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後場に注目すべき3つのポイント~半導体株やIPO賑わうも「自律反発」の域出ずか

2021/4/22 12:26 FISCO
*12:26JST 後場に注目すべき3つのポイント~半導体株やIPO賑わうも「自律反発」の域出ずか 22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり大幅反発、半導体株やIPO賑わうも「自律反発」の域出ずか ・ドル・円は上げ渋り、米金利の低下で ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■日経平均は3日ぶり大幅反発、半導体株やIPO賑わうも「自律反発」の域出ずか 日経平均は3日ぶり大幅反発。591.38円高の29099.93円(出来高概算5億3000万株)で前場の取引を終えている。 21日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反発し、316ドル高となった。世界的な新型コロナウイルス変異種の感染拡大で経済活動が抑制されることへの懸念から売りが先行したものの、米国内でのワクチン普及が先行きへの期待を支え、押し目買いが入った。日経平均もここ2日、連日で600円近い下落となっただけに、本日は米国株の反発を手掛かりに372円高からスタート。オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの好決算を受けて値がさの半導体関連株が大きく買われたことも日経平均を押し上げ、この日の高値圏で前場を折り返した。 個別では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>といった半導体関連株が大きく上昇。米ファンドが買収案の策定を検討していると報じられた東芝<6502>は急反発し、本日決算発表を予定している日本電産<6594>も先回りした買いが入っているようだ。その他、売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>などが堅調。郵船<9101>や商船三井<9104>といった海運株は一部証券会社の目標株価引き上げを受けて上げが目立つ。また、住石HD<1514>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、任天堂<7974>は小安い。コロプラ<3668>は任天堂が同社に対する損害賠償請求額を引き上げたと発表しており、東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、海運業、鉄鋼、精密機器などが上昇率上位で、その他も全般堅調。石油・石炭製品のみ小幅に下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の91%、対して値下がり銘柄は7%となっている。 前日の米国株の上昇や半導体関連株の賑わいで、本日の日経平均は大幅反発している。日足チャート上では29100円台前半に位置する75日移動平均線近辺まで上昇。米国ではここ数日、ヘッジファンドの売り越しが続いていたため、短期的に買い戻しが入る可能性があると指摘されていた。これは直近2日の日経平均の下げ幅が1200円に迫った日本株も同様だろう。23日には東京、大阪、京都、兵庫の4都府県を対象に緊急事態宣言が発令される見通しとなったが、過去の発令時の株価推移からは前もって大きく下落したのち、実際の発令を受けて買い戻しが入るとの指摘もある。 新興市場でもマザーズ指数が+1.45%と3日ぶり反発。注目された転職サイト「ビズリーチ」のビジョナル<4194>は公募・売出規模がメルカリ<4385>以来の大きさとなるマザーズIPO(新規株式公開)だったが、結果的に公開価格を4割強上回る堅調な初値を付けた。弊社では5割程度のアップサイドを残した公開価格設定という評価だったが、おおむねその見立てに沿った動きだろう。また、同じくマザーズ上場のステラファーマ<4888>は公開価格を5割強上回る初値を付けたのちストップ高水準まで上昇。ジャスダック上場のネオマーケティング<4196>はまだ買い気配が続いている。直近上場の紀文食品<2933>やサイバートラスト<4498>が人気化したことで初値買い機運が再び高まったとみられるが、個人投資家の物色意欲も根強いのだろう。 ただ、日経平均は直近2日の下落幅の半値戻し、それに75日線水準までの戻りにとどまっているところを見ると、自律反発の域を出ないとの印象だ。本日ここまでの東証1部売買代金は1兆1000億円程度で、半導体株物色や日本電産の決算先回りの動きなどを除けば、株価指数先物の買い戻し主導の上昇なのだろう。 短期的な買い戻しの動きが想定される一方、かねて当欄で指摘している信用買い残の多さなどは上値の重しとして懸念される。東京証券取引所が20日発表した16日申し込み時点の信用買い残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)は3兆1976億円(週間で304億円増)となり、およそ2年9カ月ぶりの大きさになったという。ゴールデンウィークの5連休前には手仕舞いの売りが出やすいと考えられる。 個別株の信用取引状況にも注目しておきたい。本日賑わいを見せている東エレクは、信用買い残の水準にこそ過大感はないが、一方の売り残はヒストリカルで見ても低水準であり、これは先に決算発表した安川電<6506>に似たパターンという印象。また、本日の決算発表が注目される日本電産は売り残が継続的に少ない一方、買い残がかなりの規模に膨らんでいる。どちらのパターンもある程度の好決算を織り込んでいるとみられ、発表後の株価推移が気になるところだ。 一昨日の当欄で「GW連休前後に日経平均は28000円台まで調整する場面も出てくる」と予想したが、海外勢の売りで早々に調整が進んだ。ここからは従前よりやや目線が切り下がり、28000円~29000円レベルでのもみ合いになるとみておきたい。 (小林大純) ■ドル・円は上げ渋り、米金利の低下で 22日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り、108円10銭台に上昇後は失速した。日経平均株価が前日までの大幅続落から値を戻し、円買いは後退。一方、米10年債利回りは大きく低下し、ドル売りが強まった。豪ドルなども対ドルで上昇し、ドル・円への下押し圧力となった。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円98銭から108円14銭、ユーロ・円は129円83銭から130円14銭、ユーロ・ドルは1.2032ドルから1.2047ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ジー・スリーホールディングス<3647>、ロングライフホールディング<4355>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・Nカナダ・3月消費者物価指数:前年比+2.2%(予想:+2.3%、2月:+1.1%) 【要人発言】 ・マックレム加中銀総裁 「新型コロナウイルス第3波は新たな不確実性を生む」 「世帯、ビジネスには弾力性がある」 「財政策は成長に重要な貢献」 「QEの一段の修正は段階的なペースで」 <国内> ・4月政府月例経済報告 <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 21件
