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後場に注目すべき3つのポイント~決算とともに商品高で重み増す金融政策

2021/4/27 12:27 FISCO
*12:27JST 後場に注目すべき3つのポイント~決算とともに商品高で重み増す金融政策 27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、決算とともに商品高で重み増す金融政策 ・ドル・円は小じっかり、米金利の持ち直しで ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が信越化学工業<4063> ■日経平均は反落、決算とともに商品高で重み増す金融政策 日経平均は反落。79.23円安の29047.00円(出来高概算5億6000万株)で前場の取引を終えている。 週明け26日の米株式市場でNYダウは反落し、61ドル安となった。ディーズ国家経済会議(NEC)委員長が所得100万ドルを超える納税者に対するキャピタルゲイン課税を週内に提案する可能性を示唆したうえ、商品相場が大幅に上昇したこともあって消費関連株を中心に売りが出た。一方、今週決算発表を予定している主力ハイテク株に先回り買いが入り、ナスダック総合指数は2カ月半ぶりに過去最高値を更新。本日の日経平均は米ハイテク株高や円相場の反落を受けて48円高からスタートした。ただ、国内主要企業の決算発表が本格化し、国内外で重要イベントが控えていることもあって、日経平均は寄り付き直後をこの日の高値に伸び悩み。前場中ごろからは小安い水準でもみ合う場面が続き、この日の安値圏で前場を折り返した。 個別では、キーエンス<6861>が3%近く下落しているほか、レーザーテック<6920>やソニーG<6758>といった値がさ株の一角が軟調。ソフトバンクG<9984>や任天堂<7974>は小安い。第1四半期決算発表とともに今期業績予想を上方修正したキヤノン<7751>は朝高後にマイナスへ転じ、日東電<6988>も好決算ながら材料出尽くし感から売りが先行。また、正興電<6653>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、ファーストリテ<9983>や日本電産<6594>が堅調で、東エレク<8035>は小高い。住友化<4005>は業績上方修正が好感されて買い優勢で、IHI<7013>は急伸。また、山洋電<6516>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。なお、本日はテスHD<5074>が東証1部に新規上場し、公開価格を2割弱上回る初値を付けた。前引け時点で全市場売買代金トップとなっている。 セクターでは、精密機器、不動産業、化学などが下落率上位。一方、海運業、鉄鋼、非鉄金属などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の45%、対して値上がり銘柄は48%となっている。 本日の日経平均は米ハイテク株高を追い風に続伸スタートしたものの、その後上値の重い展開となっている。本日ここまでの値幅は140円あまり。日足チャートを見ても、29000円台前半に位置する75日移動平均線手前で一段とこう着感を強めてきた印象だ。東証1部売買代金は1兆1000億円あまりとやや低調で、決算対応と新規上場したテスHDの賑わいを除けば積極的な売買が行われている印象は乏しい。 主要企業の決算はまずまず良好で、2021年3月期業績の上方修正も相次いでいる。しかし、これまで2月期決算の安川電<6506>を皮切りに、3月期決算発表が始まってからも日本電産やエムスリー<2413>といった注目企業がことごとく急落。本日もキヤノンが朝高後に失速し、住友化は健闘こそしているが高値を取りに行くような動きではない。「既に好業績を織り込んでいる」との見方が強まり、決算反応に神経質にならざるを得ないところだろう。かねて当欄で述べているとおり、人気銘柄は信用買い残の増加や売り方の買い戻し進行が顕著であり、化学などの景気敏感系バリュー(割安)セクターも株価純資産倍率(PBR)はヒストリカルで見てかなり高いところまで上昇している。住友化は節目の1倍あたりで、売り買いが交錯しやすいところか。 本日もアドバンテス<6857>、ファナック<6954>、京セラ<6971>などが決算発表を予定しており、連休前の28日と30日も月末とあって主要企業の決算発表が多い。引き続き積極的な買いを手控える向きが多いだろう。 また、国内外企業の決算発表以外にも今週はイベントが目白押しだ。日米中央銀行の金融政策決定会合(日本が26~27日、米国が27~28日)に加え、28日にはバイデン米大統領が就任後初の議会演説を行う。キャピタルゲイン増税案が浮上したことでバイデン氏の演説内容にも注目したいところだが、足元で穀物・非鉄金属などの商品市況が大きく上昇してきたことで、27~28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が一段と重みを増してくるかもしれない。 10年ぶり高値を付けた銅はチリの政情不安、大豆やトウモロコシといった穀物は需給ひっ迫が懸念されるなどといった事情もあるようだが、世界的な金融緩和で生み出された膨大なマネーが商品・資産価格を押し上げているのだろう。改めて米国のブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)を見ると、2.3%台後半と高止まり。インフレ過熱懸念はなおくすぶっている。 消費者の生活防衛意識が特に強い日本のみならず、米国も給付金が「リベンジ消費」を押し上げているとはいえ、品目ごとの売上の伸びにはばらつきがあり、消費者マインドの基調が強いとも言い切れない。コロナ禍で雇用の不安定さを思い知らされたのだから当然だろう。コストプッシュ型のインフレが到来すれば、消費が冷え込む恐れも十分にある。 金融政策のかじ取りが難しさを増すなか、日銀や米連邦準備理事会(FRB)からどのような発言が出てくるか注視したい。 (小林大純) ■ドル・円は小じっかり、米金利の持ち直しで 27日午前の東京市場でドル・円は小じっかりとなり、108円前半で小幅に値を上げた。前日低下した米10年債利回りがやや持ち直し、ドルは主要通貨に対して買われた。ただ、日経平均株価の弱含みで、円売りは後退。また、日銀の政策決定を前に、積極的な売り買いは手控えられた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円が108円08銭から108円39銭、ユーロ・円は130円57銭から130円83銭、ユーロ・ドルは1.2065ドルから1.2090ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・不二硝子<5212>、東京ボード工業<7815>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が信越化学工業<4063> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・3月耐久財受注速報値:前月比+0.5%(予想:+2.3%、2月:-0.9%←-1.2%) ・米・3月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+1.6%(予想:+1.6%、2月:-0.3%←-0.9%) ・米・3月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+1.3%(2月:-1.1%) ・米・4月ダラス連銀製造業活動指数:37.3(予想:30.0、3月:28.9) 【要人発言】 ・バイデン政権 「年収100万ドル以上の納税者に対するキャピタルゲイン税率を引き上げ」 「増税の影響を受けるのは、全納税者の0.3%のみで経済への影響は少ない」 <国内> ・日銀金融政策決定会合(最終日) <海外> 特になし 《CS》
