マーケット
5/1 15:15
38,274.05
-131.61
37,815.92
-570.17
暗号資産
FISCO BTC Index
5/2 2:12:54
8,983,735
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~決算とともに商品高で重み増す金融政策

2021/4/27 12:27 FISCO
*12:27JST 後場に注目すべき3つのポイント~決算とともに商品高で重み増す金融政策 27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、決算とともに商品高で重み増す金融政策 ・ドル・円は小じっかり、米金利の持ち直しで ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が信越化学工業<4063> ■日経平均は反落、決算とともに商品高で重み増す金融政策 日経平均は反落。79.23円安の29047.00円(出来高概算5億6000万株)で前場の取引を終えている。 週明け26日の米株式市場でNYダウは反落し、61ドル安となった。ディーズ国家経済会議(NEC)委員長が所得100万ドルを超える納税者に対するキャピタルゲイン課税を週内に提案する可能性を示唆したうえ、商品相場が大幅に上昇したこともあって消費関連株を中心に売りが出た。一方、今週決算発表を予定している主力ハイテク株に先回り買いが入り、ナスダック総合指数は2カ月半ぶりに過去最高値を更新。本日の日経平均は米ハイテク株高や円相場の反落を受けて48円高からスタートした。ただ、国内主要企業の決算発表が本格化し、国内外で重要イベントが控えていることもあって、日経平均は寄り付き直後をこの日の高値に伸び悩み。前場中ごろからは小安い水準でもみ合う場面が続き、この日の安値圏で前場を折り返した。 個別では、キーエンス<6861>が3%近く下落しているほか、レーザーテック<6920>やソニーG<6758>といった値がさ株の一角が軟調。ソフトバンクG<9984>や任天堂<7974>は小安い。第1四半期決算発表とともに今期業績予想を上方修正したキヤノン<7751>は朝高後にマイナスへ転じ、日東電<6988>も好決算ながら材料出尽くし感から売りが先行。また、正興電<6653>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、ファーストリテ<9983>や日本電産<6594>が堅調で、東エレク<8035>は小高い。住友化<4005>は業績上方修正が好感されて買い優勢で、IHI<7013>は急伸。また、山洋電<6516>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。なお、本日はテスHD<5074>が東証1部に新規上場し、公開価格を2割弱上回る初値を付けた。前引け時点で全市場売買代金トップとなっている。 セクターでは、精密機器、不動産業、化学などが下落率上位。一方、海運業、鉄鋼、非鉄金属などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の45%、対して値上がり銘柄は48%となっている。 本日の日経平均は米ハイテク株高を追い風に続伸スタートしたものの、その後上値の重い展開となっている。本日ここまでの値幅は140円あまり。日足チャートを見ても、29000円台前半に位置する75日移動平均線手前で一段とこう着感を強めてきた印象だ。東証1部売買代金は1兆1000億円あまりとやや低調で、決算対応と新規上場したテスHDの賑わいを除けば積極的な売買が行われている印象は乏しい。 主要企業の決算はまずまず良好で、2021年3月期業績の上方修正も相次いでいる。しかし、これまで2月期決算の安川電<6506>を皮切りに、3月期決算発表が始まってからも日本電産やエムスリー<2413>といった注目企業がことごとく急落。本日もキヤノンが朝高後に失速し、住友化は健闘こそしているが高値を取りに行くような動きではない。「既に好業績を織り込んでいる」との見方が強まり、決算反応に神経質にならざるを得ないところだろう。かねて当欄で述べているとおり、人気銘柄は信用買い残の増加や売り方の買い戻し進行が顕著であり、化学などの景気敏感系バリュー(割安)セクターも株価純資産倍率(PBR)はヒストリカルで見てかなり高いところまで上昇している。住友化は節目の1倍あたりで、売り買いが交錯しやすいところか。 本日もアドバンテス<6857>、ファナック<6954>、京セラ<6971>などが決算発表を予定しており、連休前の28日と30日も月末とあって主要企業の決算発表が多い。引き続き積極的な買いを手控える向きが多いだろう。 また、国内外企業の決算発表以外にも今週はイベントが目白押しだ。日米中央銀行の金融政策決定会合(日本が26~27日、米国が27~28日)に加え、28日にはバイデン米大統領が就任後初の議会演説を行う。キャピタルゲイン増税案が浮上したことでバイデン氏の演説内容にも注目したいところだが、足元で穀物・非鉄金属などの商品市況が大きく上昇してきたことで、27~28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が一段と重みを増してくるかもしれない。 