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前場に注目すべき3つのポイント~自律反発の域は脱せず買い一巡後はこう着感が強まる

2021/2/1 8:42 FISCO
*08:42JST 前場に注目すべき3つのポイント~自律反発の域は脱せず買い一巡後はこう着感が強まる 1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:自律反発の域は脱せず買い一巡後はこう着感が強まる ■村田製、21/3上方修正 営業利益2900億円←2500億円 ■前場の注目材料:島津製、コロナ試薬増産、月100万検査分を迅速供給 ■自律反発の域は脱せず買い一巡後はこう着感が強まる 1日の日本株市場は、先週の大幅な下げに対する自律反発が意識されそうだ。1月29日の米国市場はNYダウが620ドル安と大幅に下落し、節目の3万ドルを割り込んでいる。中国株式相場の下落や一部投機過熱を受けた金融システム安定リスクの上昇が警戒された。証券取引委員会(SEC)が声明を発表、議会が公聴会を開催する計画を発表しても下げ止まらず、神経質な展開が続き、引けにかけては下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円高の27780円。円相場は1ドル104円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップアップから始まることになりそうだが、米国市場が不安定な状態であることから、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。米国市場では米ロビンフッド・マーケッツを利用する個人投資家「ロビンフッダー」による一部銘柄の急騰であり、空売りしていたヘッジファンド等が手じまいを余儀なくされ、さらに他のポジション圧縮につながっているようである。ファンダメンタルズを無視し市場心理が主導している状況において方向感を掴みづらくさせそうである。 また、決算発表が本格化するなか、コア銘柄の良好な決算が比較的目立つ状況であるが、日替わり物色的にもなっているため積極的にはポジションを取りづらくさせる。決算評価から買い先行で始まったとしても、上昇基調が鈍る場面においては資金の逃げ足は早いと考えられるため、次第に様子見姿勢に向かいやすいだろう。日経平均は先週の下落で25日線を割り込んできているが、同線及び節目の28000円での攻防が続くようだと利益確定の動きを早めやすく、次第に13週線を意識させてくる可能性もあるため早期の回復を見極めたいところでもある。 NT倍率(日経平均÷TOPIX)は先週、最高値水準から調整をみせており、週末には15.30倍を下回っている。支持線として意識されている25日線まで低下してきたこともあり、反転をみせてくるかが注目されそうである。一方でこれを明確に下回ってくるようだとTOPIX型優位の展開からバリュー株への物色が意識されやすいところである。ワクチン接種に向けて動き出してきていることも、バリュー株へ向かわせやすいところであろう。その他、決算発表が本格化しているなかで、決算を手掛かりとした個別対応。 ■村田製、21/3上方修正 営業利益2900億円←2500億円 村田製<6981>は2021年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は前回の2500億円から2900億円に上方修正した。一転増益予想となりコンセンサス(2700億円)を上回る。パソコン向けなど巣ごもり需要が堅調なほか、普及期に入った5Gスマホ需要も順調。 ■前場の注目材料 ・シカゴ日経225先物は上昇(27780、大阪比+210) ・1ドル104円70-80銭 ・日銀のETF購入 ・海外コロナ向けワクチン接種の進展 ・世界的金融緩和の長期化 ・島津製<7701>コロナ試薬増産、月100万検査分を迅速供給 ・三井E&S<7003>港湾クレーンに燃料電池、28年投入、脱炭素化 ・帝人<3401>富士フイルム子会社にTOB ・トヨタ<7203>新会社始動、ソフト主導で車両開発 ・トヨタ紡織<3116>無人自動運転バス、中部国際空港で実証、愛知製鋼と ・デンソー<6902>空気清浄機・清浄度モニター、バス・タクシー用投入 ・三菱電機<6503>NC装置を遠隔保守、米・加でサービス ・楽天<4755>楽天モバイル、料金プラン“1本勝負” ・エーザイ<4523>アルツハイマー病治療薬開発、国内外で臨床試験 ・沢井製薬<4555>うつ病向け医療機器販売で契約 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:45 中・1月財新製造業PMI(予想:52.5、12月:53.0) 《ST》
関連銘柄 11件
3116 東証プライム
1,973.5
11/22 15:30
-5.5(%)
時価総額 370,359百万円
トヨタ系の自動車部品メーカー。1918年創業。自動車用シートやドアトリム、フロアカーペット、エンジン周辺樹脂製品等を手掛ける。航空機シート等も。変動費の改善、固定費の効率化などで価格競争力の強化を図る。 記:2024/10/03
3401 東証プライム
1,372.5
11/22 15:30
+43.5(%)
時価総額 271,692百万円
1918年創立の化学メーカー。マテリアル事業、繊維・製品事業が柱。パラ系アラミド繊維で世界トップシェア。在宅酸素療法用酸素濃縮装置などに強み。アラミド、炭素繊維などは新規用途開発の推進などに取り組む。 記:2024/10/05
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
4555 東証1部
5,370
3/29 15:00
+30(%)
時価総額 236,769百万円
ジェネリック医薬品メーカー。高血圧症や糖尿病等の生活習慣病、抗がん剤等の医療用医薬品の製造、販売、輸出入を行う。21.3期3Q累計は堅調な国内により増収も、米国での医薬品価格の下落が利益に影響した。 記:2021/03/05
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6902 東証プライム
2,267.5
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 7,146,661百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1949年にトヨタから分離独立。サーマルシステム、パワトレインシステム等を手掛ける。インバータで世界トップシェア。FA関連等の非車載事業も。電動化製品、安心・安全製品を拡販。 記:2024/10/07
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7003 東証プライム
1,555
11/22 15:30
+50(%)
時価総額 160,319百万円
舶用エンジン、コンテナクレーン等を手掛ける総合重工メーカー。1917年に旧三井物産造船部として創業。舶用大型エンジン、港湾クレーンで国内トップシェア。舶用推進、港湾物流の中核事業中心に収益力強化進める。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7701 東証プライム
4,269
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 1,263,923百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08