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【中国】テンセント音楽事業、分離上場前に戦略投資家受け入れか

2017/9/10 23:08 FISCO
*23:08JST 【中国】テンセント音楽事業、分離上場前に戦略投資家受け入れか インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント:700/HK)が分離上場を予定するオンライン音楽配信事業について、新規株式公開(IPO)に先立ち戦略投資家を受け入れるとの観測が浮上している。レコード会社を含む投資家に対し、株式3%を割り当てる計画という。同事業のバリュエーションについては、以前にも一部メディアが伝えた通り100億米ドル(約1兆1000億円)に上ると試算されている。香港メディアが2日、外電報道を引用して伝えた。 テンセントは2016年、オンライン音楽配信大手の中国音楽集団(CMC)を27億米ドルで買収。その後、自社で展開していた「QQ音楽」と合併させ、新たに騰訊音楽娯楽集団を立ち上げた。新会社は「QQ音楽」のほか、CMCが手がけていた「酷狗音楽」「酷我音楽」の3つのサイトで事業展開している。 この買収・合併を通じて、騰訊音楽娯楽集団は中国のオンライン音楽配信市場でトップシェアに浮上した。市場調査会社の艾媒諮詢(iiMedia Research)によると、17年3月末の時点で前述の3サイトがダウンロード数のシェア1~3位を独占。「酷狗音楽」が31.1%、「QQ音楽」が17.7%、「酷我音楽」が15.5%(計64.3%)を占めている。 CMCはすでに、複数のレコード会社と業務提携関係にあり、IPOに先立ってそうした提携先との関係を強化する用だ。現在の業務提携先としては、ユニバーサル・ミュージック、ワーナー・ミュージック、ソニー・ミュージック・エンターテイメント、エンペラー・エンターテインメント(英皇)などが含まれる。 テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM(インスタント・メッセンジャー)「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信」の利用者が9億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。 【亜州IR】 《CS》