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前場に注目すべき3つのポイント~売り先行も全体としては底堅い相場展開が見込まれる~

2021/6/4 8:30 FISCO
*08:30JST 前場に注目すべき3つのポイント~売り先行も全体としては底堅い相場展開が見込まれる~ 4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:売り先行も全体としては底堅い相場展開が見込まれる ■ナトコ、21/10上方修正 営業利益19.40億円←16.00億円 ■前場の注目材料:日本製鉄、統合データ基盤構築、2日で生産計画 ■売り先行も全体としては底堅い相場展開が見込まれる 4日の日本株市場は、売り先行後は底堅さが意識されそうである。3日の米国市場ではNYダウが23ドル安だった。週次新規失業保険申請件数と5月ADP雇用統計がともに市場予想を上回り、明日の雇用統計も強い内容になるとの見方が広がった。連邦準備制度理事会(FRB)が早期に金融緩和の縮小に舵を切るのではとの警戒感からハイテク株などを中心に利益確定の動きとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の28995円。円相場は1ドル110円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行の展開となろう。米国同様、雇用統計の内容を見極めたいほか、週末要因もあって積極的な売買は手控えられそうである。もっとも、緩和縮小からの長期金利の上昇、そしてハイテク株への売りの流れとはなったものの、長期金利は比較的落ち着いた値動きを見せていることもあり、これまでの様な売り仕掛け的な動きと違い、利益確定売りの範囲内だろう。 そのため、朝方こそ短期筋の売り仕掛けの動きも出やすいと考えられるものの、ショートカバーも早いため、売り込まれる局面においては押し目狙いのスタンス。また、昨日はファーストリテ<9983>が4%を超える下落から日経平均を約132円押し下げる形だったため、ファーストリテが落ち着いた値動きを見せてくるようでれば、日経平均の下支えとして意識されよう。また、利食い優勢とはいえ為替円安基調からハイテク株への押し目買い意欲は強いと考えられるほか、トヨタ<7203>など自動車株への物色も根強い。金利上昇への思惑からメガバンク等への物色も意識されることから、全体としては底堅い相場展開が見込まれる。 日経平均は75日線が上値抵抗線として意識される一方で、25日線が支持線として機能している。ただし、25日線からは下値を切り上げる形から上放れての推移であり、狭いレンジながらも短期的には煮詰まり感が台頭。29000円まで上昇した後のポジション調整等も一巡したと見られることから、目先的には75日線突破を想定したスタンスになりそうだ。 ■ナトコ、21/10上方修正 営業利益19.40億円←16.00億円 ナトコ<4627>は2021年10月業績予想の修正を発表。営業利益を16.00億円から19.40億円に上方修正している。2Q業績は国内外での受注が塗料事業およびファインケミカル事業において想定を上回って推移していることや、足元での事業環境を踏まえての上方修正となる。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(29058.11、+111.97) ・1ドル110円30-40銭 ・海外コロナワクチン接種の進展 ・世界的金融緩和の長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・日本製鉄<5401>統合データ基盤構築、2日で生産計画 ・三菱電<6503>新中計、投資40%増の2.8兆円、FA・空調など重点 ・エフテック<7212>ホンダ系部品各社、「非ホンダ」向け取引拡大 ・ブリヂストン<5108>2輪用タイヤをヤマハ発に供給 ・日立建機<6305>電動ショベルで中国掘り起こし、日欧に続き ・キトー<6409>米でチェーン設備増強、風力需要取り込む ・中外製薬<4519>AIで創薬効率化、臨床候補の抗体医薬品、「非臨床試験」入り ・住友化学<4005>温室ガス削減46%減、30年度目標の上乗せ検討に着手 ・花王<4452>合成疑似セラミドで唇の乾燥改善、商品に活用 ・DIC<4631>BASF顔料を30日買収完了、欧州委の審査通過見通し ・インフォコム<4348>ドクイティと連携、医師向けSNSで薬剤情報提供 ・ロート製薬<4527>ユーカリ油にバリアー機能、スキンケア製品に活用 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 4月家計支出(前年比予想:+8.7%、3月:+6.2%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 15件
4005 東証プライム
373.6
11/22 15:30
-3.7(%)
時価総額 619,137百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4348 東証プライム
6,040
10/15 15:00
±0(%)
時価総額 347,904百万円
国内最大級の電子コミック配信サービス「めちゃコミック」の運営を行う。医療機関向けパッケージ・サービスなどのITサービスも。ヘルスケア事業は順調。米投資ファンドがTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/07/26
4452 東証プライム
6,208
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 2,892,307百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4527 東証プライム
2,808.5
11/22 15:30
+63.5(%)
時価総額 663,306百万円
目薬や外皮薬などの一般用医薬品、「肌ラボ」などのスキンケア事業が柱。1899年創業。スキンケア関連の売上高比率が高い。目薬で国内トップシェア。ロングセラー商品多数。国内はインバウンド需要が追い風。 記:2024/08/26
4627 東証スタンダード
1,342
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 10,929百万円
金属用塗料、内外装建材用塗料の製造・販売等を行う塗料事業が主力。使用済み溶剤の回収・蒸留再生等を行う蒸留事業、ファインケミカル事業も手掛ける。景観資材向け意匠性・機能性塗料、屋根用遮熱塗料は採用増。 記:2024/08/26
4631 東証プライム
3,244
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 308,689百万円
1908年創業の化学メーカー。印刷インキや有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェア。包装用接着剤、エポキシ樹脂、界面活性剤等の製造・販売も。スマートリビング領域に注力。欧米顔料事業の構造改革推進。 記:2024/09/02
5108 東証プライム
5,395
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 3,850,401百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
6305 東証プライム
3,377
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 726,443百万円
総合建設機械メーカー。ミニショベルや油圧ショベル等のほか、リジッドダンプトラックなど鉱山現場向け製品も。製品力、グローバルネットワークなどが強み。米州事業は拡大続く。海外レンタル事業の拡大等に注力。 記:2024/10/20
6409 東証プライム
2,724
1/25 15:00
+2(%)
時価総額 57,335百万円
搬送機械メーカー。チェーンブロックやロープホイスト等の巻上機からレバーブロックやクレーン等の多様な製品を手掛ける。インフラ需要継続で米州は好調。為替差益を計上。23.3期2Qは2桁の増収、経常増益。 記:2023/01/14
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7212 東証スタンダード
504
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 9,431百万円
ホンダ系の自動車部品メーカー。サスペンションなどのシャシー部品専門。ホンダ向け中心に、国内自動車各社や米GMなどと取引。研究開発力などが強み。25.3期は2桁営業増益を見込む。北米が全体収益牽引へ。 記:2024/07/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25