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後場に注目すべき3つのポイント~企業決算見極めムードで上値重い

2020/2/13 12:52 FISCO
*12:52JST 後場に注目すべき3つのポイント~企業決算見極めムードで上値重い 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅続伸、企業決算見極めムードで上値重い ・ドル・円は下げ渋り、日本株高で円買い抑制 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は小幅続伸、企業決算見極めムードで上値重い 日経平均は小幅続伸。14.54円高の23875.75円(出来高概算6億1698万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にあると伝わったほか、米大統領選の民主党候補者指名争いが難航しているとの見方が優勢になるなか、トランプ大統領有利の公算が高まったことで主要3指数は揃って上昇。 一方、東京市場寄り付き前に中国湖北省での新型肺炎感染症例の急増が報じられたことで、225先物に対して機械的な売りが入り、為替相場でも1ドル=110円台を割り込んだ。また、週末に控える2月SQ(特別清算指数)値算出を前にしたポジション調整の売買も観測されており、本日の日経平均はマイナススタートとなった。しかし、アジア株式市場が底堅い推移をみせるなか、明日にかけて約800社近くある企業決算の内容を見極めたいとするムードが強まり、売り一巡後の日経平均はプラス圏での動きになった。 セクターでは、金属製品、鉱業、空運業が1%超の上昇となった一方で、鉄鋼やパルプ・紙、機械はさえない展開であった。売買代金上位銘柄では、過度な株価下落を反映した米系証券による投資判断の格上げ観測を受けたファーストリテ<9983>のほか、東京エレクトロン<8035>、資生堂<4911>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、大幸薬品<4574>、オリエンタルランド<4661>、太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>、アドバンテスト<6857>、ホンダ<7267>、ソフトバンク<9434>が上昇。一方で、任天堂<7974>、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>、ダイキン工業<6367>、コマツ<6301>はさえない。なお、前日に大幅減益決算を発表したソフトバンクG<9984>は前引け時点では小幅安に留まった。 本日の東京市場での反応が注目されていたソフトバンクGに関しては、朝方の売り先行後には一時プラスに転じる場面があった。同社は前日に第3四半期決算を発表、10-12月期業績は7-9月期の大幅赤字からは営業黒字に転換した格好となる。出資先企業の公正価値下落によってビジョンファンド事業が2251億円の赤字となった一方で、ソフトバンク事業が2440億円の収益を計上。自社株買いは資金に余裕があれば実施するとしているほか、ファンド事業は株価上昇で1月以降損益は改善しているもようであることから、株価への悪影響は限定的であったようだ。 ソフトバンクG株が底堅い動きを見せている点は、多くの投資家にとってもひとまず安心感を誘う材料として意識されよう。前述した新型肺炎感染症例急増のヘッドラインを受けた機械的な売りや2月SQ前のポジション調整的な売買が意識されたことで、日経平均も朝方こそ5日移動平均線を割り込む場面があったが、前引けにかけては同水準を取り戻す展開となっている。 日経平均が節目の24000円を本格的に突破するには日本企業の業績底入れを確認する必要があるといった見方が現状は大勢であるなか、明日にかけて発表される企業決算を前に積極的に上値を追いにくい地合いが想定される。このような状況下では、決算に絡んだ物色を除くと、東証1部の中小型株や、出遅れ感の意識されている新興市場銘柄に対する幕間つなぎ的な商いが主体になりやすいとみられる。 ■ドル・円は下げ渋り、日本株高で円買い抑制 13日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。新型コロナウイルスの感染者急増を嫌気した円買いで、ドルは朝方109円80銭まで弱含んだ。ただ、その後は日経平均株価がプラスに転じ、リスク回避的な円買いは抑制された。上海総合指数は前日終値付近で不安定な値動きながら、ドルは底堅さも目立つ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円80銭から110円09銭、ユーロ・円は119円41銭から119円74銭、ユーロ・ドルは1.0870ドルから1.0876ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・昭和ホールディングス<5103>、共同ピーアール<2436>など、10銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ロウ豪準備銀総裁 「低金利は機能しているが、効果が出るには時間がかかる」 「インフレ率を目標の水準に戻すのを急いでいない」 「新型コロナウイルスの影響は不透明だが、それ以外で見通しは改善」 ・ボロズ・カナダ銀行総裁 「カナダ経済はとても順調」 【経済指標】 ・日・1月企業物価指数:前年比+1.7%(予想:+1.5%、12月:+0.9%) ・日・1月マネーストックM3:前年比+2.3%(予想:+2.3%、12月:+2.3%) <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・1月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.7%、速報値:+1.7%) 《HH》
関連銘柄 21件
2436 東証スタンダード
627
11/26 15:30
+6(%)
時価総額 5,514百万円
国内最大規模の総合PR企業。企業等の広報活動支援、コンサル等を手掛ける。インフルエンサーマーケティング事業、AI・ビッグデータソリューション事業も。PR事業では既存リテイナーの獲得、収益性向上に注力。 記:2024/07/29
3436 東証プライム
1,232.5
11/26 15:30
-69(%)
時価総額 431,591百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
4574 東証プライム
367
11/26 15:30
±0(%)
時価総額 18,584百万円
正露丸、セイロガン糖衣Aなど一般用医薬品の製造・販売を行う医薬品事業が主力。「クレベリン」シリーズ等の感染管理事業も展開。1946年設立。医薬品事業は京都工場の医薬品ライン立ち上げなど増産施策に取り組む。 記:2024/09/01
4661 東証プライム
3,435
11/26 15:30
-46(%)
時価総額 6,246,379百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
4911 東証プライム
2,835.5
11/26 15:30
+2.5(%)
時価総額 1,134,200百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
5103 東証スタンダード
44
11/26 15:18
+1(%)
時価総額 3,357百万円
昭和ゴム、明日香食品、ウェッジホールディングスなどを傘下に収める持株会社。食品事業、ゴム事業、スポーツ事業、コンテンツ事業等を展開。食品事業では戦略商品の拡販進む。SNS活用の商品ブランディングが奏功。 記:2024/10/05
6301 東証プライム
4,182
11/26 15:30
+22(%)
時価総額 4,072,478百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6367 東証プライム
18,505
11/26 15:30
-235(%)
時価総額 5,424,075百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
2,000.5
11/26 15:30
-22(%)
時価総額 3,742,165百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,983
11/26 15:30
+5.5(%)
時価総額 18,623,161百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
8,834
11/26 15:30
-398(%)
時価総額 6,768,090百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
16,705
11/26 15:30
-970(%)
時価総額 1,575,048百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6976 東証プライム
2,149
11/26 15:30
-60(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,525.5
11/26 15:30
-38(%)
時価総額 5,027,293百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,667.5
11/26 15:30
-27(%)
時価総額 42,133,128百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,333
11/26 15:30
-25.5(%)
時価総額 7,038,240百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7974 東証プライム
8,309
11/26 15:30
+110(%)
時価総額 10,790,815百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,650
11/26 15:30
-485(%)
時価総額 10,682,487百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9434 東証プライム
191.4
11/26 15:30
-1.1(%)
時価総額 9,125,832百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17