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日経平均は続落、外部環境の不透明感は依然拭えず

2022/2/15 12:19 FISCO
*12:19JST 日経平均は続落、外部環境の不透明感は依然拭えず  日経平均は続落。72.93円安の27006.66円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えている。  週明け14日の米株式市場でNYダウは3日続落し、171ドル安となった。緊迫するウクライナ情勢への懸念に加え、セントルイス連銀のブラード総裁が金融引き締めを前倒しで実施する必要性を強調したことから、一時400ドルを超える下落となった。その後、ロシアのプーチン大統領がウクライナ問題の外交的解決の可能性を示し下げ渋る場面もあったが、米政府がキエフにある大使館の移転計画を明らかにすると、引けにかけて再び売りに押された。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数はほぼ変わらず。前日に600円あまり下落した日経平均だが、本日は良好な企業決算などを支えに押し目買いが先行する形で103円高からスタートした。ただ、外部環境の不透明感から戻りを試す動きは限られ、早々にマイナス転換すると26933.87円(145.72円安)まで下落する場面があった。  個別では、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>などがさえない。決算発表銘柄では日本郵政<6178>が3%の下落となり、リクルートHD<6098>やクボタ<6326>、ゆうちょ銀行<7182>は急落。また、Dスタンダード<3925>が東証1部下落率トップとなり、ネットプロHD<7383>はストップ安を付けている。一方、売買代金トップのレーザーテック<6920>は堅調。決算が好感されたSMC<6273>は4%超上昇し、これにつれてかキーエンス<6861>も買い優勢だ。キリンHD<2503>はミャンマー事業撤退や自社株買い実施を受けて買われている。その他の決算発表銘柄では日ペHD<4612>やコーセー<4922>、住友林<1911>などが急伸。また、朝日インテック<7747>がストップ高を付け、スノーピーク<7816>はストップ高水準での買い気配が続いている。  セクターでは、サービス業、保険業、鉱業などが下落率上位。一方、ゴム製品、小売業、倉庫・運輸関連業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の34%、対して値上がり銘柄は61%となっている。  本日の日経平均は朝方こそ押し目買いが先行したものの、その後おおむねマイナス圏で推移して前場を折り返した。日足チャートを見ると27000円近辺で下げ渋る動きだが、連日の陰線形成にムードの悪さは拭えない。前日に5日移動平均線を割り込んだことで値動き良化への期待は後退か。改めて、10日に下降する25日移動平均線を一時上回ったところが戻り売り機会だったという見方もできる。規模別指数では大型が軟調だが、中型や小型はまずまず堅調。前引けの日経平均が-0.27%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は-0.23%。ここまでの東証1部売買代金は1兆4000億円あまりで、前日までと比べやや減少している印象だ。  決算発表銘柄ではSMCなど好反応を示すものも少なからずあるとはいえ、比較的評価の高いリクルートHDの急落に売り圧力の強さが感じられる。医療器具の朝日インテック、アウトドア・キャンプ用品のスノーピークなど、業績鈍化・落ち込み懸念を打ち返した企業の方が戻り余地の大きさから買いが入りやすいものと考えられる。  新興市場ではマザーズ指数が-0.04%と続落。前日の米市場でハイテク株の一角に押し目買いが入った流れから、マザーズ指数も朝方の売りが一巡すると前日終値近辺で推移している。東証1部の中小型株と同様、個人投資家の物色意欲は根強いことが窺える。一方、マザーズ指数は前日に-4.54%という大幅下落を強いられており、戻りの鈍い印象も拭えない。また、前日に決算発表したFRONTEO<2158>の動向も注目したい。取引時間中に売買成立する場面もあったが、前引け時点ではストップ安水準での売り気配。同社は個人投資家に人気が高く、信用買い残も相応に高水準となっている。個人投資家の資金余力やセンチメントの更なる悪化が懸念される。  さて、前日の米市場ではウクライナ情勢の緊迫化などから原油先物相場(ウエスト・テキサス・インターミディエート、WTI3月物)の上昇が続き、1バレル=95.46ドル(+2.36ドル)となった。これが意識されてか、期待インフレ率の指標とされる10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)も2.48%(+0.05pt)に上昇した。  こうしたインフレ圧力の高まりから金融引き締め観測も強く、米債券市場では短期の年限を中心に金利が上昇。2年1.57%(+0.07pt)、10年1.99%(+0.05%)となった。利回り曲線(イールドカーブ)の平たん化(フラットニング)は一段と進む格好となっている。セントルイス連銀のブラード総裁はインフレ対応が遅れれば米連邦準備理事会(FRB)への「信頼性が損なわれる可能性がある」としたうえで、「計画されている緩和解除を従来よりも前倒しする必要がある」などと発言したという。  市場関係者からは「米長期金利の上昇余地は限られる」といった声も根強く聞かれる。しかし、米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)の調査では欧州投資家が社債を売り、現金の保有比率を高めていることがわかったなどと米メディアが報じている。米金融大手ゴールドマン・サックスは資産配分における社債の投資判断を引き下げ、逆に現金を引き上げた。これまでの金利上昇(債券価格の下落)で債券投資家の多くは損失が出ているものとみられている。債券投資家の現金選好が一段と強まる可能性もあるだろう。  結局のところ株式投資家の押し目買い意欲が根強いといえ、外部環境の不透明感は拭いづらい。また、今週も16日の米連邦公開市場委員会(FOMC、1月25~26日開催)議事録公表を始め、米中の主要経済指標の発表など注目イベントは多い。後場の日経平均も引き続き戻りの鈍い展開になるとみておきたい。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 20件
1911 東証プライム
