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前場に注目すべき3つのポイント~直近で大きく値を下げていた中小型株に市場の関心が集まる

2020/11/12 8:54 FISCO
*08:54JST 前場に注目すべき3つのポイント~直近で大きく値を下げていた中小型株に市場の関心が集まる 12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:直近で大きく値を下げていた中小型株に市場の関心が集まる ■菱地所、2Q営業利益6.3%増 980億円、コンセンサス範囲内 ■前場の注目材料:東北電力、女川原発再稼働へ、被災地で初、22年度以降 ■直近で大きく値を下げていた中小型株に市場の関心が集まる 12日の日本株市場は底堅い相場展開が見込まれる。11日の米国市場はNYダウが小反落となる一方で、ナスダックが反発した。全米での新型コロナ感染者数が今月に入り急増を続けており、ニューヨーク州も外出禁止令を発令するなどワクチンや治療薬開発期待が相殺され、NYダウは引けにかけて下落した。ハイテク株は買い戻しが広がり、ナスダックは上昇となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円高の25580円。円相場は1ドル105円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から25500円処での底堅い展開が意識されそうである。新型コロナウイルス感染症の拡大が重荷となろうが、米国では物色シフトから足元で利益確定の売りに押されていたハイテク株へは買い戻しの動きが広がっており、地合いは悪くないだろう。オプションSQを控えていることからヘッジ対応で荒れやすい状況ではあろうが、直近でやや粗い値動きをみせていたこともあり、ひとまず25500円辺りで固めたいところとみられる。 とはいえ、VIX指数は低下しているほか、ナスダックが反発を見せてきたこともあり、米国同様、グロースからバリュー株へのシフトの動きは一服し、ハイテクセクターなどへは買い戻しの動きが期待されてくる。相対的にナスダックと連動性の高いマザーズがリバウンドを強めてくるようだとセンチメントを明るくさせてくる可能性がある。日経平均についても25500円固めからハイテク主導の強い値動きをみせてくるようだと、海外勢によるヘッジニーズから指数を押し上げてくることも意識しておきたいところ。 また、先物市場ではクレディスイスや米系証券による買い手口が目立っており、ショートカバーも依然として意識されやすいところである。急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されている一方で、ショートカバーのニーズが大きいと考えられ、押し目買い意欲の強さから、短期的に売り仕掛けてくる場面においては押し目狙いの好機になりそうである。引き続きバリューへのシフトも意識されてくるだろうが、本日のところは直近で大きく値を下げていた中小型株に市場の関心が集まることになりそうである。 ■菱地所、2Q営業利益6.3%増 980億円、コンセンサス範囲内 菱地所<8802>が発表した第2四半期決算は売上高が前年同期比1.5%減の5273.12億円、営業利益は同6.3%増の980.72億円だった。コンセンサス(978億円)の範囲内。オフィスビルの賃貸や物流施設などの売却益が伸び、新型コロナウイルス感染拡大による商業施設やホテルの苦戦を補った。マンション事業の利益率も改善した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(25349.60、+444.01) ・ナスダック総合指数は上昇(11786.43、+232.57) ・シカゴ日経225先物は上昇(25580、大阪比+160) ・1ドル105円40-50銭 ・SOX指数は上昇(2511.24、+88.91) ・VIX指数は低下(23.45、-1.35) ・原油先物は上昇(41.45、+0.09) ・日銀のETF購入 ・米経済対策への期待 ・コロナ向けワクチン開発の進展 ・東北電力<9506>女川原発再稼働へ、被災地で初、22年度以降 ・東芝<6502>再生エネに1600億円投資、23年度目標は2年先送り ・三井物産<8031>三井化学と、本州化学にTOB ・シャープ<6753>子会社再編、クラウド強化 ・グレイス<6541>中・タイ攻勢 マニュアル制作の同業買収 ・ホンダ<7267>「レベル3」年度内投入、「レジェンド」で型式指定取得 ・トヨタ紡織<3116>新中計、26年3月期に営業益倍増、トヨタ以外を開拓 ・昭電線HD<5805>車載モーター向けアルミ平角巻線の開発着手、26年度めど ・塩野義<4507>データ解析技術をスポーツに応用、体調・心理状態計測 ・アステラス薬<4503>ファイザーとの前立腺がん治療剤、中国から追加承認 ・NISSHA<7915>欧で環境配慮成形品を拡販、植物由来容器など ・大同特殊鋼<5471>磁石事業売上高を30年2.5倍に、電動化需要に対応 ・阪和興業<8078>新中計、22年度新規取引5000社、累計で19年度の倍 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 10月国内企業物価指数(前年比予想:-2.0%、9月:-0.8%) ・08:50 9月機械受注(船舶・電力を除く民需)(前月比予想:-1.0%、8月:+0.2%) ・10:30 安達日銀審議委員あいさつ(長野) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 14件
3116 東証プライム
1,973.5
11/22 15:30
-5.5(%)
時価総額 370,359百万円
トヨタ系の自動車部品メーカー。1918年創業。自動車用シートやドアトリム、フロアカーペット、エンジン周辺樹脂製品等を手掛ける。航空機シート等も。変動費の改善、固定費の効率化などで価格競争力の強化を図る。 記:2024/10/03
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
5471 東証プライム
1,181.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 256,674百万円
特殊鋼専業メーカー。1916年創業。構造用鋼等の特殊鋼鋼材、ステンレス鋼等の機能材料・磁性材料が柱。自動車業界が得意先。27.3期営業利益600億円以上目標。機能材料・磁性材料、自由鍛造品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
5805 東証プライム
7,780
11/22 15:30
+350(%)
時価総額 239,834百万円
電線準大手。電線ケーブルや送電システム用電力機器、免震装置等を手掛ける。旧社名は昭和電線ホールディングス。アルミ架空送電線事業からの撤退を決定。27.3期営業利益150億円目標。海外事業の新展開等に注力。 記:2024/06/04
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
18
2/25 15:00
+1(%)
時価総額 511百万円
産業機械メーカーやソフトウェアメーカーに取扱説明書やマニュアルを作成・管理・運用するシステムを提供。企画、翻訳、コンサルも。22.3期1Qは売上堅調。MOS事業が売上牽引。HOTARUの連結効果等が寄与。 記:2022/01/15
6753 東証プライム
1,003
11/22 15:30
+5.8(%)
時価総額 652,358百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7915 東証プライム
1,686
11/22 15:30
+11(%)
時価総額 85,743百万円
IMD、転写箔、蒸着紙等を手掛ける産業資材が柱。フィルムタッチセンサー、低侵襲医療用手術機器等も。1929年創業。京都府京都市に本社。旧社名は日本写真印刷。産業資材事業では生産性、効率性の改善進む。 記:2024/10/12
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8078 東証プライム
4,995
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 211,453百万円
鉄鋼中心に、エネルギー・生活資材、リサイクルメタル・プライマリーメタル、食品等を扱う独立系商社。棒鋼などが主力製品。パーム椰子殻、ウッドペレットは取扱量拡大。中計では26.3期経常利益700億円目標。 記:2024/06/25
8802 東証プライム
2,108.5
11/22 15:30
+18(%)
時価総額 2,680,485百万円
総合不動産大手。三菱グループ。新丸の内ビルディングなど東京・丸の内エリアでオフィスビルを多数保有。住宅事業や投資マネジメント事業等も。配当性向30%程度目処。再開発プロジェクトの推進、事業化等に取り組む。 記:2024/07/07
9506 東証プライム
1,203
11/22 15:30
-24(%)
時価総額 604,968百万円
東北地盤の電力会社。東北6県と新潟県が主な供給区域。発電・販売事業、送配電事業、建設業を展開。グループ会社にユアテックなど。DOE(株主資本配当率)2%目安。27.3期経常利益1900億円目指す。 記:2024/06/04