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後場に注目すべき3つのポイント~日米ともに足元ハイテク株への回帰が鮮明、半導体は安心感勝る

2021/4/19 12:49 FISCO
*12:49JST 後場に注目すべき3つのポイント~日米ともに足元ハイテク株への回帰が鮮明、半導体は安心感勝る 19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続伸、日米ともに足元ハイテク株への回帰が鮮明、半導体は安心感勝る ・ドル・円は弱含み、下値の堅さも ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位が信越化学工業<4063> ■日経平均は3日続伸、日米ともに足元ハイテク株への回帰が鮮明、半導体は安心感勝る 日経平均は3日続伸。64.73円高の29748.10円(出来高概算4億3029万株)で前場の取 引を終えている。 前週末の米国株式市場ではNYダウが史上最高値を更新。金融企業の好決算や、予想 以上に改善した3月住宅着工件数に加え、米政府が国内のワクチン接種が2億回を突破 したと発表したことから市場センチメントが向上した。米10年物国債利回りも1.5%台 での低位圏での推移が続き、ナスダック総合指数も小幅ながら上昇した。この米株高 の流れを背景に、週明けの日経平均は4.95円高と小幅上昇でスタート。ただ、日米首 脳会談を受けた対中国との関係悪化への警戒感などが重しとなり、マイナス圏に沈む 場面も見られた。それでも、その後は半導体を中心としたハイテク株や指数寄与度の 大きい値がさ株の強含みを背景に下げ渋ると間もなくプラスに転じた。 個別では、業績関連のリリースを背景にマルマエ<6264>、クリナップ<7955>がそれ ぞれ急伸し、業績予想の上方修正に加えて自社株買いの実施も発表したイワキポンプ< 6237>はストップ高買い気配で前場を終えている。また、日本経済新聞にて新工場建設 を検討しているとの最高経営責任者(CEO)の発言が報じられたSUMCO<3436>も大幅 高。一方、前週末の「複数の買い手候補が関心を示している」との一部報道について 否定的なコメントを示したスクエニHD<9684>や、買収合戦に発展する観測が広がって いた東芝<6502>は、詳細な買収案の提示を当面保留することが分かったと報じられた ことで、それぞれ期待剥落の形で大幅に下落している。 そのほか、売買代金上位では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、 信越化<4063>、日本電産<6594>、ルネサスエレクトロニクス<6723>などが堅調推移、 直近IPOの紀文食品<2933>は11%高と急伸している。一方、任天堂<7974>、ファースト リテ<9983>、ソニーグループ<6758>、トヨタ<7203>、ファーマフーズ<2929>などが軟 調で、暗号資産ビットコイン価格の急落を背景にマネックスG<8698>が大幅に下落し ている。 セクターでは、海運業、金属製品、パルプ・紙、ガラス・土石製品、化学などが上 昇率上位となった。一方、空運業、その他製品、証券・商品先物取引業、その他金融 業、鉱業などが下落率上位となっている。東証1部の値上がり銘柄は全体の55%、値下 がり銘柄は39%となっている。 本日の東京市場は、前場の売買高が5億株を下回っており前週同様に薄商いにとどま っている。日経平均や東証株価指数(TOPIX)が方向感に欠ける動きのなか、東証2部 指数や日経JASDAQ平均、東証マザーズ指数は方向感をもった堅調な値動きとなってお り、大型と中小型とで動きがやや分かれている。1部を中心とした主力企業の動きが冴 えないのは、これまで同様、今後本格化する決算を見極めたいとする様子見ムードに よるものだろう。 しかし、1部企業のすべてが軟調なわけではなく、前週までと同様、半導体を中心と したハイテク株はしっかりとした動きを見せている。先日の安川電機<6506>の決算後 の株価反応から、会社計画が市場予想に届かないガイダンスリスクなどは意識される ものの、次世代通信規格「5G」、電気自動車(EV)、デジタルトランスフォーメー ション(DX)などが本格化普及していくことを考えれば、業績期待の高さだけでな く、その実体の裏付けによる安心感は大きい。 また、前週のTSMC(台湾積体電路製造)の設備投資計画の上方修正に加えて、週末 に日本経済新聞で報道されたSUMCOの新工場建設検討なども刺激材料になっているよう だ。もともと、国内では、以前から東京エレクトロンの河合社長が半導体業界の「ス ーパーサイクル入り」などについて強気の発言をしていたが、今回のSUMCOの橋本会長 による「こんなに長い間、半導体が足りないのは初めてだ」との発言は、これまでの 経緯とも相まって相当にポジティブなコメントと捉えられる。 今週半ばには半導体露光装置メーカーで世界シェアトップの蘭ASMLの決算が控えて いる。これが、前週のTSMCのように一層の刺激材料となるかが注目される。一般的 に、株価が高値圏にあるところでの好材料は出尽くし感に繋がりやすいが、全体的に 手掛かり材料に乏しいなか、半導体業界ほどに強気の材料が長く出続ける業界は珍し く、安心感のある業界としては貴重な存在でもあるため、好材料は素直に好感される ケースが今後も多いのではないかと個人的には予想している(むろん、必ずしも好決 算であるとは限らないが)。 また、本日は、村田製作所<6981>やアルプスアルパイン<6770>など半導体以外の電 子部品関連株も堅調だ。明日には米国でアップルが、オンラインで「spring loaded」 と題した新製品発表会を開催する予定。一部のアナリストは、今年初めてとなるこの イベントで新型アイパッドプロやアイパッドミニなどを発表すると見ているようだ。 関連銘柄の堅調さの背景はこれを先回りしての動きとも読める。アップルサプライヤ ー周辺の電子部品関連株では半導体銘柄に比べて足元の調整色が濃いため、物色も入 りやすいようだ。 