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住宅メーカー大手。木造建築に強み。国内外に社有林を有す。木材・建材製造も。海外は米・豪を軸に開拓。木材建材事業は足踏み。資源環境事業は売上堅調。23.12期通期は増収。24.12期は増収増益見通し。 記:2024/04/13
2158 東証グロース
630
5/15 11:07
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時価総額 24,768百万円
独自開発のAIエンジン「KIBIT」を活用し、eディスカバリ支援やデジタル鑑識等のサービスを提供。塩野義製薬と戦略的業務提携。ライフサイエンスAI分野は増収。特別損失減少。24.3期3Qは最終損益改善。 記:2024/04/16
2503 東証プライム
2,234
5/15 11:09
-27.5(%)
時価総額 2,041,876百万円
ビール2強の一角をなす酒類メーカー。清涼飲料も。傘下にワインのメルシャンや医薬品の協和キリン。海外は米国と豪州が柱。24.12期は酒類、飲料の増販を想定。昨夏買収の豪州サプリ会社も上乗せ。増収増益を計画。 記:2024/04/10
3925 東証プライム
1,713
5/15 11:06
+9(%)
時価総額 23,263百万円
事業支援サービス会社。データ活用や本人確認、請求書業務、不正アクセス対策等のサービスを提供。ビッグデータ処理に強み。取引先企業数は107社と順調増。24.3期3Qは小幅増収。収益面は販管費の増加等が重し。 記:2024/03/05
1,118.5
5/15 11:09
-2.5(%)
時価総額 2,651,418百万円
塗料世界4位。アジアに強く、中国の建築用で高シェア。配当性向は30%目途。日本は収益伸長。工業用塗料や汎用塗料は売上横ばいだが、自動車用塗料は堅調。23.12期3Qは収益好調。通期利益予想を上方修正。 記:2024/01/27
4922 東証プライム
9,882
5/15 11:09
-183(%)
時価総額 598,780百万円
化粧品国内大手。コスメデコルテ、雪肌精、エスプリーク、ファシオなど有力ブランド多数。高級スキンケアに定評。新商品の寄与等でタルトの売上は過去最高。23.12期通期は増収。24.12期は2桁営業増益計画。 記:2024/04/16
7,042
5/15 11:09
+42(%)
時価総額 11,942,950百万円
国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
6178 東証プライム
1,502.5
5/15 11:09
+12.5(%)
時価総額 5,661,225百万円
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命を傘下に有するグループ会社。約2万4千の郵便ネットワークを持つ。郵便・物流事業は売上伸び悩むが、郵便局窓口事業や銀行業が売上下支え。24.3期3Q累計は小幅増収。 記:2024/04/09
6273 東証プライム
80,850
5/15 11:09
-1,640(%)
時価総額 5,446,784百万円
空気圧制御システムメーカー。空圧機器、自動制御機器、各種濾過装置を製造。エア漏れ可視化技術に定評。国内外で製品供給体制の強化図る。半導体業界向け販売は足踏み。販管費は増加。24.3期3Qは業績伸び悩む。 記:2024/04/09
6326 東証プライム
2,423.5
5/15 11:09
+36(%)
時価総額 2,908,799百万円
農業機械で世界有数。ダクタイル鉄管や水処理システム、小型建機、芝刈り機、空調機器なども展開。フランスの農作業機器メーカーBCT社をグループ化。北米の住宅やインフラ開発需要を取入れ、23.12期は利益急伸。 記:2024/03/30
6758 東証プライム
13,135
5/15 11:09
+1,170(%)
時価総額 16,564,312百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6861 東証プライム
70,820
5/15 11:09
-240(%)
時価総額 17,223,991百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
42,000
5/15 11:09
+230(%)
時価総額 3,960,012百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7182 東証プライム
1,619.5
5/15 11:09
+28(%)
時価総額 6,072,388百万円
日本郵政グループの銀行。全国の郵便局などを通じてサービス提供を行う。貯金等は日本国債、外国社債等で運用。総資産は229兆1481億円。有価証券利息配当金、その他経常収益は増加。24.3期3Qは増収増益。 記:2024/04/08
7203 東証プライム
3,439
5/15 11:09
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時価総額 56,107,240百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
211
5/15 11:07
±0(%)
時価総額 20,377百万円
BNPL(後払い)決済の総合プロバイダ。独自の与信システムに強み。台湾など海外にも進出。BtoBサービスは売上好調。新規、既存ともに取引増。atoneはECの新規店が伸びる。24.3期2Qは2桁増収。 記:2024/01/27
7747 東証プライム
2,388
5/15 11:09
+28(%)
時価総額 648,662百万円
精密医療機器メーカー。心臓血管治療用ガイドワイヤーで世界トップシェア。素材加工技術に定評。メディカル事業は好調。国内ではPCIガイドワイヤー中心に循環器領域が伸びる。24.6期2Q累計は2桁増収増益。 記:2024/04/13
7816 東証プライム
1,245
5/15 9:58
-1(%)
時価総額 47,484百万円
アウトドア用品メーカー。オートキャンプ製品を中心に、高級アウトドア製品を製造、販売。全国で専門店を展開。販管費は増加。23.12期通期は業績苦戦。24.12期は大幅増益計画。MBO実施で非公開化図る。 記:2024/02/23
8035 東証プライム
35,440
5/15 11:09
+850(%)
時価総額 16,714,674百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9984 東証プライム
8,369
5/15 11:09
+22(%)
時価総額 14,419,402百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10