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前場に注目すべき3つのポイント~決算ピークで週を通じて方向感は出難いところ~

2021/5/10 8:44 FISCO
*08:44JST 前場に注目すべき3つのポイント~決算ピークで週を通じて方向感は出難いところ~ 10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:決算ピークで週を通じて方向感は出難いところ ■AGC、1Q営業利益98.0%増 442億円、コンセンサスを上回る ■前場の注目材料:洋インキHD、自動運転レーダー高精度化、筐体用ミリ波吸収材 ■決算ピークで週を通じて方向感は出難いところ 10日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうである。7日の米国市場ではNYダウが229ドル高と続伸し、連日で最高値を更新。4月雇用統計で雇用者数の伸びが予想を大幅に下回ったため回復期待が後退し下落する場面も見られた。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)が早期に金融緩和を縮小するとの警戒感が後退し上昇に転じると、引けにかけては金融緩和の長期化を期待した買いが一段と強まり、上げ幅を拡大している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の29410円。円相場は1ドル108円50銭台で推移している。 米国市場の上昇を受けた反応は見込まれるものの、シカゴ日経225先物の反応は限られていたこともあり、次第にこう着感が強まりそうである。新型コロナウイルス感染症の新規感染者数拡大が収まらず、東京都の新規感染者数が日曜日では1月以来となる1000人を超えている。東京五輪開催も不透明となるなか、グローバルマネーは向かいづらいところである。また、今週は決算発表がピークとなるため、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい状況でもある。週末には1000社近い企業の決算が予定されていることもあり、週を通じて方向感は出難いところである。 一方で、米国ではワクチン接種の進展による経済活動の正常化への期待は根強く、NYダウの最高値更新など需給状況は良好である。VIX指数は17.00を下回っており、リスク選好の流れは継続。欧州でもロックダウン解除の動きが見られてきており、外部環境は悪くないだろう。そのため、日本国内に限ってショートを仕掛けてくる流れにもなりづらく、日経平均の29200円から29500円辺りでのレンジ推移は続きそうである。 物色の流れとしては決算を手掛かりとした日替わり物色に向かいやすく、7日引け後の決算ではAGC<5201>、オリンパス<7733>、セイコーHD<8050>、邦チタニウム<5727>、ブロバンタワ<3776>辺りが注目されそうである。また、調整が続いていたナスダックは75日線水準からの反発を見せていることもあり、連動性の観点からハイテク株の一角の他、マザーズ銘柄などの自律反発も意識されやすいところである。 ■AGC、1Q営業利益98.0%増 442億円、コンセンサスを上回る AGC<5201>が発表した第1四半期決算は、営業利益が前年同期比98.0%増の442.23億円だった。コンセンサス(382億円程度)を上回る。東南アジアで塩化ビニール樹脂の販売価格の上昇が続いているほか、注力分野のバイオ医薬品の製造・開発受託も好調。また、主力のガラス事業では欧州や南米で建築向け販売価格が上昇した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(29357.82、+26.45) ・NYダウは上昇(34777.76、+229.23) ・ナスダック総合指数は上昇(13752.24、+119.39) ・シカゴ日経225先物は上昇(29410、大阪比+20) ・SOX指数は上昇(3112.03、+45.80) ・VIX指数は低下(16.69、-1.70) ・米原油先物は上昇(64.90、+0.19) ・海外コロナワクチン接種の進展 ・世界的金融緩和の長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・洋インキHD<4634>自動運転レーダー高精度化、筐体用ミリ波吸収材 ・フルサト工業<8087>フルサト工業とマルカ、10月経営統合、“技術商社”存在示す ・サンデンHD<6444>ADR成立、中国ハイセンス傘下に ・住友商事<8053>新中計、24年3月期に当期益3000億円 ・日産自<7201>ダイムラー株売却、電動化推進に資金活用 ・SUBARU<7270>トヨタと協業拡充、サプライヤーと品質改革推進 ・平田機工<6258>2ヘッド搭載の結線装置、EV大型バッテリー向け ・三菱電機<6503>FA関連製品拡販、業種別に戦略 ・オークマ<6103>新拠点、中・四国営業攻勢、工作機械常設・技術講習受け入れ ・ユアサ商事<8074>ユアサ商事など、道路冠水を無線で警告、商用電源不要 ・古河電気工業<5801>国内電線大手、米英で光ファイバー攻勢、中国市場ピークアウト ・ニコン<7731>英バイオに出資 ・昭和電工<4004>独インフィニオンと販売・共同開発契約、パワー半導体拡大へ ・JFE<5411>中計、24年度末CO2を18%削減 ・三菱ケミHD<4188>シノペックに中国のエンプラメーカー株売却、10月末 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・03:00 エバンス米シカゴ連銀総裁オンライン討論会参加 《ST》
関連銘柄 20件
3776 東証スタンダード
187
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 11,532百万円
