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後場に注目すべき3つのポイント~引き続きワクチン・治療薬開発前進を好感

2020/11/11 12:56 FISCO
*12:56JST 後場に注目すべき3つのポイント~引き続きワクチン・治療薬開発前進を好感 11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は7日続伸、引き続きワクチン・治療薬開発前進を好感 ・ドル・円は弱含み、米株高観測でドル売り ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がダイキン工業<6367> ■日経平均は7日続伸、引き続きワクチン・治療薬開発前進を好感 日経平均は7日続伸。432.93円高の25338.52円(出来高概算8億1051万株)で前場の取引を終えている。 前日10日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は262.95ドル高の29420.92ドル、ナスダックは159.93ポイント安の11553.86ポイントで取引を終了した。新型コロナワクチンや治療薬開発期待を受けた景気見通しの改善で連日、ハイテク株から景気循環株に買い換える動きが続いた。米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。東京市場でもワクチンや治療薬開発の前進が好感され、また、今週末まで日本企業の20年4-9月期決算発表が続く中で業績予想を上方修正する企業が多く、株価を押し上げた。 個別では、第1四半期連結営業利益が前年同期比67.3%増となった物語コーポ<3097>、21年3月期業績予想を上方修正したレオン自動機<6272>、カシオ<6952>、21年9月期連結営業利益が前期比2.1倍予想と発表したテモナ<3985>、21年3月期上半期(中間期)が好決算となったDeNA<2432>、ソラスト<6197>、ツクイHD<2398>、21年3月期利益予想を上方修正した太平洋セメ<5233>が10%を超す上げとなり、原油価格の続伸を受けた石油資源<1662>、国際帝石<1605>などの資源株や、日銀が地域金融機関支援の新制度を始めると発表したことを受けたコンコルディア<7186>、千葉銀行<8331>などの地銀株が堅調だった。 一方、未定としていた21年3月期連結営業利益が前期比54.3%減の予想と発表したアクセル<6730>が一時ストップ安まで売られ、第3四半期実績や10-12月期見通しに失望感が先行したネクソン<3659>、20年12月期業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が台頭したオークネット<3964>、20年12月期業績予想を下方修正した大塚商会<4768>、日本カーボン<5302>が下げた。 セクターでは、鉱業、不動産業、保険業、電気・ガス業、ガラス土石製品などが値上がり率上位。一方、空運業、その他製品が値下がりした。東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は27%となっている。 中国最大のネット通販セール「独身の日」が始まった。日経電子版によると、最大手のアリババ集団は例年よりセール期間を長く設けており、11日午前0時半(日本時間同日午前1時半)時点で取扱高が3723億元(約5兆8000億円)を超えたと発表した。2019年の2684億元を既に上回っているという。楽天の国内EC流通総額が4兆円前後であるのと比べても、中国市場の規模の大きさが窺える。 ただ、中国の元気の良いニュースは以前に比べ少なくなっているようにも感じる。中国は逸早く新型コロナを封じ込め、さらに、「緊急使用」の名目でワクチン接種が大規模に行われていると伝えらえている。にも関わらず、上海総合指数は夏場以降、3400ポイント台で上値を抑えられており、コロナ封じ込めやワクチン接種、「独身の日」に浮かれる気配は感じられない。世界の株価が躍動していた昨日も上海総合指数は静かに下げていた。 一方、新型コロナ感染拡大に悩まされている欧米各国や日本だが、今週は米大統領選でのバイデン氏勝利濃厚の報道や、ワクチンや治療薬開発の進展を受け、ダウ平均は30000ドルに迫り、日経平均は29年ぶり高値となるなど株式市場が活況だ。コロナが拡大する中での株高に「浮かれすぎ」との指摘も聞かれるが、コロナを封じ込め、ワクチンの大規模な摂取が行われ、また、米国がバイデン政権となれば米中関係が改善するとの指摘もあるにも関わらず株価が上放れない中国とは対照的に見える。 中国はじっと息を潜め、何かを警戒しているのか。そこには米大統領選も絡むのか。もう少し考えたいが、紙面の都合で続きは次の機会に回す。 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。相場の先高観は強いものの、日経平均は昨日までの6連騰で2000円近く上昇しており、目先、過熱感が意識されている。