10年ぶり高値を付けた銅はチリの政情不安、大豆やトウモロコシといった穀物は需給ひっ迫が懸念されるなどといった事情もあるようだが、世界的な金融緩和で生み出された膨大なマネーが商品・資産価格を押し上げているのだろう。改めて米国のブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)を見ると、2.3%台後半と高止まり。インフレ過熱懸念はなおくすぶっている。 消費者の生活防衛意識が特に強い日本のみならず、米国も給付金が「リベンジ消費」を押し上げているとはいえ、品目ごとの売上の伸びにはばらつきがあり、消費者マインドの基調が強いとも言い切れない。コロナ禍で雇用の不安定さを思い知らされたのだから当然だろう。コストプッシュ型のインフレが到来すれば、消費が冷え込む恐れも十分にある。 金融政策のかじ取りが難しさを増すなか、日銀や米連邦準備理事会(FRB)からどのような発言が出てくるか注視したい。 (小林大純) ■ドル・円は小じっかり、米金利の持ち直しで 27日午前の東京市場でドル・円は小じっかりとなり、108円前半で小幅に値を上げた。前日低下した米10年債利回りがやや持ち直し、ドルは主要通貨に対して買われた。ただ、日経平均株価の弱含みで、円売りは後退。また、日銀の政策決定を前に、積極的な売り買いは手控えられた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円が108円08銭から108円39銭、ユーロ・円は130円57銭から130円83銭、ユーロ・ドルは1.2065ドルから1.2090ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・不二硝子<5212>、東京ボード工業<7815>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が信越化学工業<4063> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・3月耐久財受注速報値:前月比+0.5%(予想:+2.3%、2月:-0.9%←-1.2%) ・米・3月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+1.6%(予想:+1.6%、2月:-0.3%←-0.9%) ・米・3月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+1.3%(2月:-1.1%) ・米・4月ダラス連銀製造業活動指数:37.3(予想:30.0、3月:28.9) 【要人発言】 ・バイデン政権 「年収100万ドル以上の納税者に対するキャピタルゲイン税率を引き上げ」 「増税の影響を受けるのは、全納税者の0.3%のみで経済への影響は少ない」 <国内> ・日銀金融政策決定会合(最終日) <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 23件
2413 東証プライム
1,655
5/1 15:00
-36.5(%)
時価総額 1,123,632百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
4005 東証プライム
345.6
5/1 15:00
+8.3(%)
時価総額 572,265百万円
大手総合化学会社。エッセンシャルケミカルズやエネルギー、機能材料、情報電子化学、健康、農業、医薬品の分野で事業展開する。今期3Q累計はエッセンシャルケミカルズや機能材料、情報電子化学等が伸び悩んだ。 記:2024/04/12
4063 東証プライム
6,074
5/1 15:00
-121(%)
時価総額 12,294,523百万円
大手総合化学メーカー。塩化ビニル樹脂や苛性ソーダ、シリコンウエハ、機能材料を手掛ける。塩化ビニル樹脂等で世界首位。希土類磁石は車載市場等への拡販図る。24.3期3Q累計は自動車用入力デバイスが堅調維持。 記:2024/02/02
5074 東証プライム
424
5/1 15:00
-9(%)
時価総額 29,981百万円
工場・業務用施設向けに再エネ・省エネ設備を設計・調達・施工。運営・管理や再エネ発電も。24.6期上期は足踏み。ただ脱炭素ニーズ強く、受注は堅調。昨年末受注残は22年末比72%増に。通期では最高純益を計画。 記:2024/03/13
5212 東証スタンダード
1,681
3/18 14:59
-6(%)
時価総額 3,601百万円
医療用ガラス器具メーカー。注射剤容器のアンプルに強み。管瓶・試験管も。昨年11月にMBOに向けたTOB実施を発表。TOB価格は1700円。TOB成立し、3月19日付で上場廃止に。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/03/09
6506 東証プライム
6,595
5/1 15:00
+15(%)
時価総額 1,758,821百万円
