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後場に注目すべき3つのポイント~スケジュール・企業業績踏まえ指数もみ合いの見方変わらず

2020/4/28 12:48 FISCO
*12:48JST 後場に注目すべき3つのポイント~スケジュール・企業業績踏まえ指数もみ合いの見方変わらず 28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、スケジュール・企業業績踏まえ指数もみ合いの見方変わらず ・ドル・円は107円台前半で推移、原油安と株安は意識されず ・値下がり寄与トップは京セラ<6971>、同2位が花王<4452> ■日経平均は反落、スケジュール・企業業績踏まえ指数もみ合いの見方変わらず 日経平均は反落。122.17円安の19661.05円(出来高概算5億5000万株)で前場の取引を終えている。 週明け27日の米株式市場でNYダウは4日続伸し、358ドル高となった。新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍化し、米国や欧州の一部で経済活動が再開されたことが好感された。日銀が予想どおり追加の金融緩和に踏み切り、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で大規模緩和策が維持されるとの見方なども支援材料となった。ただ、東京市場ではこうした動きを前日にある程度織り込んでおり、本日の日経平均は7円安からスタート。その後は時間外取引のNYダウ先物や朝方の中国・上海総合指数の下落が重しとなり、日経平均も前場中ごろを過ぎて19638.48円(144.74円安)まで下落する場面があった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、武田薬<4502>、ファナック<6954>などがさえない。花王<4452>は決算内容がポジティブサプライズに乏しいと受け止められ、4%超の下落となった。決算を嫌気した売りが続く第一三共<4568>、投資判断引き下げの動きが複数観測されたローソン<2651>も軟調ぶりが目立つ。また、正興電<6653>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、新型コロナのワクチン開発を発表した塩野義<4507>が3%超の上昇。決算発表銘柄ではイビデン<4062>が商いを伴って急伸し、ルネサス<6723>も大きく買われた。ファーストリテ<9983>やトヨタ自<7203>は小幅に上昇。また、イビデンとともにPLANT<7646>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。 セクターでは、鉄鋼、鉱業、非鉄金属が下落率上位。半面、空運業、ゴム製品、精密機器などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は32%となっている。 日経平均は前日に500円超上昇した反動もあり、本日一転して売りに押される展開となっている。前日の米株高はある程度織り込み済みであり、時間外取引の米株先物や朝方の上海株の下落が重し。売買代金上位を見ると全般に利益確定売り優勢だが、景気敏感株の一角が小幅に上昇し、決算が好感された銘柄には買いが向かっている印象だ。業種別では原油安に伴い商品関連セクターの下げが目立ち、内需・ディフェンシブセクターも軟調。ただ、出遅れ感の強い景気敏感・バリュー(割安)系セクターの一角がまずまずしっかり。ここまでの東証1部売買代金は9000億円強と引き続きやや低調で、新興市場ではマザーズ指数が直近戻り高値水準を維持しつつも小安い。 前引けでの東証株価指数(TOPIX)の下落率は0.53%となっており、後場は日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが実施されそうだ。上海株も足元下げ止まりつつあるが、日経平均は後場も米中を中心とした海外市場の動向を睨み神経質な展開となる可能性がある。 先週24日の当欄で「企業決算は強弱まちまち、株価指数はもみ合いで個別物色へ」との見通しを述べた。日経平均の日足チャートを見ると、19400円台に位置する5日移動平均線を上回りまずまずしっかりだが、4月17日の取引時間中に付けた戻り高値19922.07円を未だ上抜けできていない。ここまでの動きは前述の見方に沿ったものと言ってよいだろう。 欧米で経済活動再開の動きが広がり、NYダウは20日と22日の2日間で計1200ドル超下落した後は値を戻している。米株の変動性指数(VIX)も再び低下傾向にあり、こうした外部環境の改善が日本株にとっても支援材料となっている。国内においても東京都の新型コロナ新規感染者数が27日、39人とおよそ1カ月ぶりに50人未満となった。ただ、明日は昭和の日の祝日で休場、さらに週末からは5連休が控えている。連休最後の5月6日には緊急事態宣言の期限を迎え、解除・延長の判断が示されることもあり、積極的な買いは手掛けづらいところだろう。 また、足元で主要企業の決算発表が進んでいるが、既にこれまで新型コロナの好悪影響を織り込んできたため、発表直後は材料出付くし的な動きが強く出ている印象がある。需要・供給の両面で悪影響を受けている外需系企業では、想定ほど業績悪化しなかったことが素直に好感されている。しかし、花王のようにここまで日経平均の上昇をけん引してきた内需系、あるいは半導体関連のグロース(成長)株では、堅調な決算でも好材料出尽くしとして売られるケースが見られる。このことを考慮しても、株価指数が一方向に傾く展開は想定しづらい。短期的に出遅れている景気敏感・バリュー系銘柄のリバーサル(株価反転)妙味が強まっていることを付け足すが、従来の見方に変更はない。 ■ドル・円は107円台前半で推移、原油安と株安は意識されず 28日午前の東京市場でドル・円は107円19銭から107円34銭で推移。日経平均は122.17円安で午前中の取引を終えた。原油先物の下げ幅が拡大しているが、現時点で原油安を意識したドル売りは広がっていないようだ。明日29日は東京市場が休場となるため、ドル・円の取引はこの後も動意薄の状態が続くとみられている。ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円19銭から107円34銭、ユーロ・円は116円08銭から116円27銭、ユーロ・ドルは1.0823ドルから1.0836ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・スリー・ディー・マトリックス<7777>、ランシステム<3326>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは京セラ<6971>、同2位が花王<4452> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・安倍首相 「海外で承認された薬は日本で特例承認が可能」 「雇用調整金などの迅速支給、私の責任としてやって欲しい」 ・日本銀行 「国債買い入れ、残存1-3年、3-5年、5-10年を増額」 【経済指標】 ・日・3月失業率:2.5%(予想:2.5%、2月:2.4%) ・日・3月有効求人倍率:1.39倍(予想:1.40倍、2月:1.45倍) <国内> 特になし <海外> ・米連邦公開市場委員会(FOMC)(29日まで) 《HH》