そのほか、ハイテク以外でも、本日はマザーズ指数がしっかりと推移。時価総額上 位も概ね堅調だが、新規株式公開(IPO)銘柄の上場後1年間の平均的な値動きを表す 「IPOインデックス」が大幅高となっている。直近IPO銘柄に資金が還流している点を みると個人投資家の物色意欲は旺盛のようだ。今週は、会員制転職プラットフォーム 「ビズリーチ」の運営で有名なビジョナル<4194>を含め22日に3社のIPOが予定されて いるため、直前になっての換金売りには注意が必要だが、個人投資家の物色意欲が引 き続き確認されている点はポジティブだ。 米国でも、連日の最高値更新でNYダウの存在が目立っているが、調整色の濃かった ナスダック総合指数も1400pt台を回復し、2月16日に付けた最高値(14175.115pt)に 迫る好調ぶりをみせている。米長期金利の落ち着きを背景に、日米ともにハイテクを 中心としたグロース(成長)株物色への回帰がみられるようだ。ただし、これまでの 循環物色の経緯を踏まえると、来週からの決算シーズン本格化を機に、4月に入ってか ら調整に入っているバリュー(割安)株が再び動意づく可能性も頭に入れておきたい ところだ。 ■ドル・円は弱含み、下値の堅さも 19日午前の東京市場でドル・円は弱含み、108円後半から半ばにやや値を下げた。日米首脳会談を受けやや円買い方向に傾き、クロス円が下落。一方、米10年債利回りは弱含んだが、ドルが買われる展開となった。ドル・円は108円半ばで下値は堅く、現時点で大幅安は回避されている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円55銭から108円84銭、ユーロ・円は129円98銭から130円33銭、ユーロ・ドルは1.1960ドルから1.1977ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・DNAチップ研究所<2397>、イメージ ワン<2667>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位が信越化学工業<4063> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・3月貿易収支:+6637億円(予想:+4900億円、2月:+2159億円) 【要人発言】 ・米上院共和党 「バイデン政権のインフラ投資計画、規模縮小を考慮も」(報道) <国内> ・13:30 2月鉱工業生産改定値(速報値:前月比-2.1%) <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 23件
2397 東証スタンダード
1,075
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時価総額 7,275百万円
遺伝子解析専門の受託開設会社。DNA/RNA抽出や次世代シーケンス解析等の受託解析サービスを提供する。がんや生殖関連の遺伝子検査も行う。今期3Q累計は6割超の増収と伸長した。利益も改善傾向となった。 記:2024/02/10
2667 東証スタンダード
325
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時価総額 3,349百万円
医療画像システムの開発や各種画像処理ソフトウエアの販売を手掛ける医療サービス会社。東京電力の公募「ALPS処理水等からトリチウムを分離する技術」に注力。23.9期の業績予想を一旦取り下げ、決算発表は遅延。 記:2024/01/17
2929 東証プライム
843
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時価総額 24,510百万円
食品と医薬品の研究開発メーカー。卵黄由来の機能性素材や化粧品、医薬品、抗体試薬を開発、製造。販売は通信販売と卸売。BtoB事業は堅調。「ファーマギャバ」が国内外で販売伸びる。24.7期1Qは黒字転換。 記:2024/01/27
2933 東証プライム
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時価総額 26,437百万円
水産練り製品や総菜を製造・販売。チルド物流も。海外を強化中。収益はおでん・鍋需要が高まる下期に偏重。マルハニチロと資本業務提携。国内食品事業は黒字転換。水産練り製品が伸びる。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/08
3436 東証プライム
2,384
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時価総額 834,817百万円
半導体用シリコンウエハで世界2位。最先端ロジック半導体向けに強み。23.12期は顧客の在庫調整が痛手に。24.12期はAI需要を追い風に半導体需要が上向く見通し。だがウエハの需要回復は年後半になる見込み。 記:2024/04/04
4063 東証プライム
6,195
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時価総額 12,539,442百万円
大手総合化学メーカー。塩化ビニル樹脂や苛性ソーダ、シリコンウエハ、機能材料を手掛ける。塩化ビニル樹脂等で世界首位。希土類磁石は車載市場等への拡販図る。24.3期3Q累計は自動車用入力デバイスが堅調維持。 記:2024/02/02
4194 東証プライム
7,290
5/1 0:00
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時価総額 279,870百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
6264 東証プライム
1,945
