2月鉱工業生産(前年比予想:+2.6%) ・11:00 中・1-2月小売売上高(前年比予想:+3.5%) 《ST》
関連銘柄 10件
2768 東証プライム
3,103
11/25 15:30
+22(%)
時価総額 698,175百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
3407 東証プライム
1,100
11/25 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,533,325百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も。リチウムイオン二次電池用セパレータなどで世界トップシェア。建材事業などは順調。 記:2024/06/18
6503 東証プライム
2,626
11/25 15:30
+42(%)
時価総額 5,549,268百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6622 東証プライム
7,090
11/25 15:30
±0(%)
時価総額 181,525百万円
変圧器等の電力機器、産業用ロボット、自動搬送台車、高周波電源等を手掛ける。アーク溶接ロボットで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。EV充電システム等は販売順調。27.3期売上高2500億円以上目標。 記:2024/06/15
6740 東証プライム
20
11/25 15:30
±0(%)
時価総額 77,608百万円
ディスプレイデバイスメーカー。自動車用ディスプレイの車載向けが主力。スマートウォッチやVR機器等の民生機器用ディスプレイ、医療用モニター等も。eLEAP、HMO、メタバースなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/20
1,536
11/25 15:30
-15(%)
時価総額 3,770,029百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6966 東証プライム
761
11/25 15:30
-2(%)
時価総額 150,171百万円
モーターコア製品等の製造・販売を行う電機部品が主力。リードフレーム、プレス用金型、平面研削盤等も手掛ける。福岡県北九州市に本社。車載用モーターコアで世界トップシェア。生産性向上、原価低減に取り組む。 記:2024/10/14
7013 東証プライム
8,313
11/25 15:30
-216(%)
時価総額 1,285,855百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
8002 東証プライム
2,389
11/25 15:30
-6.5(%)
時価総額 4,004,869百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8015 東証プライム
2,662.5
11/25 15:30
+8.5(%)
時価総額 2,828,028百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。モビリティ部門は順調。27.3期ROE13%以上維持が目標。 記:2024/06/13