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前場に注目すべき3つのポイント~利食いに押される局面においては押し目狙いの買いも意識されやすい~

2022/6/6 8:25 FISCO
*08:25JST 前場に注目すべき3つのポイント~利食いに押される局面においては押し目狙いの買いも意識されやすい~ 6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:利食いに押される局面においては押し目狙いの買いも意識されやすい ■アインHD、23/4予想営業利益 32.1%増 200億円、コンセンサス上回る ■前場の注目材料:トヨタ、住宅用蓄電池システム開発、車載技術転用、安心な生活支援 ■利食いに押される局面においては押し目狙いの買いも意識されやすい 6日の日本株市場は、売り一巡後は底堅い値動きを見せてきそうだ。3日の米国市場はNYダウが348ドル安だった。朝方発表された5月雇用統計で非農業部門雇用者数が39万人の増加と、増加幅が市場予想を上回ったことで連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げが警戒された。長期金利が上昇したことで割高感が意識されやすいハイテク株を中心に売りが広がり、主要株式指数は終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円安の27575円。円相場は1ドル130円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まることになりそうだ。ただし、先週末の日経平均はマドを空けての上昇で心理的な抵抗だった27500円を上放れ、4月21日の戻り高値27580円を突破したことから、利食いの動きが出やすいところであろう。一方で、4月戻り高値水準が支持線として意識される可能性から、27500円~27600円水準での底堅さは意識されやすいと考えられる。週末にメジャーSQを控えるなか、先週の大幅な上昇によりレンジを切り上げてきたこともあり、利食いに押される局面においては押し目狙いの買いも意識されやすいところだ。 また、米国市場は下落とはなったものの、5月下旬のリバウンドに対する調整の範囲内であり、主要な株価指数は25日線が支持線として機能している。また、VIX指数は足元で低下傾向を見せてきており、25.00を下回って推移している。リスク回避的な動きは強まらないと考えられ、米国においてもセンチメントは改善傾向にあるだろう。そのため、売り先行で27500円に接近する局面においては、その後のリバウンドを想定した押し目狙いの動きに向かわせそうである。 物色としては先物主導の動きとなることから、指数インパクトの大きい値がさ株の動向を睨みながらの展開。先週末にはファーストリテ<9983>が1社で日経平均を約130円押し上げていたこともあり、反動安が意識されやすいところだ。もっとも、ファーストリテは先週の大幅上昇で4月の戻り高値を突破し、需給状況は改善傾向にある。調整局面では買い戻しの動きも意識されやすいところであり、底堅い動きを見せてくるようだと先物への買いに向かわせる可能性はあるだろう。 その他、政府は自衛隊が運用するミサイルや弾薬の取得を加速し、備蓄を拡充する方向で検討に入ったほか、観光需要喚起策「GoToトラベル」を6月末~7月にも再開する案が浮上してきたと報じられており、防衛関連やインバウンド関連などテーマ株への物色が見られそうだ。 ■アインHD、23/4予想営業利益 32.1%増 200億円、コンセンサス上回る アインHD<9627>が発表した2022年4月期業績は、売上高が前期比6.4%増の3162.47億円、営業利益は同38.5%増の151.39億円だった。ファーマシー事業においては、新型コロナウイルス感染症の影響が続いているが、処方箋枚数は回復傾向にあること、前期出店店舗の売上が順調に推移した。23年4月期業績は、営業利益が前期比32.1%増の200億円を計画。コンセンサス(182億円程度)を上回る。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(27761.57、+347.69) ・1ドル=130.80-90円 ・米原油先物は上昇(118.87、+2.00) ・米国景気は拡大 ・コロナ流行下の経済活動正常化 ・日銀は金融緩和を長期化 ・東芝<6502>10パートナー候補と月内面談、総会後に交渉本格化 ・日本製鉄<5401>名古屋第3高炉の再稼働延期、需要回復見極め ・NEC<6701>三井住友FGとスマートシティー連合設立、入会受け付け ・ソニーG<6758>宇宙光通信で新会社設立、小型機器・サービス提供 ・日産自<7201>福島・浪江町でオンデマンド配車実証、通年運行へ ・豊田合成<7282>スペースパワーに出資、マイクロ波給電の開発加速 ・コマツ<6301>英アングロに無人ダンプシステム供給、チリ銅鉱山向け ・大王製紙<3880>CNF連続シート供給、第1弾にレース用EV部材向け ・ユーグレナ<2931>中川物産とバイオディーゼル燃料を一般販売、1リットル300円前後 ・東洋紡<3101>綿を非衣料分野へ展開、塩ビ代替品や建築資材など ・積水化学<4204>フッ素樹脂に粘着力10倍、難接着材料向け粘着テープ開発 ・武田薬<4502>米モデルナ製ワクチンの製販承認を移譲 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:45 中・5月財新サービス業PMI(予想:46.0、4月:36.2) 《ST》
関連銘柄 14件
2931 東証プライム
433
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 59,023百万円
ミドリムシ等を活用した健康食品、化粧品の開発・製造・販売等を行うヘルスケア事業が主力。バイオ燃料の開発・製造・販売等も。青汁のキューサイを傘下に持つ。次世代エイジングケアブランド「CONC」に積極投資。 記:2024/09/02
3101 東証プライム
950
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 84,597百万円
包装用フィルム等のフィルム部門、エンジニアリングプラスチック等の環境・機能材部門が柱。1882年創立。VOC処理装置、海水淡水化用逆浸透膜に強み。総還元性向30%目安。包装用フィルムは海外への拡販図る。 記:2024/09/03
3880 東証プライム
812
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 137,239百万円
製紙メーカー大手。1943年設立。新聞用紙などの紙・板紙部門、衛生用紙や紙おむつなどのホーム&パーソナルケア部門が柱。「エリエール」ブランドで知名度。海外事業における商品戦略及び販売戦略の再構築図る。 記:2024/10/13
4204 東証プライム
2,323
11/22 15:30
+2.5(%)
時価総額 1,032,590百万円
新築住宅事業やリフォーム事業等の住宅部門、液晶用微粒子や半導体材料等の高機能プラスチックス部門が柱。塩化ビニル管、メディカル事業等も。リフォーム事業は断熱リフォームなど改装の拡販、営業人員の拡充図る。 記:2024/08/02
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7282 東証プライム
2,549.5
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 325,352百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。エアバッグ等のセーフティシステム製品、ラジエータグリル等の内外装部品が主力。樹脂ターボダクト等も。トヨタグループ向け売上比率は6割超。米国で自動車用内外装部品の生産能力を増強。 記:2024/09/03
9627 東証プライム
4,937
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 174,908百万円
保険調剤薬局「アイン薬局」等を展開するアインファーマシーズを中核とする持株会社。グループ薬局総数は1230店舗超。セブン&アイHDと資本業務提携。ファーマシー事業ではM&Aの活用等で事業規模の拡大図る。 記:2024/06/09
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25