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後場に注目すべき3つのポイント~高まる警戒感と「それでも株買い模索」の苦悩

2021/3/5 12:24 FISCO
*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~高まる警戒感と「それでも株買い模索」の苦悩 5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続落、高まる警戒感と「それでも株買い模索」の苦悩 ・ドル・円は下げ渋り、日本株は大幅続落 ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■日経平均は大幅続落、高まる警戒感と「それでも株買い模索」の苦悩 日経平均は大幅続落。571.00円安の28359.11円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えている。 4日の米株式市場でNYダウは3日続落し、345ドル安となった。注目されたパウエル連邦準備理事会(FRB)議長のインタビューで、長期金利の上昇を抑制する措置を講じる可能性を示唆されなかった。長期金利が再び急伸したことでハイテク株を中心に売りが続き、ナスダック総合指数は2.1%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.8%の下落となった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで204円安からスタート。東京市場でも前日に続き値がさグロース(成長)株の下げがきつく、日経平均は前引けにかけて28308.57円(621.54円安)まで下落する場面があった。 個別では、ファーストリテ<9983>と東エレク<8035>が5%を超える下落となり、2銘柄で日系平均を約270円押し下げた。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>など軒並み軟調で、リクルートHD<6098>もファーストリテなどと同様に下げが大きい。前日に賑わった日立造<7004>、一部証券会社の投資判断引き下げが観測されたオイシックス<3182>は急落し、稀元素<4082>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、キーエンス<6861>やリコー<7752>は小じっかり。国際帝石<1605>はNY原油先物相場の上昇、積水ハウス<1928>は今期増益見通しや自社株買い実施が好感されて買い優勢。また、丸紅<8002>系による株式公開買付け(TOB)実施が発表された昭光通商<8090>は東証1部上昇率トップとなっている。 セクターでは、不動産業、サービス業、非鉄金属などが下落率上位。半面、鉱業、電気・ガス業、鉄鋼など5業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は18%となっている。 本日の日経平均は週末を前に大幅続落している。前日からの2日間の下落幅はおよそ1200円に、また2月16日の取引時間中に付けた高値30714.52円からの下落幅は2300円あまりに達している。日足チャート上では、前日の下落で29000円台前半に位置する25日移動平均線を割り込み、目下のところ28000円近辺まで上昇してきている75日移動平均線水準で下げ止まるかが意識されそうだ。アジア市場に目を向けても、香港ハンセン指数や中国・上海総合指数が軒並み軟調だ。 パウエル氏から米長期金利の上昇を抑制する具体的な措置が示されなかったことで、米10年物国債利回りは1.5%台まで上昇。ナスダック総合指数の2月高値からの下落率は調整局面入りの目安とされる1割近くに達しており、一部で下げ過ぎとの指摘も出ているものの、長期金利の上昇に歯止めがかからないなかでは押し目買いに動きにくいだろう。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数は28.57(+1.90)に上昇した。 米国のブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)はやはり2.2%台で高止まり。「インフレ加速」への警戒感は根強い。パウエル氏の発言に対する米国株の反応を意外感を持って受け止める向きもあるが、もはや積極的な財政支出や金融緩和策は好感される材料ではないのかもしれない。期待インフレ率の高止まりはそれを物語っている。 それでも、前日は日経平均が600円を超える下落となるなか、東証1部銘柄の36%が値上がりした。本日は値下がり銘柄数が増えているものの、原油先物相場の上昇を受けて国際帝石が買われるなどし、業種別騰落状況は全面安商状となっていない。前日の当欄で述べたとおり、インフレ率並みに名目賃金が伸びるという「バラ色の未来」を市場が予想している印象は薄いが、インフレヘッジ目的で「株買い」を模索しないわけにはいかない。そんな市場参加者の苦悩が物色動向から透けて見える。 さて、東証株価指数(TOPIX)が1.09%の下落で前場を折り返しており、後場は連日で日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが実施される公算が大きい。香港株や上海株も足元やや下げ渋ってきている。しかし、FRBの金融政策が難しいかじ取りを迫られるなか、今晩の米国では2月雇用統計の発表が予定されており、後場も持ち高調整目的の売りが出やすいだろう。引き続き軟調な展開になるとみておきたい。 (小林大純) ■ドル・円は下げ渋り、日本株は大幅続落 5日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日経平均株価は前日に続き大きく下げ、リスク回避的な円買いに振れやすい。一方で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を受け米長期金利は上昇基調を強めており、ドル・円は107円後半で底堅い値動きとなった。