マーケット
5/15 14:37
38,382.17
+26.11
39,558.11
+126.60
暗号資産
FISCO BTC Index
5/15 14:57:26
9,701,985
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~「それでも高値は取りにいかない」

2021/4/30 12:30 FISCO
*12:30JST 後場に注目すべき3つのポイント~「それでも高値は取りにいかない」 30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、「それでも高値は取りにいかない」 ・ドル・円はじり安、大型連休控え調整 ・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は反落、「それでも高値は取りにいかない」 日経平均は反落。145.58円安の28908.39円(出来高概算6億株)で前場の取引を終えている。 29日の東京市場は昭和の日で休場だったが、米市場ではこの間、NYダウが28日に164ドル安、29日に239ドル高となった。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が資産購入の縮小について「議論する時期ではない」とし、金融緩和の長期化が意識されたほか、バイデン大統領の施政方針演説を受けて大型財政政策への期待も高まった。また、1-3月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比で年率6.4%増と大きく伸びた。ただ、祝日明けの東京市場では引き続き決算を受けて売りに押される銘柄が散見され、日経平均は57円安からスタート。その後下げ渋る場面もあったが、ゴールデンウィークの合間とあって積極的な売買は限られ、前引けにかけて一時28885.43円(168.54円安)まで下落した。 個別では、ソニーG<6758>が売買代金トップで6%の下落。会計基準変更で単純比較できないが、今期減益計画を受けて売りがかさんでいるようだ。村田製<6981>も今期の増益率鈍化がネガティブ視されて3%超の下落。その他、売買代金上位ではトヨタ自<7203>などが軟調で、ファーストリテ<9983>は小安い。日本電産<6594>は4%近い下落。また、SMS<2175>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、ソフトバンクG<9984>や任天堂<7974>は小じっかり。日立金<5486>は米ファンドなどによる株式公開買付け(TOB)実施の発表を受け、TOB価格に寄せする形で急伸。決算発表銘柄ではキーエンス<6861>や日立<6501>、富士通<6702>が大きく買われ、サイバー<4751>は東証1部上昇率上位に顔を出している。 セクターでは、輸送用機器、ゴム製品、ガラス・土石製品などが下落率上位。一方、鉄鋼、海運業、陸運業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の37%、対して値上がり銘柄は59%となっている。 本日の日経平均は3ケタの下落で前場を折り返した。度々下げ渋る場面もあったが、ゴールデンウィークの合間とあって買いに傾きづらいところではあるだろう。東証1部売買代金を見るとここまで1兆4000億円弱と少なくはないが、主要企業の決算対応でまずまず膨らんでいることを考慮すれば、やはり積極的な売買は乏しいとみられる。 主要企業の決算反応はまちまち。日本電産、エムスリー<2413>など急落が相次いだ決算発表シーズン初期と比べると改善してきた印象を受ける。ただ、キーエンスなどを見ると決算反応への警戒感から事前に売りが出た反動との見方もできるだろう。このところ日々の新高値銘柄数は2ケタペースが続いており、本日もここまでの速報ベースでは基調に変化があったように見受けられない。結局のところ、決算を手掛かりとした見直しの動きや短期目的の取引はあっても、「高値を取りに行く」ムードではないことには変わりないのだろう。ただ、こうしたなかで富士通が1月に付けていた取引時間中の年初来高値(17250円)を更新したのには、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が息の長い投資テーマとして意識されているのを感じさせる。 新興市場でもマザーズ指数が-0.51%と続落。28日のマザーズ売買代金は1100億円台まで減少しており、薄商いのなか信用買いの手仕舞いのための売りに押されているとみられる。なお、東京証券取引所が27日発表した23日申し込み時点の信用買い残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)は3兆3005億円(前の週から1029億円増加)と2年10カ月ぶりの高水準、一方の売り残高は7072億円(同257億円減少)と2年4カ月ぶりの低水準だったという。ゴールデンウィーク前にどの程度信用買い残の整理が進んだか見極めたいところだが、株式需給の面でも引き続き上値の重さが意識されるところか。 さて、東京市場の休場中に米国株は一進一退となったが、「これまでどおり相場の上昇に乗り続けよう」とする向きと「強い(業績・経済)数値が確認されたらリスク資産を減らしていこう」とする向きがせめぎ合っている印象を受ける。「GAFAM(アルファベット(グーグル)、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)」に代表される主力ハイテク企業の決算はやはり圧巻の内容だったが、決算に対する反応はまちまち。ここからの投資戦略についても考えが割れているようだ。バイデン政権やFRBは積極的な財政支出・金融緩和を継続する姿勢を示しているが、ブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)は2.4%台まで上昇してきた。インフレ加速に対する警戒感も根強いことが窺える。 東京市場は明日から5連休となるが、この間に米中では企業景況感などの経済指標が相次ぎ発表される。また、日本では本日もコマツ<6301>や東エレク<8035>、ANA<9202>といった主要企業の決算発表が多く予定されており、後場の取引も様子見ムードが強そうだ。 (小林大純) ■ドル・円はじり安、大型連休控え調整 30日午前の東京市場でドル・円はじり安となり、109円付近から108円後半に値を下げた。ドルは仲値にかけて買いが強まったが、その後は買い一巡で失速。大型連休を控え、国内勢による調整の売りが観測される。一方、中国の経済指標が予想を下回り、やや嫌気された。 ここまでの取引レンジは、ドル・円が108円71銭から109円06銭、ユーロ・円は131円77銭から132円19銭、ユーロ・ドルは1.2116ドルから1.2127ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン<6085>、双信電機<6938>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・3月有効求人倍率:1.10倍(予想:1.09倍、2月:1.09倍) ・日・3月失業率:2.6%(予想:2.9%、2月:2.9%) ・日・4月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く):前年比-0.2%(予想:0.0%、3月:-0.1%) ・日・3月鉱工業生産速報値:前月比+2.2%(予想:-2.0%、2月:-1.3%) ・中・4月製造業PMI:51.1(予想:51.8、3月:51.9) ・中・4月非製造業PMI:54.9(予想:56.1、3月:56.3) 【要人発言】 ・NY市 「7月1日までにパンデミック対応の規制全解除へ」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 20件
