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日経平均は反落、「リスクとれば報われる」への慣れ?

2022/2/17 12:19 FISCO
*12:19JST 日経平均は反落、「リスクとれば報われる」への慣れ?  日経平均は反落。64.55円安の27395.85円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えている。  16日の米株式市場でNYダウは反落し、54ドル安となった。ロシアがウクライナ国境付近から軍の一部撤収や対話姿勢を強調する一方、各国が「軍の増強を継続している」と指摘し、ウクライナ情勢を巡る懸念から下げ幅を340ドルあまりに広げる場面があった。ただ、1月25~26日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が懸念されたほどタカ派的ではないと受け止められ、引けにかけて買い戻しが入った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も-0.11%と反落。本日の東京市場ではこうした流れを引き継ぎ、日経平均は28円安からスタートした。寄り付き後、ウクライナ情勢を見極めたいとの思惑などからマイナス圏でもみ合う展開が続いたが、前場中ごろを過ぎると27306.53円(153.87円安)まで下落する場面があった。  個別では、キーエンス<6861>やベイカレント<6532>が4%超、リクルートHD<6098>が5%の下落。米10年物国債利回りが2%台を維持しており、値がさグロース(成長)株の一角で軟調ぶりが目立つ。その他では川崎船<9107>やソフトバンクG<9984>が小安く、トヨタ自<7203>はさえない。また、乾汽船<9308>や近鉄エクス<9375>、配当・株主優待権利落ちのあさひ<3333>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、売買代金トップの郵船<9101>は2%超上昇し、商船三井<9104>も堅調。1月の海上コンテナ輸送が好調だったと伝わっている。レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、任天堂<7974>は小じっかり。日立<6501>は前日開催したスモールミーティングの内容が好感されて4%超の上昇。また、日本金属<5491>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。  セクターでは、倉庫・運輸関連業、サービス業、輸送用機器などが下落率上位。一方、鉱業、空運業、陸運業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の58%、対して値上がり銘柄は36%となっている。  本日の日経平均は小安くスタートしたのち、マイナス圏で推移して前場を折り返した。日足チャートを見ると、27300円弱に5日移動平均線、27400円強に25日移動平均線が位置しており、この水準でややこう着感の強い展開。ここまでの上下の値幅は125円弱だ。個別では、米長期金利の高止まりでグロース株が主力から中小型まで全般軟調。一方、1月の海上コンテナ輸送が好調だった海運や、一部証券会社の目標株価引き上げが観測された商社は堅調だ。また、私鉄各社も上昇率上位に複数顔を出している。前引けの日経平均が-0.24%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は-0.35%。ここまでの東証1部売買代金は1兆3000億円あまりで、決算発表の一巡や外部環境の不透明感から減少している。  新興市場ではマザーズ指数が-1.81%と反落。こちらも前場中ごろを過ぎて712.71pt(-21.97pt)まで下落する場面があり、取引時間中の昨年来安値を更新した。ひとまず底割れするような動きとはなっておらず、本日新規上場したエッジテクノロジ<4268>が前引け時点でなお買い気配であることなど、引き続き個人投資家の物色意欲の根強さが感じられる部分はある。しかし、主力のメルカリ<4385>が-4.48%となっており、下落トレンドを脱せず。一昨日の当欄で触れたFRONTEO<2158>は連日の大幅下落である。これら銘柄は再三強調しているとおり、個人投資家が信用買いを膨らませてきた銘柄だ。昨年11月から人気のマザーズ銘柄の株価急落が相次ぎ、一段の損益悪化に苦しむ個人投資家は少なくないと考えられる。  こうした状況を見るにつけ、筆者は金融引き締めを「織り込んだかどうか」といった議論に違和感を持たざるを得ない。「織り込んだ」などという見方には、金融引き締めを単なるネガティブイベントとしてしかとらえていないことが透けて見える。  金融緩和は借り入れコストの縮小などを通じて消費や投資を刺激する。実際、金融市場ではコロナ禍を受けた各国中央銀行の緩和策のもと、世界的に証拠金債務(マージンデット)を膨らませてきた。東京株式市場でも信用買い残高の合計(東名2市場、制度・一般合計)は2020年1月31日申込み時点の2兆4637億円から、直近ピークだった21年11月26日申込み時点の3兆7401億円まで大きく拡大した。こうした動きは金融市場だけではない。数年前に住宅購入を検討した筆者は年収の10倍前後のローン借入れを勧められた。金利水準が大きく異なるとはいえ、5~7倍程度が妥当という親世代の話を聞いていていただけに驚いたものだが、実際に購入に踏み切った消費者は少なくないだろう。  