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日経平均は4日続伸、インフレ・金融政策はもはや重要でない

2023/6/14 12:13 FISCO
*12:13JST 日経平均は4日続伸、インフレ・金融政策はもはや重要でない  日経平均は4日続伸。288.78円高の33307.43円(出来高概算7億9413万株)で前場の取引を終えている。  13日の米株式市場でダウ平均は145.79ドル高(+0.42%)と6日続伸。5月消費者物価指数(CPI)の改善で6月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ休止期待が一段と強まり、買いが先行。中国が景気刺激策を検討しているとの報道も投資家心理を上向かせ、主要株価指数は終日堅調に推移した。ナスダック総合指数は+0.82%と4日続伸。米株高に加え、為替の円安も追い風に日経平均は312.82円高からスタートすると、寄り付き直後に33478.21円(459.56円高)とこの日の高値を付けた。一方、その後は33500円を前に利益確定売りが上値を抑えたが、大きく崩れることはなく、一進一退が続いた。  個別では、為替の円安を追い風にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、日産自<7201>の輸送用機器が軒並み高。中国当局が景気刺激策を拡大させる方向に傾いているとの報道で日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱<5713>、三井金<5706>の非鉄金属、コマツ<6301>、日立建機<6305>の建機、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、三菱重<7011>、川崎重<7012>、IHI<7013>の重厚長大産業など景気敏感セクターが大きく上昇。業績予想を上方修正したトルク<8077>、自社株買いを発表したアイティフォー<4743>、目標株価が引き上げられたAppier<4180>などは急伸している。  一方、半導体株が利益確定売りに押され、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>などが軒並み安。東エレク<8035>はレーティング格下げも重しになった。三井ハイテック<6966>、新光電工<6967>のハイテクの一角も大きく下落。ほか、第一三共<4568>、エーザイ<4523>など医薬品の下落が目立つ。  セクターでは輸送用機器、鉄鋼、非鉄金属が上昇率上位に並んだ一方、医薬品、電気・ガスのみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は35%となっている。  日経平均は4日続伸し、連日でバブル崩壊後の最高値を更新している。前日発表された米5月消費者物価指数(CPI)は前年比+4.0%と4月(+4.9%)から鈍化し、市場予想(+4.1%)も下回った。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する食品・エネルギーを除いたコア指数は前年比+5.3%と4月(+5.5%)からは鈍化したが、市場予想(+5.2%)はやや上振れた。ただ、概ね市場予想通りで鈍化基調も不変との捉え方が優勢で、株式市場は日本時間明日午前3時頃に結果公表予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ一時停止をほぼ完全に織り込む形となっている。  また、今回の5月CPIにおいて前月比で上昇した住居費や中古車の項目は、6月以降は低下に転じる見通しで、鈍化基調はさらに加速すると予想されている。これを受け、金利先物市場では7月会合での利上げ再開を織り込む確率が依然として6割とやや高めではあるものの、市場関係者の間では、6月FOMCからの利上げの完全停止を指摘する声も聞かれている。  ただ、パウエル議長は政策方針を二転三転させることによってFRBの信頼を失いさせたくはないだろうから、慎重な姿勢を維持せざるを得ず、明日の記者会見では利上げ再開に含みを残すことになるだろう。ただ、そうしたことも市場では既にほとんど織り込み済みであり、昨年前半までのような物価指標や金融政策決定会合がリスクイベントとなる局面はもはや終わったとみられる。  今後の株式市場の関心事項は期待通りに世界経済がソフトランディングを果たせるかどうかだろう。そうした意味では、明日に米国で発表される5月小売売上高や5月鉱工業生産、そして、6月ニューヨーク連銀製造業景気指数や6月フィラデルフィア連銀景況指数などの景気指標の方が注目度は高いだろう。最新の5月ISM景況指数は、製造業では新規受注と受注残が大幅に低下し、拡大・縮小の境界点である50をそれぞれ10ポイント前後も下回る水準にまで低下していた(新規受注は42.6、受注残:37.5)。また、サービス業の方も改善の予想に反して50.3と低下し、50割れが近づく形となった。こうした中、新たに景況感の悪化を確認する内容となると、ソフトランディング期待が後退する可能性があろう。  本日は米国での利上げ停止によるソフトランディング期待や中国での景気刺激策への期待から、輸送用機器のほか、鉄鋼、非鉄金属、商社に代表される卸売、鉱業、銀行など景気敏感セクターが上昇率上位を占めている。しかし、ソフトランディングとなるかどうかは今後の経済指標の確認が必要であり、現時点での関連株の上値追いには慎重になりたい。  一方、本日は上昇一服となっている半導体株については市場関係者の間では先高観が強く、投資家の押し目買い意欲も健在の様子。しかし、SMBC日興証券は14日付けのレポートにて、半導体製造装置前工程の市場見通しを引き下げ、また生成AI(人工知能)向け需要の業績寄与については2-3年先との見方を示し、足元の株価は期待先行と指摘し、東京エレクトロン<8035>のレーティングを引き下げた。半導体関連株がこれまでの上昇相場の主なけん引役となってきたが、筆者は半導体関連株についても現時点からの上値追いには慎重になるべきと考えている。  一方、本日はトヨタ自動車<7203>が午前に株主総会を開くなど、株主総会シーズンが到来している。一連の株主総会が終わる頃には、外国人投資家が好む東証プライム市場の主力大型株がけん引する上昇相場は一服するとみられ、そこからは先週から徐々に出遅れ感を解消し始めている中小型株や新興株がけん引役になっていくと期待している。いまは大型株にはやや慎重の一方、中小型株・新興株には仕込み時とのスタンスで臨みたい局面だ。(仲村幸浩) 《AK》
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高炉国内3位。建設機械にも強い。アルミや素形材、機械、エンジニアリングも。配当性向は30%程度目安。鋼材は自動車向け需要が増加。価格改善等でアルミ板は販売価格が上昇。24.3期3Q累計は大幅増益。 記:2024/02/11
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時価総額 1,595,987百万円