また、ダウ平均先物がここ2日で1000ドルを超す上げとなる一方、ナスダックは300ポイントを超す下落となっており、今晩の米国株式相場を確認したいとのムードも広がりそうだ。 ■ドル・円は弱含み、米株高観測でドル売り 11日午前の東京市場でドル・円は弱含み。時間外取引の米株式先物の堅調地合いで日経平均株価は本日も強含み、リスクオンのドル売りに振れやすい。一方、ランチタイムの日経平均先物は大幅高を維持し、日本株高継続を見込んだ円売りでドルなど主要通貨は円に対し下げづらいもよう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円01銭から105円32銭、ユーロ・ドルは1.1812ドルから1.1826ドル、ユーロ・円は124円21銭から124円46銭。 ■後場のチェック銘柄 ・ツインバード工業<6897>、不二硝子<5212>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がダイキン工業<6367> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・オアNZ準備銀行総裁 「国内外の経済活動は想定よりも回復力がある」 ・NZ準備銀行(声明) 「12月に銀行向けの融資プログラムの資金供給を開始」 「マイナス金利を展開する銀行の能力について議論の進展があった」 「質量率は継続的に増加する見通し」 「金融政策は長期にわたり刺激的であり続ける必要」 ・加藤官房長官 「日銀の地銀再編への資金支援、経営基盤の効果を促すものと評価」 【経済指標】 ・日・10月マネーストックM3:前年比+7.5%(予想:+7.6%、9月:+7.4%) <国内> 特になし <海外> ・米国ベテランズデー祝日(株式市場は通常取引) 《HH》
関連銘柄 21件
1605 東証プライム
2,005
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 2,524,568百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
1662 東証プライム
1,090
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 280,130百万円
石油開発最大手。日本政府が筆頭株主。北海道、秋田県、山形県、新潟県に油ガス田を保有。海外はイラク・ガラフ油田など。E&P事業は売上伸長。北米、中東における原油販売量の増加が寄与。人件費増が重し。 記:2024/09/04
924
6/16 15:00
+2(%)
時価総額 66,954百万円
在宅介護事業が主力。有料老人ホーム事業やサービス付き高齢者向け住宅事業、人材開発事業も手掛ける。デイサービス事業は堅調。デイサービス提供事業所数の増加などが寄与。21.3期通期は増収、2桁最終増益。 記:2021/05/31
2432 東証プライム
2,517
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 307,441百万円
ゲームの自社開発・運営、協業タイトル等を手掛けるゲーム事業、「Pococha」等のライブストリーミング事業が柱。横浜DeNAベイスターズを傘下に持つ。ライブストリーミング、スポーツ事業等で成長投資行う。 記:2024/08/02
3097 東証プライム
3,545
11/22 15:30
+90(%)
時価総額 135,061百万円
焼肉食べ放題「焼肉きんぐ」を主力とする外食企業。丸源ラーメン、寿司・しゃぶしゃぶ食べ放題「ゆず庵」も。1949年創業。愛知県豊橋市に本社。グループ店舗数は700店舗超。郊外ロードサイドの好立地に積極出店。 記:2024/10/11
3659 東証プライム
2,197
11/22 15:30
+48.5(%)
時価総額 1,902,323百万円
PCオンラインゲーム、モバイルゲームを世界展開。NXC保有IPを活用したPCゲームの開発に強み。中国や韓国で人気タイトルを複数保有。北米及び欧州は売上伸長。「デイヴ・ザ・ダイバー」などが売上貢献。 記:2024/06/13
3964 東証プライム
2,641
11/22 15:30
+109(%)
時価総額 65,399百万円
中古デジタル機器、ブランド品のオークション・流通等を手掛けるライフスタイルプロダクツ部門が主力。中古車・中古バイクオークション等も展開。パートナーとの提携、会員制ネットワークの拡大などに取り組む。 記:2024/10/13
3985 東証スタンダード
196
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 2,239百万円
定期通販カートシステム「サブスクストア」、定期購入特化のクラウド通販システム「たまごリピート」等のEC支援事業を展開。エンジニアリング事業も。企業向けサブスク決済スキーム「サブスククレジット」の提供開始。 記:2024/10/13
