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日経平均は反発、「強弱感交錯」から「様子見」へ?

2022/2/8 12:16 FISCO
*12:16JST 日経平均は反発、「強弱感交錯」から「様子見」へ?  日経平均は反発。116.59円高の27365.46円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。  週明け7日の米株式市場でNYダウは1ドル高とほぼ横ばいで取引を終えた。新型コロナウイルス感染者数の減少による経済活動の回復期待や、春節明けの中国株の上昇を支えに景気敏感株などに買いが入った。一方、長期金利の高止まりからハイテク株に売りが出て、ナスダック総合指数は-0.58%となった。東京市場では前日、米金利上昇を受けてグロース(成長)株を中心に株価下落しており、本日の日経平均はその反動もあって69円高からスタートした。前場中ごろに差し掛かり27461.33円(212.46円高)まで上昇する場面もあったが、引き続き主要中央銀行による金融引き締めやウクライナ情勢の緊迫化への懸念が根強く、10日の米1月消費者物価指数(CPI)発表やその後の3連休を前に上値を追う動きは限られた。  個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、塩野義<4507>、トヨタ自<7203>などがまずまずしっかり。塩野義<4507>は月内にも新型コロナ飲み薬の承認を申請する方針と伝わったが、上値では利益確定売りも出ているようだ。郵船<9101>や商船三井<9104>は2%超上昇し、川崎船<9107>は5%の上昇となっている。製品の値上げを発表したコカBJH<2579>、決算発表のタカラトミー<7867>やマルハニチロ<1333>は急伸。また、DI<4310>やシグマクシス<6088>、名鉄<9048>が東証1部上昇率上位に顔を出している。一方。ソニーG<6758>や任天堂<7974>がさえない。オリンパス<7733>は連日で売りがかさみ6%超の下落。決算発表・業績修正銘柄ではグリー<3632>などが急落し、エンビプロHD<5698>やDIC<4631>が東証1部下落率上位に顔を出している。  セクターでは、水産・農林業、海運業、空運業などが上昇率上位。一方、パルプ・紙、その他金融業、精密機器などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は33%となっている。  前場の日経平均は一時200円あまり上昇したものの、その後やや伸び悩む展開となった。日足チャートを見ると、1月27日取引時間中の安値26044.52円から2月2日取引時間中の高値27564.62円まで急ピッチのリバウンドを見せたのち、ここ数日は27000円台前半でのもみ合いが続いている。本日は27300円台に位置する5日移動平均線水準を維持しようとする動き。売買代金上位では高配当の海運株、米金利上昇が材料視される金融株の買いが続き、その他全般に小じっかりという印象だ。値がさグロース株は反発しつつも、上値の重い印象が拭えない。前引けの日経平均が+0.43%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は+0.52%。ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円弱と先週に比べやや減っている。  新興市場ではマザーズ指数が-0.89%と4日続落。日経平均の反発につれて前場中ごろまで上昇する場面もあったが、米金利の高止まりで新興グロース株の先行きに対する個人投資家の警戒感はなお強いのだろう。新興市場銘柄では本日、マザーズのJTOWER<4485>やジャスダックのハーモニック<6324>が決算発表を予定している。また、IPO(新規株式公開)では明日9日、ライトワークス<4267>が新規上場する。ここまでリカバリー<9214>、セイファート<9213>と2社続けて公開価格割れスタートを強いられており、個人投資家のセンチメントをはかるうえでもライトワークスの株価動向を注視したい。  さて、日経平均はここまで1日の当欄「早々に戻り売り目線?」での「目先26000~27000円台でもみ合う展開」という予想に沿った値動きと言えるだろう。値動き的には一段高への期待を残す格好となっており、1月25~26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)にかけて積み上がった売り持ち高の買い戻し、それに新型コロナ感染減少や堅調な企業決算も支えとなる。一方、引き続き主要中央銀行による金融引き締めへの懸念も強く、グロース株の買い意欲が高まりづらい。それに全体として戻り売り目線の投資家も多いだろう。  日経平均と同様、米国でもNYダウが戻り一服後、35000ドル近辺でもみ合う展開となっている。個別株では決算を受けた動きがあるとはいえ、日米とも株価指数の方向感に乏しくなり、市場参加者からは「どうにもやりようがない」などといった嘆き節も聞かれる。現物株、先物とも徐々に売買が落ち着きつつあるのは、市場のムードが「強弱感交錯」から「様子見」へ変わってきたことを映しているのかもしれない。  前日の米市場で原油先物相場(ウエスト・テキサス・インターミディエート、WTI3月物)は1バレル=91.32ドル(-0.99ドル)と7日ぶりに反落したが、米金融大手ゴールドマン・サックスは商品市況について「何もかも欠乏して」おり、「今のような市場は見たことがない」などと指摘したと海外メディアが報じている。コストプッシュによるインフレへの懸念も拭えず、10日発表の米1月CPIへの注目度が一段と高まりそうだ。  また、国内でも本日はソフトバンクG、明日はトヨタ自と注目企業の決算発表が相次ぎ、これらの内容を見極めたいとの思惑も出てくるだろう。アジア市場で香港ハンセン指数や上海総合指数が反落していることもあり、後場の日経平均は上値の重い展開が続くとみておきたい。(小林大純) 《AK》