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円82銭から108円01銭、ユーロ・円は128円89銭から129円33銭、ユーロ・ドルは1.1952ドルから1.1978ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・シーズメン<3083>、チヨダウーテ<5387>の、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・2月ADP雇用統計:+11.7万人(予想:+20.5万人、1月:19.5万人←+17.4万人) ・米・2月サービス業PMI改定値:59.8(予想:58.9、速報値:58.9) ・米・2月総合PMI改定値:59.5(速報値:58.8) ・米・2月ISM非製造業景況指数:55.3(予想:58.7、1月:58.7) 【要人発言】 ・李中国首相 「2021年のGDP成長率目標は+6%超」 「財政赤字は対GDP比で3.2%に」 「人民元レートを基本的に安定させる」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・1月製造業受注(前月比予想:+0.5%、12月:-1.9%) 《CS》
関連銘柄 18件
1605 東証プライム
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国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
1928 東証プライム
3,532
11/22 15:30
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時価総額 2,418,300百万円
ハウスメーカー大手。戸建住宅事業、賃貸・事業用建物事業、賃貸住宅管理事業、国際事業が柱。建築・土木事業、仲介・不動産事業等も展開。戸建住宅事業では大空間リビング、次世代室内環境システムなどが好評。 記:2024/10/22
3083 東証スタンダード
796
11/22 15:30
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時価総額 3,307百万円
カジュアルファッションの「METHOD」、和柄専門の「流儀圧搾」の運営等を行う。エスニックファッション・雑貨の「チチカカ」を傘下に収める。集客イベント等で客数増図る。事業ポートフォリオの多様化進める。 記:2024/10/24
3182 東証プライム
1,633
11/22 15:30
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時価総額 62,100百万円
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4082 東証プライム
740
11/22 15:30
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時価総額 18,056百万円
酸化ジルコニウム中心のジルコニウム化合物を製造・販売。ジルコニウム化合物で世界トップシェア。自動車排ガス浄化触媒分野が主力。工業用触媒、エネルギー触媒等も。生体材料用途では高付加価値製品の拡販進む。 記:2024/10/09
5387 東証スタンダード
604
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時価総額 14,084百万円
建材メーカー。住宅の内装材の壁材や天井材等の石膏ボードを中心に、グラスウールやセメント板、吸音板、塗り壁材等を手掛ける。22.3期は住宅市場の回復を追い風に、石膏ボードが増加。販管費の増加を吸収した。 記:2022/06/09
9,824
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時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6758 東証プライム
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世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
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65,660
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7004 東証プライム
958
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+8(%)
時価総額 163,066百万円
ごみ焼却発電施設、海水淡水化プラント等の建設を行う環境部門が主力。1881年創業。ごみ焼却発電施設で世界シェアトップクラス。精密機械、風力発電等も。25.3期は営業増益計画。環境事業の収益改善等を見込む。 記:2024/07/04
7203 東証プライム
2,664.5
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時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7752 東証プライム
1,647
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+35(%)
時価総額 966,771百万円
大手複合機メーカー。1936年創業。プリンターやオフィス機器消耗品、電子黒板、ITインフラ、ヘルスケア関連システム等も。海外売上高比率は6割超。25.3期はオフィスサービス事業の堅実な成長などを見込む。 記:2024/06/18
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8002 東証プライム
2,395.5
11/22 15:30
+6.5(%)
時価総額 4,015,766百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8090 東証1部
794
7/20 15:00
±0(%)
時価総額 8,949百万円
昭和電工グループの中核商社。化学品や合成樹脂、金属セラミックスなどのグループ製品販売を展開。丸紅系投資ファンドのTOBに賛同方針。科学システム関連や合成樹脂の輸出好調もあり、21.12期1Qは営業増益。 記:2021/05/13
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17