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前場に注目すべき3つのポイント~リスクポジションを圧縮する動き、相対的にTOPIX優位の状況か~

2022/8/31 8:43 FISCO
*08:43JST 前場に注目すべき3つのポイント~リスクポジションを圧縮する動き、相対的にTOPIX優位の状況か~ 31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:リスクポジションを圧縮する動き、相対的にTOPIX優位の状況か ■西部ガスHD、23/3上方修正 純利益 100億円←45億円 ■前場の注目材料:KYB、自動運転車の揺れ予測、パワステ制御で「ふらつき」半減 ■リスクポジションを圧縮する動き、相対的にTOPIX優位の状況か 31日の日本株市場は、売り先行で始まった後も不安定な相場展開になりそうだ。30日の米国市場はNYダウが308ドル安だった。値ごろ感からの買いによって上昇する場面も見られたが、8月消費者信頼感指数や7月JOLT求人件数の予想を上回る良好な結果を受けて大幅利上げ観測が強まり、長期金利の上昇に連れて売られる展開に。さらに、台湾が中国のものとされるドローンに初の威嚇射撃を行ったとの報道を受け、地政学的リスクに対する警戒感も高まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円安の27925円。円相場は1ドル138円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。昨日の上昇で28000円を回復したものの、チャート上では25日線辺りに上値を抑えられる格好となり、再び28000円を下回ってくることから慎重姿勢が強まりそうである。また、米国においてもNYダウは支持線として期待されていた75日線を割り込んだほか、ナスダックも75日線水準での攻防。さらにS&P500は1カ月ぶりに節目の4000を下回ってきたため、リスク回避の動きが強まりそうである。 米国ではFRB高官による金融引き締めの長期化を支持する発言が相次いでおり、週末の雇用統計の発表も控えているため、リスクポジションを圧縮する動きに向わせよう。一方で、円相場は円安傾向にあるなか、日米金利差を狙った資金流入は意識される可能性がある。相対的にTOPIX優位の状況に向かいやすいため、NTショートによるスプレッド狙いの動きは入りやすいところである。そのほか、インデックスに絡んだ商いが指数の重しとなると見られ、個別に材料の出ている銘柄のほか、値動きの軽い中小型株での短期的な値幅取り狙いの動き、さらにテーマ性のある銘柄での循環的な物色が強まりそうだ。 なお、日経平均は5日、25日線が上値抵抗として意識される一方で、下値はボリンジャーバンドの-1σ水準での下げ渋る動きを見せている。上値抵抗線の突破を試す買いの動きは期待しづらいなか、ボリバン-1σ割れを狙った売り仕掛け的な動きには注意する必要があるだろう。そのほか、日中はグローベックスの米株先物の動きなどを睨みながらの相場展開になりそうである。 ■西部ガスHD、23/3上方修正 純利益 100億円←45億円 西部ガスHD<9536>は2023年3月期の業績予想の修正を発表。純利益を45億円から100億円に上方修正した。ハウステンボスの自己株式取得に応じるための投資有価証券の譲渡により、特別利益を計上する見込み。投資有価証券売却益の見込み額は8460百万円。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(28195.58、+316.62) ・1ドル=138.80-90円 ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・KYB<7242>自動運転車の揺れ予測、パワステ制御で「ふらつき」半減 ・出光興産<5019>出光・東ソーなど国内初カーボンフリーアンモニア供給網、30年めど ・クラボウ<3106>熊本で半導体装置向け樹脂部品増産、20億円投資 ・リコー<7752>mRNA創薬加速、新興支援ファンド設立 ・H.I.S.<9603>ハウステンボスを香港ファンドに売却、666億円 ・住友商事<8053>DX物流施設稼働、個人・各工程の進捗状況を随時可視化 ・伊藤忠<8001>米ルナー・エナジーと資本提携、分散電源ソフトを国内拡販 ・双日<2768>英ファンドと覚書、アフリカ事業を拡充 ・ブリヂストン<5108>国内外工場の改修本格化、デジタル化・環境対応加速 ・豊田織<6201>愛知・東浦町に車載用電池新工場、月産2万台分 ・ルネサス<6723>電力損失10%改善、電動車インバーター向けパワー半導体開発 ・フジテック<6406>AGVの機能拡充、無人フォークなどと連携搬送実証 ・航空電子<6807>車向けフィルムセンサーで新技術、非接触で感圧操作 ・萩原電気HD<7467>大崎エンジ買収、FAソリューション一貫対応 ・日本ゼオン<4205>部署横断で「脱炭素」素材研究、10月活動開始 ・東レ<3402>ガスバリアー性3倍、高耐熱OPPフィルム開発 ・三井化学<4183>高機能エラストマー5割増産、シンガポールにプラント新設 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 7月鉱工業生産速報値(前月比予想:-0.5%、6月:+9.2%) <海外> ・10:30 中・8月製造業PMI(予想:49.2、7月:49.0) ・10:30 中・8月非製造業PMI(予想:52.3、7月:53.8) 《ST》
関連銘柄 18件
2768 東証プライム
3,081
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時価総額 693,225百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
3106 東証プライム
5,350