金融引き締めは借り入れコストの増大などを伴い、こうした消費・投資行動の前提が大きく異なってくるということである。果たして投資家や消費者の行動は緩和的な金融環境からの脱却を睨んで変化してきているだろうか。マザーズ銘柄の取引状況などを見ると、「積極的にリスクテイクすれば報われる」という意識がなかなか抜けづらいような気がしてならない。長い金融緩和の後遺症と言えるだろう。10日の当欄で取り上げた米ユニバーサ・インベストメンツのマーク・スピッツナーゲル最高投資責任者(CIO)の発言「『現在の流動性がいかに金融システムに組み込まれているか』というリスク」とは、こうしたことを示しているのではないだろうか。  なお、2月10日申込み時点の信用買い残高は3兆2874億円。やはり金融引き締め観測とともに減少してきたが、コロナショック前と比べれば依然高水準だ。  FOMC議事録がおおむね市場の想定内とはいえ、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締め方向にあることは変わらず。また、ウクライナ情勢を巡る報道も錯綜していて、先行きを見極めづらい。日経平均は目先、上値の重い展開が続くとみておきたい。(小林大純) 《AK》
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eディスカバリサービスなどのリーガルテックAI事業が主力。不正検知システム「KIBIT Eye」などを手掛けるAIソリューション事業も展開。塩野義製薬と業務提携。リーガルテックAI事業は受注数が着実増。 記:2024/10/13
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時価総額 40,018百万円
大型自転車専門店「サイクルベースあさひ」を全国展開。1949年創業。電動アシスト自転車専門店などコンセプトストアも展開。FC含む店舗数は530店舗超。シティサイクルの取り扱い開始でリユース事業の拡大図る。 記:2024/10/05
4268 東証グロース
838
11/22 14:18
-1(%)
時価総額 8,881百万円
AIアルゴリズム事業を展開。AIソリューションサービス、AI教育プログラム「AIジョブカレ」、AI営業支援システム「GeAIne」などを手掛ける。千葉銀行がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/10/11
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11/22 15:30
+29.5(%)
時価総額 344,051百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
5491 東証スタンダード
654
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 4,382百万円
1930年創業のステンレス精密圧延・加工メーカー。冷間圧延ステンレス鋼帯、みがき特殊帯鋼に強み。自動車駆動部品用高精度異形鋼など加工品事業も。販売価格の是正や生産効率の改善、コストダウンなどに取り組む。 記:2024/08/19
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6532 東証プライム
5,469
11/22 15:30
+81(%)
時価総額 849,943百万円
大手経営コンサルティング会社。全体戦略や事業戦略の立案など経営課題を解決するサービスを提供。24年9月に持株会社に移行、M&A推進。採用活動を積極化。コンサルタントの増加により人件費増も案件拡大で堅調。 記:2024/10/31
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
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時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
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時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
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8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9308 東証スタンダード
1,598
11/22 15:30
+41(%)
時価総額 41,665百万円
1904年創業の中堅海運会社。ハンディサイズのバラ積み船隊による不定期航路事業、船舶貸渡業を手掛ける。木材が主要輸送品。倉庫・運送事業、不動産事業も展開。外航海運事業では徹底した効率配船などに取り組む。 記:2024/08/30
9375 東証プライム
4,170
8/25 15:00
-5(%)
時価総額 300,240百万円
国際フォワーディング大手。近鉄グループの物流会社。海外拠点網を活かした国際輸送に強み。近鉄グループHDが完全子会社化視野に1株4175円でTOB、実現なら上場廃止へ。取扱物量増で、22.3期は利益急伸。 記:2022/06/27
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17