1514 東証スタンダード
1,358
4/26 15:00
+6(%)
時価総額 79,977百万円
石炭の輸入販売が主力。人工ダイヤの製造や砕石の採取も。24.3期3Q累計は石炭販売が低調。スマホ・HDD市場向け製品も冴えず。だが砕石好調。豪州出資先炭鉱からの受取配当金も大幅増に。通期増益・増配を計画。 記:2024/02/08
2933 東証プライム
1,147
4/26 15:00
-2(%)
時価総額 26,186百万円
水産練り製品や総菜を製造・販売。チルド物流も。海外を強化中。収益はおでん・鍋需要が高まる下期に偏重。マルハニチロと資本業務提携。国内食品事業は黒字転換。水産練り製品が伸びる。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/08
3647 東証スタンダード
124
4/26 14:25
±0(%)
時価総額 2,215百万円
太陽光発電所の開発や売電等の再生可能エネルギー事業、基礎化粧品の販売等を行うサステナブル事業等を展開。マグネシウム電池の開発に注力。新規エネルギー事業は費用先行。24.8期1Qはサステナブル事業が増益。 記:2024/01/27
3668 東証プライム
614
4/26 15:00
+17(%)
時価総額 79,810百万円
スマホゲーム制作会社。「魔法使いと黒猫のウィズ」や「白猫プロジェクト」が代表作。位置情報集約分析サービスも展開。起業家やXR企業への投資も事業領域。前年の反動減やクローズタイトルの影響で1Qは足踏み。 記:2024/03/28
4194 東証プライム
7,320
4/26 15:00
-400(%)
時価総額 281,022百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
4196 東証スタンダード
1,020
4/26 15:00
+15(%)
時価総額 2,563百万円
独自の生活者パネル調査を活用したマーケティング支援に強み。24.9期1Qは大型案件の契約満了影響で売上減。採用・教育強化に伴う人件費増も利益に響く。商談数やコミュニケーション施策案件の相談数は増加基調に。 記:2024/03/12
4355 東証スタンダード
185
10/24 15:00
±0(%)
時価総額 2,070百万円
有料老人ホームを展開。福祉用具の販売・レンタルや会員制リゾートの運営なども。23.10期3Q累計は営業黒字に復帰。今夏にMBOに伴うTOB(1株185円)が成立。同社株は所定の手続きを経て上場廃止予定に。 記:2023/09/14
4385 東証プライム
1,779.5
4/26 15:00
-4(%)
時価総額 286,270百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は250万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。24.6期2Qは大幅増益。 記:2024/02/13
4498 東証グロース
1,785
4/26 15:00
+154(%)
時価総額 14,351百万円
電子認証とセキュリティサービスが主力。リナックスに強みを持つ。SSL/TLSサーバー証明書をはじめとしたパブリック証明書サービス等を提供する。今上期の売上高と営業益が過去最高。リカーリングサービスが好調。 記:2024/01/17
4888 東証グロース
292
4/26 15:00
+2(%)
時価総額 8,373百万円
がんの治療法であるホウ素中性子捕捉療法向け医薬品の開発、販売等を手掛ける。ステラケミファの持分法適用関連会社。国内開発パイプラインの拡充図る。BNCTの症例数は堅調。24.3期3Qは2桁増収、損益改善。 記:2024/03/05
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6506 東証プライム
6,360
4/26 15:00
+147(%)
時価総額 1,696,148百万円
メカトロニクス・ロボットメーカー。サーボモータとインバータは世界シェアトップ。産業用、半導体製造装置用ロボット等も。モーションコントロール部門は堅調。インバータ事業が牽引。24.2期3Q累計は増収。 記:2024/01/27
6594 東証プライム
7,115
4/26 15:00
+229(%)
時価総額 4,242,561百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6920 東証プライム
34,080
4/26 15:00
+720(%)
時価総額 3,213,267百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7203 東証プライム
3,510
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 57,265,604百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
7,649
4/26 15:00
+243(%)
時価総額 9,933,680百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9101 東証プライム
4,205
4/26 15:00
+96(%)
時価総額 2,145,244百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9104 東証プライム
4,713
4/26 15:00
+98(%)
時価総額 1,706,158百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10