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医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
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4063 東証プライム
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時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
5074 東証プライム
278
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時価総額 19,639百万円
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5212 東証スタンダード
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時価総額 3,601百万円
医療用ガラス器具メーカー。注射剤容器のアンプルに強み。管瓶・試験管も。昨年11月にMBOに向けたTOB実施を発表。TOB価格は1700円。TOB成立し、3月19日付で上場廃止に。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/03/09
6506 東証プライム
4,157
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時価総額 1,108,630百万円
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6516 東証プライム
8,270
11/22 15:30
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時価総額 107,278百万円
冷却ファン、無停電電源装置、サーボモータの生産・販売等を行う。1927年創業。電気機器販売事業、電気工事事業等も手掛ける。日本、フィリピンなどに生産拠点。高性能、高信頼製品の製造・販売などに注力。 記:2024/09/02
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
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時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6653 東証プライム
1,194
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時価総額 15,048百万円
発電・変電設備や監視制御システム、配電用機器等の電力部門、水処理監視制御システムや受配電設備等の環境エネルギー部門が柱。1921年創業。電力部門は総合制御所向け制御システム、スマート保安システム等が順調。 記:2024/08/01
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
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6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
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6920 東証プライム
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6954 東証プライム
4,114
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時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6971 東証プライム
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時価総額 2,217,376百万円
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7013 東証プライム
8,529
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総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
7751 東証プライム
5,054
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時価総額 6,740,838百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
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時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
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22,250
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時価総額 10,493,834百万円
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49,020
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時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
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+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17