4768 東証プライム
3,705
11/22 15:30
+85(%)
時価総額 1,407,915百万円
独立系SI大手。システム設計や開発、ネットワーク構築等を手掛ける。中小企業向けに強み。オフィスサプライ通信販売事業「たのめーる」等も。たのめーる、サポート事業「たよれーる」などのストックビジネスに注力。 記:2024/06/03
5212 東証スタンダード
1,681
3/18 14:59
-6(%)
時価総額 3,601百万円
医療用ガラス器具メーカー。注射剤容器のアンプルに強み。管瓶・試験管も。昨年11月にMBOに向けたTOB実施を発表。TOB価格は1700円。TOB成立し、3月19日付で上場廃止に。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/03/09
5233 東証プライム
3,698
11/22 15:30
+132(%)
時価総額 437,074百万円
セメントメーカー国内最大手。セメントや生コンクリートの製造・販売に加え、骨材や石灰石製品、コンクリート二次製品等も手掛ける。27.3期売上高1兆円計画。価格政策の見直しなどにより、国内事業の再生図る。 記:2024/10/20
5302 東証プライム
4,435
11/22 15:30
+40(%)
時価総額 52,479百万円
1915年創業の炭素製品メーカー。1927年に日本で初めて人造黒鉛電極を製造。炭素繊維製品や特殊炭素製品、リチウムイオン電池用負極材等を手掛ける。電極材関連製品は製造コスト削減、適正売価による販売に注力。 記:2024/08/06
6197 東証プライム
472
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 44,718百万円
医療事務受託や人材派遣等を行う医療事業が柱。国内初の医療事務教育機関として1965年に創業。介護事業所や認可保育所の運営等も。25.3期は増収増益計画。医療事業は請負・派遣業務の新規契約受注などを見込む。 記:2024/07/02
6272 東証プライム
1,424
11/22 15:30
+58(%)
時価総額 40,430百万円
食品加工製造機械メーカー。包あん機、自動化シートラインで国内トップシェア。顧客数は全世界で1万7000社超。各種プラントの設計・製作等も。アメリカ地域は食品成形機等が順調。28.3期売上420億円目標。 記:2024/06/15
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6730 東証スタンダード
1,294
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 14,508百万円
ファブレス半導体メーカー。遊技機器向けグラフィックスLSIで国内トップシェア。AI、ブロックチェーン等を活用した新規事業も展開。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIは47万個の販売見込む。 記:2024/06/11
6897 東証スタンダード
447
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 4,875百万円
冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、掃除機等を手掛ける家電製品事業が主力。ワクチン用運搬庫等も。新潟県燕市に本社。匠プレミアム等のブランドが軸。業績は4Qに偏重する傾向。全自動コーヒーメーカー等は売上順調。 記:2024/10/26
6952 東証プライム
1,076.5
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 268,071百万円
「G-SHOCK」シリーズなどの時計事業、関数電卓や電子辞書などのEdTech事業が柱。電子ピアノなどの電子楽器、電子文具等も。関数電卓は世界で高シェア。時計事業では直営店、直販ECビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
883.5
11/22 15:30
+15.8(%)
時価総額 1,068,696百万円
横浜銀行、東日本銀行の経営統合で誕生した持株会社。地方銀行で預金残高、貸出残高はトップクラスの規模。法人顧客は約25万社。配当性向は40%程度目安。ソリューションビジネスの深化・拡大などに取り組む。 記:2024/06/29
8331 東証プライム
1,204
11/22 15:30
+2.5(%)
時価総額 981,887百万円
千葉県地盤の地方銀行。県内最大規模。ちばぎん証券、ちばぎんディーシーカード、ちばぎん保証等を傘下に持つ。ソニー銀行と業務提携。総資産は21兆3200億円超。中期経営計画では26.3期純利益750億円目標。 記:2024/06/09
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25