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前場に注目すべき3つのポイント~インデックスに絡んだ商いが中心だが次第に3月高値が意識されてくる~

2022/6/8 9:05 FISCO
*09:05JST 前場に注目すべき3つのポイント~インデックスに絡んだ商いが中心だが次第に3月高値が意識されてくる~ 8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:インデックスに絡んだ商いが中心だが次第に3月高値が意識されてくる ■クミアイ化、22/10 上方修正 営業利益125億円←90億円 ■前場の注目材料:オカダアイヨン、圧砕機生産1.5倍に、10億円投資 ■インデックスに絡んだ商いが中心だが次第に3月高値が意識されてくる 8日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、底堅い相場展開が見込まれる。7日の米国市場はNYダウが264ドル高だった。ターゲットが業績見通しを下方修正したことで下落し、朝方は小売銘柄を中心に業績の悪化を懸念する売りが先行した。また、インフレと利上げによる景気後退への懸念は根強く、週後半に発表を控える5月消費者物価指数(CPI)の動向を見極めたいとの思惑なども手掛けづらくさせた。ただし、その後長期金利が低下するとハイテク株を中心に買い戻される動きとなり、午後は堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の28210円。円相場は1ドル132円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。米国市場は下落して始まったものの売りは続かず、午後は長期金利の上昇一服を背景にハイテク株などへの買い戻す動きに繋がっていた。NYダウは33000ドルを挟んだもち合いを継続しているものの、25日線が支持線として機能しており、上値抵抗線として意識されている75日線を試す動きが意識されやすいところだ。VIX指数は低下し、一時24.00を下回る場面も見られており、景気後退への警戒は根強いものの、需給状況は改善傾向にあるだろう。 東京市場においては週末にメジャーSQを控えるなか、日々オプション権利行使価格を切り上げてきている。手口を見ても限月交代に伴うロールオーバー中心商いであり、積極的に仕掛けてくる動きは考えづらいところではある。ただし、レンジの切り上げが続くなか、これに伴うヘッジ対応の動きが一段と強まりやすいだろう。28000円突破でいったんは達成感が意識されやすいなか、日経225先物はナイトセッションで一時28220円まで買われる場面も見られた。権利行使価格の28250円に接近してきており、これを捉えてくるようだと、その上の28375円の権利行使価格水準が意識されやすいところであろう。 ヘッジ対応の動きが一段と強まることによって、日経平均は3月25日高値水準が射程に入ってくる。この水準を捉えてくるようだと、一段と買い戻しの動きなどに向かわせそうだ。また、日銀の緩和政策によって日米金利差を狙った海外勢による資金流入も意識されやすく、急ピッチの上昇に対する過熱感は警戒されてくるものの、調整局面においては押し目待ちの買い意欲は強そうである。もっとも、出来高は低水準の状況であることから、物色に広がりは期待しづらいことから、インデックスに絡んだ商いが中心となり、一部のテーマ株などへの物色になろう。 ■クミアイ化、22/10 上方修正 営業利益125億円←90億円 クミアイ化<4996>は2022年10月期業績予想の修正を発表。売上高は1239億円から1400億円、営業利益を90億円から125億円に上方修正した。第2四半期において畑作用除草剤「アクシーブ剤」の輸出向け販売が好調に推移したことや、為替レートが想定よりも円安で推移した。第2四半期の実績および「アクシーブ剤」の出荷が好調であることを反映し、売上高、各利益のいずれも当初の業績予想を上回ると判断した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(27943.95、+28.06) ・NYダウは上昇(33180.14、+264.36) ・ナスダック総合指数は上昇(12175.23、+113.86) ・シカゴ日経先物は上昇(28210、大阪比+200) ・SOX指数は上昇(3092.97、+30.23) ・VIX指数は低下(24.02、-1.05) ・米原油先物は上昇(119.41、+0.91) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・コロナ流行下の経済活動正常化 ・日銀は金融緩和を長期化 ・オカダアイヨン<6294>圧砕機生産1.5倍に、10億円投資 ・日本電産<6594>半導体を集中購買、安定調達へ年度内に戦略 ・パナHD<6752>エッジAI新会社、JVCケンウッド・WiLと合同出資 ・トヨタ<7203>物材機構・トヨタなど、全固体電池研究を本格始動、基本現象を解明へ ・伊藤忠<8001>伊藤忠など4社、再生資源燃料で協業、タンクローリー車向け ・長瀬産業<8012>エンドトキシン除去技術を活用、受託サービス開始 ・三菱電機<6503>インドに新工場、31億円投資、FA制御システム安定供給 ・富士通<6702>AWSジャパンと金融・小売業DXで協業 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 1-3月GDP2次速報(前期比年率:-1.1%、1次速報:-1.0%) ・08:50 4月経常収支(予想:+5245億円、3月:+2兆5493億円) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 9件
4996 東証プライム
814
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 108,413百万円
全農系農薬メーカー。除草剤や殺菌剤、殺虫剤、植物成長調整剤等を手掛ける。水稲一発処理除草剤で国内トップシェア。化成品事業、印刷事業等も展開。配当性向30%以上目標。エフィーダ、ディザルタの拡販図る。 記:2024/09/02
6294 東証プライム
1,912
11/22 15:30
+48(%)
時価総額 16,021百万円
圧砕機や油圧ブレーカ等の建機アタッチメント、廃木材処理機等の環境関連機器の製造・販売を行う。圧砕機で業界トップシェア。林業機械、金属リサイクル機械等も。国内では増産体制、生産性の向上などに取り組む。 記:2024/10/04
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
1,551
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8012 東証プライム
3,187
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 366,212百万円
老舗化学品専門商社。1832年創業。機能素材、加工材料、電子・エネルギー、モビリティ、生活関連分野で事業展開。メーカー機能も持つ。取引社数は約1.8万社。フード、半導体、ライフサイエンスが注力領域。 記:2024/08/30