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後場に注目すべき3つのポイント~やはり底堅さ発揮もFOMCには注目

2020/6/10 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~やはり底堅さ発揮もFOMCには注目 10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅反発、やはり底堅さ発揮もFOMCには注目 ・ドル・円は弱含み、ドル売り基調は継続 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は小幅反発、やはり底堅さ発揮もFOMCには注目 日経平均は小幅反発。24.19円高の23115.22円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。 9日の米株式市場でNYダウは7日ぶりに反落し、300ドル安となった。10日に発表される連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が注目されており、直近で株価が大きく上昇したこともあって持ち高調整の売りが出たようだ。人種問題を巡るデモなどにより、一部の州で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることも懸念材料となった。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新し、取引時間中には初の10000台に乗せる場面があった。本日の日経平均はNYダウが下落した流れを引き継いで152円安からスタートしたものの、その後下げ幅を縮小し、NYダウ先物の時間外取引での上昇も支援材料となってプラス圏に浮上した。 個別では、ソニー<6758>や任天堂<7974>がしっかり。ソフトバンクG<9984>も小幅ながらプラスで前場を折り返した。前日売られたレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>といった半導体関連株だが、本日は急反発。三井ハイテク<6966>が好決算を受けて急伸し、処理能力の向上したPCR検査を開発したと報じられたタカラバイオ<4974>はストップ高水準まで買い進まれた。一方、ファーストリテ<9983>やトヨタ自<7203>が小幅に下落。三菱UFJ<8306>などのメガバンク株は米長期金利の低下に伴い軟調で、大林組<1802>や清水建<1803>といった建設株の一角で下げが目立った。また、ベステラ<1433>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 セクターでは、サービス業、化学、医薬品などが上昇率上位。半面、鉱業、鉄鋼、不動産業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は51%となっている。 欧米株安を受けて3ケタの下落で始まった本日の日経平均だが、その後プラス圏に浮上して前場を折り返している。朝方は東京株式市場でも米国と同様、FOMCを前に持ち高調整の売りが優勢になるとの見方が多かった。東証1部全体としては値下がり銘柄の方が多く、さほど市場のムードが明るいわけではないだろうが、大方の想定以上の底堅さを見せている。前日の当欄で解説した「海外投資家の買い戻し余地の大きさ」が市場に浸透しつつあるようで、押し目らしい押し目とはなっていない。日足チャート上では23000円手前に位置する5日移動平均線を下回る場面もあったが、すかさず切り返した格好だ。 売買代金上位では、FOMCを前に米長期金利が反落傾向にあるため、メガバンク株が軟調。対してグロース(成長)色の強い半導体関連株は切り返している。業種別騰落率はやや方向感に乏しいが、商品関連セクターが下落率上位に顔を出している。 新興市場ではマザーズ指数が4日続伸し、連日で年初来高値を更新。前日のバイオ関連株に代わり、本日はIT・インターネット関連株が買われており、循環物色の流れが継続だ。FOMC前の金利水準の低下は追い風か。コロナ再拡大の懸念がくすぶることも「ウィズコロナ」「アフターコロナ」を睨んだ物色を活発にさせているとみられる。 アジア株式市場は総じて小動き。前引けの東証株価指数(TOPIX)は0.07%の下落で、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れは実施されないと考えられる。さすがにFOMCを控え積極的に上値を追う動きは期待しづらく、後場の日経平均は前日終値を挟みもみ合う展開になるとみておきたい。 さて、直近で金利水準が上昇してきていることもあり、今回のFOMCの注目度は高いように見受けられる。政策金利の誘導目標など金融政策の大きな変更は予想されていないが、「イールドカーブ・コントロール(YCC)」導入を巡る議論、資産購入プログラムの変更有無、経済・金利見通し(ドットチャート)など金融市場に大きな影響を与えうる要因は多くある。株式市場から見ても、つまるところ、空前の金融緩和という「居心地のいい環境」がどの程度の期間続きそうかという点は大きな関心事である。 前日に少々示唆したが、「ラリー形成」で負けを取り戻したい投資家の動きがナスダック総合指数の高値更新などから窺える。しかし、米金融政策の方向感は見極めておく必要があるだろう。 ■ドル・円は弱含み、ドル売り基調は継続 10日午前の東京市場でドル・円は弱含み。国内勢の買戻しで107円後半に浮上する場面もあったが、再びドル売り基調に振れた。また、日経平均株価は小幅高で推移したが、日本株高を好感した円売りは限定的。