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時価総額 25,388百万円
真空パーツやマシニング、門型加工の専門メーカー。精密部品の少量多品種受託加工に定評。半導体製造装置大手と取引。24.8期1QはFPD分野の受注高、売上高が伸長。G6・G8、OLED向け売上の回復が寄与。 記:2024/02/02
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
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時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6506 東証プライム
6,580
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時価総額 1,754,820百万円
メカトロニクス・ロボットメーカー。サーボモータとインバータは世界シェアトップ。産業用、半導体製造装置用ロボット等も。モーションコントロール部門は堅調。インバータ事業が牽引。24.2期3Q累計は増収。 記:2024/01/27
6594 東証プライム
7,373
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時価総額 4,396,402百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
2,628.5
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時価総額 5,142,471百万円
車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、xEV向け製品の売上が増加。金融費用減少。23.12期通期は2桁最終増益。 記:2024/02/13
6758 東証プライム
13,085
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時価総額 16,501,258百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6770 東証プライム
1,428
5/1 0:00
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時価総額 313,133百万円
電子部品のアルプスとカーナビのアルパインが経営統合して発足。センサ・コミュニケーション事業を成長領域に位置付け。モジュール・システム事業は増収。インフォテインメントの新製品等が貢献。24.3期3Qは増収。 記:2024/02/10
6920 東証プライム
34,600
5/1 0:00
±0(%)
時価総額 3,262,296百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6981 東証プライム
2,903.5
5/1 0:00
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時価総額 5,886,681百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7203 東証プライム
3,638
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時価総額 59,353,923百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7955 東証プライム
752
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時価総額 28,156百万円
住宅設備機器メーカー。ステンレスキッチンに強み。富裕層向け高級キッチンや海外開拓を強化中。24.3期3Q累計はキッチンが堅調。だが浴槽・洗面が弱含み。原材料高や販管費増も利益の重石に。期末に記念配を予定。 記:2024/02/14
7974 東証プライム
7,720
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時価総額 10,025,887百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,120
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時価総額 16,563,751百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8698 東証プライム
820
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時価総額 219,307百万円
大手ネット証券会社。マネックス証券を中核に、株式や先物・オプション、投信、債券、FXのオンライン取引サービスを提供する。NTTドコモと資本業務提携。今期3Q累計は国内と米国が堅調、増収、大幅増益となった。 記:2024/03/03
5,718
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時価総額 700,638百万円
家庭用ゲームソフト大手。ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどRPGで存在感。知的財産による収益基盤強固。薬屋のひとりごとの大ヒット等で出版事業は堅調。HDゲームは増収。24.3期3Qは小幅増収。 記:2024/02/23
9983 東証プライム
41,550
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時価総額 13,222,083百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27