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建設機械・鉱山機械で世界2位。工作機械なども。IT活用のアフターサービスに強み。24.3期3Q累計は中国の建機需要が冴えず。だが北米や中南米で鉱山機械が堅調。円安も効いて増収増益に。配当性向4割以上目安。 記:2024/04/12
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総合建設機械メーカー。油圧ショベルなどの建設機械で国内2位。世界でも上位。鉱山機械も。米州事業の拡大等に取り組む。中国は販売伸び悩むが、米州やアジア・大洋州等は販売堅調。24.3期2Qは2桁増収増益。 記:2024/01/16
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富士通とパナソニックのSoC事業を統合して誕生したファブレス半導体ベンダー。車載向けなどに経営資源を集中。製品売上は堅調。先端プロセスを中心とする売上増や円安効果が寄与。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/26
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半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6966 東証プライム
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+143(%)
時価総額 307,014百万円
リードフレームやプレス用金型、工作機械等を手掛ける。車載用モーターコアで世界トップシェア。超精密加工技術が強み。電機部品事業は好調。電動車向け駆動・発電用モーターコアは需要堅調。24.1期通期は2桁増収。 記:2024/04/16
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時価総額 4,545,991百万円
国内最大の総合重機械メーカー。火力発電プラントで世界トップクラス。造船事業や米ボーイング向け機体製造等も。エナジー部門は受注好調。原子力発電システムの受注増などが寄与。24.3期3Q累計は大幅増益。 記:2024/04/08
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時価総額 945,233百万円
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時価総額 616,554百万円
陸上・航空宇宙・船舶海洋の総合重機製造。ターボチャージャーや航空エンジン、原子炉格納容器で実績。24.3期3Qは資源・エネルギー・環境部門が増収。東南アジアの大型発電所プロジェクトの進捗などが寄与。 記:2024/04/07
7201 東証プライム
559.9
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+7.8(%)
時価総額 2,363,178百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
7203 東証プライム
3,447
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時価総額 56,237,760百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7267 東証プライム
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自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。日本、北米を中心に販売台数が増加。二輪は欧州販売台数が大幅増。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/25
15,800
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+150(%)
時価総額 1,605,122百万円
大手半導体製造装置メーカー。ウェーハ洗浄装置やコータ・デベロッパ、熱処理装置などを手掛け、洗浄装置で世界トップシェア。枚葉式洗浄装置「SU-3400」が日経産業新聞賞を受賞。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/03/24
8031 東証プライム
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時価総額 13,026,380百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。ペルーの鉱山機械販売・サービス会社コマツ・マイニング・コープ・ペルーの株式を取得。エネルギーと金属資源セグメントが伸び悩み、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/04
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時価総額 17,139,143百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8058 東証プライム
3,408
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+36(%)
時価総額 14,696,939百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。24.3期3Q累計は天然ガス部門が増益。LNG販売事業が牽引。産業インフラ部門なども収益増。 記:2024/02/24
8077 東証スタンダード
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+2(%)
時価総額 6,806百万円
ねじやボルト・ナットが主力の専門商社。取引先は4000社超、取扱いアイテムは40万以上。在庫量を拡大し、商品ラインナップ拡充に注力。物流2024年問題対策を強化。業容安定し、24.10期1Qは営業増益。 記:2024/03/25
1,563
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時価総額 20,759,758百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
9,869
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+146(%)
時価総額 13,566,825百万円
総合金融グループ大手。傘下に三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなど。ノンバンク子会社多数。燃費効率の高い次世代型航空機に特化した投資・ファイナンスを実施。全事業部門好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/03/25