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 101,650百万円
1888年創業の大手繊維メーカー。衣料素材等の繊維事業、自動車内装材や断熱材等の化成品事業が柱。環境メカトロニクス事業、食品・サービス事業等も展開。半導体製造関連、機能フィルムなどの業容拡大に注力。 記:2024/10/11
3402 東証プライム
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時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4183 東証プライム
3,582
11/22 15:30
+175(%)
時価総額 719,423百万円
総合化学大手。エラストマー、エチレン、ビジョンケア材料、半導体・電子部品工程部材等を製造・販売。メガネレンズ材料、燃料タンク材料で世界トップシェア。事業ポートフォリ変革推進。総還元性向30%以上目指す。 記:2024/10/09
4205 東証プライム
1,457.5
11/22 15:30
+24(%)
時価総額 334,517百万円
合成ゴム、高機能樹脂の製造・開発等を行う化学メーカー。レーザービームプリンター用レンズ材料、グリーン系香料等で世界トップクラスのシェア。27.3期売上高5100億円目標。電池材料などに新規投資を集中へ。 記:2024/06/07
5019 東証プライム
1,030.5
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 1,435,118百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
5108 東証プライム
5,395
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時価総額 3,850,401百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
6201 東証プライム
11,515
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時価総額 3,752,059百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1926年設立のトヨタグループの母体。フォークリフト、カーエアコン用コンプレッサーで世界トップシェア。貴金属やコバルトを使用しないアルカリ水電解式水素製造装置向けの電極を開発。 記:2024/06/04
6406 東証プライム
5,970
11/22 15:30
+152(%)
時価総額 471,033百万円
エレベーター・エスカレーターなど空間移動システムの専業メーカー。1948年設立。業界に先駆けて海外進出。海外売上比率は6割超。一貫体制が強み。グローバル生産・調達体制推進。新設事業の拡大などに注力。 記:2024/10/10
2,012
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6807 東証プライム
2,695
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+12(%)
時価総額 189,467百万円
NEC系のコネクタメーカー。携帯機器、自動車向け売上比率が高い。ユーザー・インターフェース・ソリューション、加速度計、ジャイロ等も手掛ける。26.3期売上2600億円目標。コネクタは新市場・顧客開拓図る。 記:2024/08/27
7242 東証プライム
4,995
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+25(%)
時価総額 126,044百万円
1919年創業の油圧機器メーカー。自動車用ショックアブソーバで世界シェアトップクラス。産業用油圧機器や航空機器、特装車両等も。トヨタなどが主要取引先。収益力改善図る。26.3期売上高4700億円目標。 記:2024/10/21
3,265
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 33,035百万円
萩原エレクトロニクスを中核とする持株会社。自動車向けシステムLSIなどの半導体、電子部品の販売等を行うデバイス事業が主力。IT機器、組込機器の販売等も。中期経営計画では27.3期売上高3000億円目標。 記:2024/10/07
7752 東証プライム
1,647
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 966,771百万円
大手複合機メーカー。1936年創業。プリンターやオフィス機器消耗品、電子黒板、ITインフラ、ヘルスケア関連システム等も。海外売上高比率は6割超。25.3期はオフィスサービス事業の堅実な成長などを見込む。 記:2024/06/18
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
1,765
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 65,637百万円
福岡県地盤の大手都市ガス「西部ガス」を中核とする持株会社。電力小売、不動産事業、食品販売事業等も手掛ける。ガスの顧客戸数は113万件超。ガスエネルギー事業等の競争力強化、不動産事業の拡大等に注力。 記:2024/06/09
9603 東証プライム
1,838
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 146,785百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。「変なホテル」等の運営を行うホテル事業も。九州産業交通HDなどを傘下に収める。ハウステンボスは22年に譲渡。26.10期売上4300億円目標。グローバルマーケットの強化図る。 記:2024/06/09