関連銘柄 17件
2651 東証プライム
10,330
6/19 15:00
±0(%)
時価総額 1,036,099百万円
コンビニ大手。ローソン、ローソンストア100などの運営を行う。成城石井、ローソン・ユナイテッドシネマ等を傘下に収める。国内総店舗数は1万4600店舗超。KDDIによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/05/06
3326 東証スタンダード
394
6/19 15:00
+1(%)
時価総額 1,726百万円
複合カフェを直営・FCで全国展開。システム外販も。12カ月決算復帰の24.3期3Q累計はシステム外販が好調。複合カフェの不採算直営店閉鎖を進めて営業黒字に。4Qに児童発達支援子会社の譲渡に伴う特益計上へ。 記:2024/04/11
4062 東証プライム
6,840
6/19 15:00
+96(%)
時価総額 963,489百万円
ICパッケージ基板で世界トップ。プリント配線板、自動車排ガス浄化装置でも高シェア。環境用途向けに強み。24.3期3Qはセラミック事業が堅調。ディーゼル・パティキュレート・フィルターは価格転嫁等で売上増。 記:2024/02/10
4452 東証プライム
6,706
6/19 15:00
-62(%)
時価総額 3,185,350百万円
トイレタリー国内最大手。リビングケアやヘルスケアに加え、油脂や機能材料等のケミカル製品を製造、販売する。化粧品でも大手。23年12月期は化粧品やケミカルが足踏みも、トイレタリーが増加。利益率も改善傾向。 記:2024/02/08
4502 東証プライム
4,023
6/19 15:00
-21(%)
時価総額 6,365,492百万円
製薬最大手。糖尿病治療薬のピオグリタゾン、消化性潰瘍治療剤のランソプラゾールなどを展開。希少疾患部門は売上増。フォン・ヴィレブランド病治療剤「ボンベンディ」は米国で需要増。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/10
4507 東証プライム
6,068
6/19 15:00
-29(%)
時価総額 1,890,704百万円
製薬メーカー。抗HIV薬や抗インフル薬など感染症分野に強み。24.3期3Q累計は海外子会社及び輸出の売上が増加。セフィデロコルが欧米で伸びる。ロイヤリティー収入ではHIVフランチャイズ販売が堅調。 記:2024/03/05
4568 東証プライム
5,337
6/19 15:00
+26(%)
時価総額 10,391,320百万円
製薬大手。生活習慣病や感染症、循環器領域に強み。がん領域に傾注し、HER2抗体薬物複合体「エンハーツ」に注力。麻しん・おたふくかぜ・風しん3種混合ワクチンの製造販売承認を申請。3Q累計は大幅営業増益。 記:2024/03/29
6653 東証プライム
1,483
6/19 15:00
-10(%)
時価総額 18,692百万円
制御機器メーカー。電力制御や受配電制御等の機器が主力事業。公共インフラや蓄電システム等の環境・エネルギー関連の制御システィムも提供する。23年12月期は電力や情報、電子制御機器部門が堅調に推移した。 記:2024/02/29
3,159
6/19 15:00
+29(%)
時価総額 6,180,356百万円
車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、xEV向け製品の売上が増加。金融費用減少。23.12期通期は2桁最終増益。 記:2024/02/13
6954 東証プライム
4,252
6/19 15:00
-42(%)
時価総額 4,292,594百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
6971 東証プライム
1,834
6/19 15:00
-7.5(%)
時価総額 2,770,209百万円
電子部品大手。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。コアコンポーネント及び電子部品部門は積極的な設備投資継続。29.3期売上高3兆円目指す。 記:2024/04/30
7203 東証プライム
3,107
6/19 15:00
+55(%)
時価総額 50,690,665百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7646 東証スタンダード
1,521
6/19 15:00
-7(%)
時価総額 12,305百万円
生活必需品約20万点の商品を取り扱うスーパーセンターが主力。北陸地盤に、関西・中国地方にも進出。アパレル中心にPB商品の開発を強化。改装で客数増などを図る。26.9期までに売上高1000億円以上目指す。 記:2024/05/10
129
6/19 15:00
-5(%)
時価総額 10,236百万円
自己組織化ペプチド技術を用いた医療製品を開発する。外科領域、組織再生領域、ドラッグ・デリバリー・システム領域で事業展開。消化器内視鏡領域の止血材はドイツで販売好調。24.4期3Qは大幅増収、損益改善。 記:2024/04/16
7974 東証プライム
8,581
6/19 15:00
-91(%)
時価総額 11,144,059百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
9983 東証プライム
39,960
6/19 15:00
+110(%)
時価総額 12,716,111百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
10,225
6/19 15:00
+100(%)
時価総額 17,617,205百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10