2175 東証プライム
2,090
5/15 14:34
-11.5(%)
時価総額 182,139百万円
介護・医療業界向け人材紹介サービスを展開。介護事業者向け経営支援システムも。海外開拓を強化。介護事業者分野は売上堅調。会員数の増加や有料オプションサービスの利用拡大などが寄与。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/04
2413 東証プライム
1,698.5
5/15 14:34
+19(%)
時価総額 1,153,166百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
4751 東証プライム
1,018
5/15 14:34
-10.5(%)
時価総額 515,031百万円
インターネット広告最大手。「アメブロ」などメディア事業やスマホ向けゲームで成長。インターネットTV「ABEMA」に注力。ゲームは継続的に新規タイトルをリリース予定。主力事業好調で、1Qは営業黒字転換。 記:2024/03/29
5486 東証プライム
2,177
12/28 15:00
-3(%)
時価総額 933,724百万円
高機能材料メーカー。高級特殊鋼、希土類磁石、素形材製品が柱。23.3期1Qは需要回復。通期でも収益好転を見込む。米国ファンドが遅延していたTOBを開始。TOB価格は2181円。TOB成立ならば上場廃止に。 記:2022/10/15
502
5/15 12:51
-1(%)
時価総額 1,509百万円
約3000人の建築家ネットワークを持ち、家づくりのプランニングや名作住宅の図面再利用等のサービスを提供。工事請負契約数は横ばいだが、契約ロイヤリティ売上は順調。24.3期3Q累計は増収、損益改善。 記:2024/03/05
6301 東証プライム
4,665
5/15 14:34
+37(%)
時価総額 4,539,726百万円
建設機械・鉱山機械で世界2位。工作機械なども。IT活用のアフターサービスに強み。24.3期3Q累計は中国の建機需要が冴えず。だが北米や中南米で鉱山機械が堅調。円安も効いて増収増益に。配当性向4割以上目安。 記:2024/04/12
6501 東証プライム
14,365
5/15 14:34
-140(%)
時価総額 13,913,537百万円
総合電機大手。ITサービスやエネルギーソリューション、鉄道システム、家電・空調システム等を手掛ける。鉄道システムは大口案件の進展で増収。水・環境部門は空調システム事業が拡大。24.3期3Qは2桁最終増益。 記:2024/02/10
6594 東証プライム
6,988
5/15 14:34
+2(%)
時価総額 4,166,833百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6702 東証プライム
2,324.5
5/15 14:34
-15(%)
時価総額 4,814,291百万円
国内最大、世界有数のITサービス企業。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。24.3期2Qは小幅増収。サービスソリューションが売上下支え。コンサル等の需要が拡大。 記:2024/01/16
6758 東証プライム
13,015
5/15 14:34
+1,050(%)
時価総額 16,412,982百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6861 東証プライム
70,480
5/15 14:33
-580(%)
時価総額 17,141,300百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6938 東証スタンダード
479
5/15 14:04
+1(%)
時価総額 8,192百万円
電子部品メーカー。大電流ノイズフィルタを業界に先駆けて開発。積層誘電体フィルタ等を手掛ける。23.12期通期はフィルムコンデンサ、ノイズ測定事業が堅調。釜屋電機がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/04/07
6954 東証プライム
4,473
5/15 14:34
-154(%)
時価総額 4,515,704百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
6981 東証プライム
2,811.5
5/15 14:34
+14.5(%)
時価総額 5,700,156百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7203 東証プライム
3,417
5/15 14:34
+28(%)
時価総額 55,748,311百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
8,298
5/15 14:34
-137(%)
時価総額 10,776,530百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,240
5/15 14:34
+650(%)
時価総額 16,620,347百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9202 東証プライム
2,986
5/15 14:34
-30(%)
時価総額 1,446,102百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9983 東証プライム
40,640
5/15 14:34
-60(%)
時価総額 12,932,501百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,376
5/15 14:34
+29(%)
時価総額 14,431,463百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10