メカトロニクス・ロボットメーカー。サーボモータとインバータは世界シェアトップ。産業用、半導体製造装置用ロボット等も。モーションコントロール部門は堅調。インバータ事業が牽引。24.2期3Q累計は増収。 記:2024/01/27
6516 東証プライム
7,540
5/1 15:00
+90(%)
時価総額 97,809百万円
電子機器向け冷却ファンやFA向けサーボモータを製造・販売。無停電電源装置も。24.3期3Qはクーリングシステム事業が増収。EV用急速充電器、高性能サーバ向け需要が増加。パワーシステム事業は受注増。 記:2024/04/07
6594 東証プライム
7,419
5/1 15:00
+46(%)
時価総額 4,423,831百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6653 東証プライム
1,435
5/1 15:00
+3(%)
時価総額 18,087百万円
制御機器メーカー。電力制御や受配電制御等の機器が主力事業。公共インフラや蓄電システム等の環境・エネルギー関連の制御システィムも提供する。23年12月期は電力や情報、電子制御機器部門が堅調に推移した。 記:2024/02/29
6758 東証プライム
13,100
5/1 15:00
+15(%)
時価総額 16,520,174百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,142
5/1 15:00
+146(%)
時価総額 3,939,641百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6861 東証プライム
69,220
5/1 15:00
-1,080(%)
時価総額 16,834,858百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
39,750
5/1 15:00
+5,150(%)
時価総額 3,747,869百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6954 東証プライム
4,659
5/1 15:00
+32(%)
時価総額 4,703,479百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
6971 東証プライム
1,908
5/1 15:00
-24.5(%)
時価総額 2,881,984百万円
電子部品大手。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。電子部品は情報通信市場向けコンデンサ、水晶部品等の需要が減少。24.3期2Qは業績伸び悩む。 記:2024/01/16
6988 東証プライム
13,015
5/1 15:00
-55(%)
時価総額 1,949,100百万円
包装材料・半導体関連材料・光学フィルム等を製造。液晶用光学フィルム、自動車用表面保護フィルム等で世界首位。24.3期3Qはインダストリアルテープの収益が堅調。ハイエンドスマホ向け組み立て用部材は需要増。 記:2024/04/07
7013 東証プライム
3,751
5/1 15:00
-36(%)
時価総額 580,205百万円
陸上・航空宇宙・船舶海洋の総合重機製造。ターボチャージャーや航空エンジン、原子炉格納容器で実績。24.3期3Qは資源・エネルギー・環境部門が増収。東南アジアの大型発電所プロジェクトの進捗などが寄与。 記:2024/04/07
7751 東証プライム
4,290
5/1 15:00
+10(%)
時価総額 5,721,843百万円
カメラ、複合機大手。レーザープリンターやデジカメで世界首位。光学技術に強み。レンズ交換式デジタルカメラはミラーレスカメラの新製品中心に堅調。ネットワークカメラ等も需要増。23.12期3Qは増収増益。 記:2024/01/16
7815 東証スタンダード
895
5/1 14:39
-17(%)
時価総額 3,276百万円
建材ボード製造大手。木質廃棄物を原料とした木質建材のパーティクルボードを軸に、木質廃棄物の収集・運搬も展開。木材のマテリアルリサイクルに定評。パーティクルボードの生産少量化の影響で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/03/31
7974 東証プライム
7,637
5/1 15:00
-83(%)
時価総額 9,918,096百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,940
5/1 15:00
-180(%)
時価総額 16,478,857百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9983 東証プライム
41,190
5/1 15:00
-360(%)
時価総額 13,107,523百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,789
5/1 15:00
-126(%)
時価総額 13,420,089百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10