都市型データセンターの運用、クラウド・ソリューション等を手掛けるコンピュータプラットフォーム事業が主力。メディアソリューション事業も展開。独自のc9サービス、パブリッククラウドサービス等は売上順調。 記:2024/06/25
3,978
11/22 15:30
+177(%)
時価総額 735,536百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
4634 東証プライム
3,110
11/22 15:30
+40(%)
時価総額 165,723百万円
東洋インキを中核とする持株会社。1896年創業。旧社名は東洋インキSCHD。TOPPANグループ。缶用塗料、高感度UVインキなどで国内高シェア。液晶ディスプレイカラーフィルター用材料は中国などで拡販進む。 記:2024/08/26
5201 東証プライム
4,623
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,005,202百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5411 東証プライム
1,757
11/22 15:30
+7.5(%)
時価総額 1,123,493百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。日本鋼管と川崎製鉄の経営統合により発足。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。価格転嫁進める。高付加価値製品比率高まる。構造改革と海外拡大も進める。 記:2024/06/25
5727 東証プライム
1,029
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 73,338百万円
チタンメーカー。スポンジチタンやチタンインゴッド、高純度チタンの提供に加え、プラスチック等の製造用触媒等を手掛ける。ENEOSホールディングスの連結子会社。金属チタンは航空機向け等堅調。中国向け製品は低調。 記:2024/10/28
5801 東証プライム
6,351
11/22 15:30
+126(%)
時価総額 448,806百万円
国内電線大手。1884年創業。ワイヤハーネス、電線等の電装エレクトロニクス部門が柱。光ファイバ・ケーブル、通信用波長可変光源などで世界トップクラス。情報通信ソリューション部門では製販体制の強化図る。 記:2024/08/26
6103 東証プライム
3,110
11/22 15:30
+50(%)
時価総額 209,956百万円
1898年創業の大手工作機械メーカー。愛知県丹羽郡に本社。マシニングセンタが主力。NC旋盤、複合加工機、NC研削盤等も。海外売上比率は6割超。スマートマシン、スマートファクトリーソリューションを強化。 記:2024/08/06
6258 東証プライム
5,150
11/22 15:30
+70(%)
時価総額 55,393百万円
自動車関連・半導体関連生産設備、パネル製造装置、産業用ロボット、自動倉庫システム等の製造、販売を行う。熊本県熊本市に本社。一貫生産体制が強み。DX推進による生産能力向上等で成長市場でのビジネス拡大図る。 記:2024/10/06
6444 東証スタンダード
157
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 17,536百万円
カーエアコン用コンプレッサー、空調室内ユニット等の製造・販売を行う自動車機器事業を展開。カーエアコン用コンプレッサーは世界シェアトップクラス。群馬県伊勢崎市に本社。熱マネジメントシステムの販売を強化。 記:2024/10/10
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7270 東証プライム
2,450.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,847,437百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
7731 東証プライム
1,845.5
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 648,651百万円
大手光学機器メーカー。カメラと半導体やFPDの露光装置で世界トップクラス。眼科領域の顕微鏡等も製造、販売する。業務用カメラの米レッド社買収。カメラや半導体露光装置が堅調。開発費などが重し。医療事業に注力。 記:2024/07/28
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
8050 東証プライム
4,240
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 175,553百万円
セイコーウオッチ、セイコーインスツル、セイコーソリューションズなどを傘下に収める持株会社。1881年創業。ウオッチ事業は海外における高級品の売上拡大の加速が課題。クロック事業では高級クロックなどに注力。 記:2024/10/08
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
8074 東証プライム
4,570
11/22 15:30
+60(%)
時価総額 100,997百万円
住設・管材・空調部門が主力の商社。工業機械、産業機器、建築・エクステリア、建設機械なども扱う。1666年創業。主要販売先は約2万社、主要仕入先は6000社。ロボット、自動化設備の拡販など成長戦略を推進。 記:2024/10/08
8087 東証1部
2,381
9/28 15:00
+45(%)
時価総額 34,701百万円
鉄骨建築関連資材・部材の販売会社。アンカーボルトやピース金物、鉄骨金物類等を扱う。機械工具や自動車向機械工具等も扱う。22.3期1Qは増収スタートも、セキュリティ事業の足踏みと販管費の増加が利益に響いた。 記:2021/09/13