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後場に注目すべき3つのポイント~中国景気対策に期待も警戒根強いか

2020/2/5 12:47 FISCO
*12:47JST 後場に注目すべき3つのポイント~中国景気対策に期待も警戒根強いか 5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続伸、中国景気対策に期待も警戒根強いか ・ドル・円は下げ渋り、日本株高継続に期待感 ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファナック<6954> ■日経平均は大幅続伸、中国景気対策に期待も警戒根強いか 日経平均は大幅続伸。265.41円高の23350.00円(出来高概算6億4000万株)で前場の取引を終えている。 4日の米株式市場でNYダウは続伸し、407ドル高となった。中国人民銀行(中央銀行)が前の日に続き金融市場への大規模な資金供給を行い、新型肺炎拡大による経済減速への懸念が後退。また、アイオワ州の民主党予備選挙での混乱を受け、トランプ大統領再選の可能性が高まったとの見方も広がったようだ。円相場は一時1ドル=109円台半ばまで下落し、本日の日経平均も米株高や円安を好感して266円高からスタート。朝方には一時23406.26円(321.67円高)まで上昇したが、中国を中心としたアジア株の動向を見極めたいとの思惑などから伸び悩む場面もあった。 個別では、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、パナソニック<6752>、武田薬<4502>などが堅調。ソフトバンクGは米ハイテク株高が好感されたとみられ、武田薬は決算を評価した買いが優勢となっている。ただ、好決算で注目されたソニー<6758>は朝高後に材料出尽くし感から伸び悩み、1月度データを開示したファーストリテ<9983>ももみ合い。反対に上げが目立つのはローム<6963>などとなっている。また、日曹達<4041>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、村田製<6981>やアドバンテス<6857>がさえない。決算が嫌気されたNTTデータ<9613>は商いを伴って急反落し、システナ<2317>やエディオン<2730>とともに東証1部下落率上位に顔を出した。 セクターでは、繊維製品、非鉄金属、保険業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。その他金融業のみ小幅に下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の79%、対して値下がり銘柄は17%となっている。 本日の東京株式市場は米株高や円安を受けて買いが先行。新型肺炎拡大への根強い懸念から売りも出たが、日経平均は結局200円を超える上昇で前場を折り返した。中国人民銀行が資金供給に加え「プライムレート(最優遇貸出金利)と預金準備率の引き下げを実施する可能性が高い」などと海外メディアが報じ、中国政府による景気刺激策への期待が高まっていることが背景にあるようだ。アジア市場に目を向けると、香港ハンセン指数がやはりしっかり。中国・上海総合指数は本稿執筆時点で上昇率が2%前後に拡大している。アジア株高を受け、海外の短期筋が株価指数先物の買い戻しを一段と進める可能性はある ただ、日経平均は1月27日の急落以降、たびたび23500円に接近する場面で上値を抑えられている。本日も日足チャート上では23300円台後半に位置する75日移動平均線を挟んでもみ合う格好。新型肺炎拡大への根強い懸念から上値では利益確定の売りが出ていることが窺える。新型肺炎の中国本土での感染者数は5日午前0時(日本時間同1時)時点で2万4324人(前日比3887人増)、死者数は490人(同65人増)となっている。感染者数の増加ペースが鈍化するまで、市場の警戒ムードは払拭しづらいだろう。目先は日経平均が23000円台前半を中心としたもみ合い継続、また決算を手掛かりとした個別物色中心の相場展開という見方に変化はない。 なお、本日はZHD<4689>などの決算発表が予定されている。米国では1月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数やADP全米雇用リポートの発表があり、これらの内容を見極めたいとの思惑が出てくる可能性もある。 ■ドル・円は下げ渋り、日本株高継続に期待感 5日午前の東京市場でドル・円は、109円40銭台でのもみ合い。ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いで、目先の日本株高継続を期待した円売りに振れやすい。また、上海総合指数の大幅続伸も、円売りを支援。ただ、ドルは利益確定売りが観測され、上昇は想定しにくい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円38銭から109円52銭、ユーロ・円は120円80銭から120円96銭、ユーロ・ドルは1.1042ドルから1.1046ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アゼアス<3161>、日本パレットプール<4690>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「米国の状況はこれまでで一番強い」 「長期間にわたる経済低迷は終わった」 ・ロウ豪準備銀行総裁 「さらなる緩和の根拠はみられるが、低金利のリスクもある」 「コロナウィルスを大げさに吹聴しないことが重要」 ・若田部日銀副総裁 「経済下振れリスクの顕在化が物価に波及するリスクを注視」 「新型コロナウィルスの拡大は世界経済への影響も不確実性高まる」 【経済指標】 ・中・1月財新サービス業PMI:51.8(予想:52.0、12月:52.5) <国内> ・14:00 若田部日銀副総裁会見 <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 17件
2317 東証プライム
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独立系システムインテグレーター。車載、社会インフラ、金融、スマートデバイス・ロボット・AIなどが主力。フレームワークデザイン事業やITサービス事業なども展開。金融分野ではDX関連の引き合いが増加。 記:2024/06/04
2730 東証プライム
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時価総額 204,635百万円
大手家電量販店。中国地方、中部地方が地盤。グループ店舗数は1200店舗超。ネットショップの運営、リフォーム事業、不動産売買仲介事業等も手掛ける。全国物流網の拡大、ECやリフォーム事業の強化等に取り組む。 記:2024/08/09
3161 東証スタンダード
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11/22 15:30
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時価総額 3,949百万円
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4041 東証プライム
2,662
11/22 15:30
-6(%)
時価総額 151,170百万円
1920年設立の化学メーカー。電子材料や農業化学品、医薬中間体等を手掛ける。医薬品添加剤「HPC」、固形塩素剤などで高シェア。医薬品添加剤、KrFフォトレジスト材料など高付加価値製品の拡販等に注力。 記:2024/06/25
4502 東証プライム
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時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4689 東証プライム
415
11/22 15:30
-3.4(%)
時価総額 2,967,084百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
4690 東証スタンダード
1,602
11/22 14:21
+4(%)
時価総額 2,723百万円
パレットレンタル会社。プラスチック製パレットや木製パレット、アシストスーツなどのレンタル、軽量パレットやネステナーの販売等を行う。パレットの修理・洗浄機能の強化、商品ラインナップの拡充等に取り組む。 記:2024/07/02
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+31(%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6758 東証プライム
2,948
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時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
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11/22 15:30
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時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6963 東証プライム
1,414
11/22 15:30
-32.5(%)
時価総額 570,917百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。SiCなどパワーデバイスは生産能力増強進める。LSIの新商品開発で新規需要の獲得図る。 記:2024/10/20
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
9613 東証プライム
2,884.5
11/22 15:30
+77(%)
時価総額 4,045,511百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17