また、中国経済指標が低調な内容となり、円売りは抑制されている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円68銭から107円87銭、ユーロ・円は122円11銭から122円36銭、ユーロ・ドルは1.1332ドルから1.1345ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・タカラバイオ<4974>、トランスジェニック<2342>など、15銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・5月企業物価指数:前年比-2.4%(予想:-2.4%、4月:-2.4%←-2.3%) ・日・4月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比-12.0%(予想:-7.0%、3月:-0.4%) ・中・5月消費者物価指数:前年比+2.4%(予想:+2.7%、4月:+3.3%) ・中・5月生産者物価指数:前年比-3.7%(予想:-3.3%、4月:-3.1%) <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 15件
1433 東証プライム
952
10/4 15:00
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時価総額 8,558百万円
プラント解体工事会社。工場やタンク等のプラント解体工事を手掛ける。特許工法を多数保有。人材サービス等も。工事監督の採用を積極化。26.1期売上120億円目標。脱炭素解体ソリューション等を重点戦略に掲げる。 記:2024/05/06
1802 東証プライム
1,828.5
10/4 15:00
+26(%)
時価総額 1,319,281百万円
1892年創業の大手ゼネコン。国内建設事業を中心に、海外建設事業、エンジニアリング事業等を展開。東京スカイツリーなどで施工実績。グループ社数は140社超。建設バリューチェーンの強化などに取り組む。 記:2024/08/09
1803 東証プライム
975
10/4 15:00
+5(%)
時価総額 768,802百万円
ゼネコン大手。不動産開発やインフラ運営、再エネなどの非建設分野にも力注ぐ。24.3期3Q累計は複数の大型工事で損失が生じて利益水面下に。受注は堅調。昨年末単体受注残は22年末比9%増の2兆1699億円に。 記:2024/04/15
241
10/4 14:58
+1(%)
時価総額 4,097百万円
遺伝子改変マウスの作製受託、モデルマウスの供給等を行う創薬支援事業が柱。福岡県福岡市に本社。事業承継型M&Aを手掛ける投資・コンサルティング事業も。創薬支援事業は人員、機器投資で事業基盤の拡大図る。 記:2024/08/05
4974 東証プライム
1,044
10/4 15:00
-6(%)
時価総額 125,714百万円
研究用試薬などの試薬事業が主力。宝HD傘下。滋賀県草津市に本社。再生医療等製品関連受託などのCDMO事業、遺伝子医療事業も手掛ける。25.3期は大幅増益計画。再生医療等製品関連受託の増収などを見込む。 記:2024/07/05
6758 東証プライム
2,767
10/4 15:00
-13(%)
時価総額 17,274,652百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
6,974
10/4 15:00
+109(%)
時価総額 5,343,263百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
23,775
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時価総額 2,241,650百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6966 東証プライム
934.1
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-8.2(%)
時価総額 184,330百万円
リードフレームやプレス用金型、工作機械等を手掛ける。車載用モーターコアで世界トップシェア。超精密加工技術が強み。電機部品事業は好調。電動車向け駆動・発電用モーターコアは需要堅調。24.1期通期は2桁増収。 記:2024/04/16
7203 東証プライム
2,586
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自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
7,743
10/4 15:00
-22(%)
時価総額 10,055,757百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
25,355
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時価総額 11,958,255百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,480
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+31.5(%)
時価総額 19,657,353百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
49,210
10/4 15:00
+720(%)
時価総額 15,659,655百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,561
10/4 15:00
-119(%)
時価総額 14,750,209百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17