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前場に注目すべき3つのポイント~下値の堅さが意識される場面においては、押し目待ちの買いなども意識

2020/11/13 8:50 FISCO
*08:50JST 前場に注目すべき3つのポイント~下値の堅さが意識される場面においては、押し目待ちの買いなども意識 13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:下値の堅さが意識される場面においては、押し目待ちの買いなども意識 ■日産自、2Q営業損失▲1587億円、通期上方修正▲3400億円←▲4700億円 ■前場の注目材料:日本製鉄、鉄鋼3社、高炉CO2削減目標超え、水素でコークス代替 ■下値の堅さが意識される場面においては、押し目待ちの買いなども意識 13日の日本株市場は米株安の流れから売りが先行することになろうが、その後は底堅さが意識されよう。12日の米国市場ではNYダウが317ドル安だった。新型コロナウイルス感染者が連日急増、コロナによる入院患者数も2日連日過去最多にのぼり、景気回復に影響するとの懸念が高まった。シカゴ市長が市民に外出を控えるよう勧告を出すと引けにかけて下げ幅を広げる展開。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の25280円。円相場は1ドル105円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行のスタートとなろう。ただし、日経平均は25000円をキープすることにより、引き続き同水準が支持線として意識されやすい。新型コロナウイルス感染症の拡大が重荷となろうが、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されていたこともあり、上値追いが慎重となることは想定内。一方で下値の堅さが意識される場面においては、押し目待ちの買いなども意識されそうである。 また、オプションSQ値が下で決まる可能性があるため、これが寄り付き後の支持線として意識されやすいところであろう。また、本日は決算ピークとなるが、これで一巡することから来週以降は改めて業績内容を手掛かりとした見直しの流れも意識されやすいところである。また、物色についても新型コロナウイルス感染症の拡大により、マスク関連などコロナ感染の初期段階で手掛けられていた銘柄などへの物色もみられている。ピーク形成後は急騰部分が消滅している銘柄も多く、値ごろ感からも短期的な値幅取り妙味はありそうである。 そのほか、直近でバリュー株へのシフトがみられたが、コロナ感染拡大によって再びグロース優位の展開になりそうだ。中小型株においてもデジタル関連などは大きく調整をみせていたこともあり、仕切り直しのスタンスといったところ。日経平均は急ピッチの上昇に対する反動も大きくなりがちであるが、グローバル観点ではアウトパフォームしてきていることもあり、海外勢においてはウエートを引き上げておきたいところであるため、下値の堅さは意識されやすいだろう。VIX指数も低位で推移しており、リスクオフムードは高まらないとみておきたい。 ■日産自、2Q営業損失▲1587億円、通期上方修正▲3400億円←▲4700億円 日産自<7201>が発表した第2四半期決算は営業損失が1587億円の赤字だった。コンセンサス(▲315億円)は上回っている。あわせて通期業績予想の修正を発表。営業損益は3400億円の赤字と、4700億円の赤字予想から上方修正した。今期の世界販売台数を16%減の416万5000台と、従来予想(412万5000台)から引き上げている。コンセンサスは3700億円程度の営業損失を予想していた。トヨタやホンダの回復が顕著だったこともあり、サプライズ感はないだろう。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(25520.88、+171.28) ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・米経済対策への期待 ・コロナ向けワクチン開発の進展 ・日本製鉄<5401>鉄鋼3社、高炉CO2削減目標超え、水素でコークス代替 ・ペプチドリーム<4587>富士通など4社とコロナ治療薬で新会社設立 ・ブリヂストン<5108>執行体制を刷新、経営層3分の1に ・デンソー<6902>独・米社に出資、MaaS関連領域を強化 ・伊藤忠<8001>サウジ廃棄物処理社に出資、高水準ニーズに着目 ・NEC<6701>生体認証に自信、独航空会社が導入準備、社長講演 ・ソニー<6758>「PS」新世代、「5」当日分は予約で完売 ・日立<6501>ビル用IoT基盤開発、日本MSと協業 ・KHネオケム<4189>設備大半に高度制御技術、オペレーター負荷軽減 ・富士フイルム<4901>米社にiPS細胞技術、再生医療の産業・実用化促進 ・日本触媒<4114>アイオーレッドフィルム光源、小規模ラインで製造 ・アステラス薬<4503>2子会社を吸収合併、医療用医薬品など開発加速 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 13件
4114 東証プライム
1,879
11/22 15:30
+29(%)
時価総額 293,124百万円
アクリル酸等の基礎化学品、高吸水性樹脂等の機能性化学品を手掛ける化学メーカー。高吸水性樹脂で世界トップシェア。自動車触媒、電池材料等も。エネルギー事業、エレクトロニクス事業等の成長事業にリソース投入。 記:2024/10/09
4189 東証プライム
2,056
11/22 15:30
+9(%)
時価総額 76,378百万円
化学素材メーカー。冷凍機油原料等の機能性材料が主力。環境配慮型エアコン向け冷凍機油原料で世界トップシェア。電子材料、基礎化学品等も。機能性材料は売上順調。化粧品原料は東南アジア等でマーケティングを積極化。 記:2024/06/09
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4587 東証プライム
2,738
11/22 15:30
+174.5(%)
時価総額 355,967百万円
東京大学発の創薬ベンチャー。創薬開発事業、放射性医薬品の研究開発、製造・販売等を行う放射性医薬品事業を展開。ペプチド創薬開発プラットフォームなどが強み。Novartis社とペプチド創薬における提携を拡大。 記:2024/08/26
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5108 東証プライム
5,395
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 3,850,401百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6902 東証プライム
2,267.5
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 7,146,661百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1949年にトヨタから分離独立。サーマルシステム、パワトレインシステム等を手掛ける。インバータで世界トップシェア。FA関連等の非車載事業も。電動化製品、安心・安全製品を拡販。 記:2024/10/07
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30