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水産食品最大手。魚介類の漁獲や養殖、販売に加え、家庭用や業務用の冷凍食品、加工食品等を提供する。加工食品にも強い。畜産や物流も行う。今期3Q累計は家庭用、業務用の加工食品が好調も、水産が足踏みとなった。 記:2024/02/10
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3632 東証プライム
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4267 東証グロース
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4507 東証プライム
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時価総額 2,256,506百万円
製薬メーカー。抗HIV薬や抗インフル薬など感染症分野に強み。24.3期3Q累計は海外子会社及び輸出の売上が増加。セフィデロコルが欧米で伸びる。ロイヤリティー収入ではHIVフランチャイズ販売が堅調。 記:2024/03/05
4631 東証プライム
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時価総額 298,793百万円
印刷インキで世界トップ。有機顔料や合成樹脂、液晶材料も。23.12期通期はパッケージング&グラフィック部門が増益。中国におけるパッケージ用、出版用インキの出荷増などが寄与。24.12期は最終黒字転換計画。 記:2024/04/07
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時価総額 15,382百万円
金属スクラップや産業廃棄物を収集し、リサイクルして販売。Li電池リサイクルや中古車輸出も。リチウムイオン電池リサイクル事業は足踏み。資源循環事業は堅調。片付け事業などが寄与。24.6期2Q累計は増収。 記:2024/02/11
1,443
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時価総額 66,824百万円
経営コンサルティング会社。IT関連を中心に、経営課題解決の事業戦略立案、策定、ビジネスモデルや事業運営基盤の設計、構築、導入までを展開。リバリューとテクノロジーで業界変革を推進。3Q累計は利益急伸。  記:2024/03/30
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6920 東証プライム
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7203 東証プライム
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時価総額 54,606,261百万円
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玩具大手。「プラレール」や「トミカ」、「リカちゃん」などブランド力強固。国内堅調。トミカはドリームトミカシリーズなどが好調。アメリカズや欧州は損益改善。増収効果などにより、24.3期3Qは2桁増益。 記:2024/04/13
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世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
9048 東証プライム
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9101 東証プライム
4,765
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時価総額 2,430,936百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
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5,002
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時価総額 1,810,779百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9107 東証プライム
2,235.5
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時価総額 1,597,774百万円
海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送等も。LNG船や電力炭船、大型原油船等は順調に稼働。24.3期3Qはエネルギー資源部門が増収。 記:2024/02/10
9213 東証スタンダード
1,045
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時価総額 1,380百万円
美容室支援サービス会社。美容室運営会社向けに美容師求人サイトの運営や就活イベント、広告求人、人材サービスを展開。美容師や美容学生向けの教育サービスも事業領域。販売促進費の増加もあり、23.12期は足踏み。 記:2024/02/28
1,730
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時価総額 2,398百万円
介護サービス会社。在宅療養を支援する訪問介護サービスや訪問リハビリテーションを展開。IT化による事務作業の効率化を推進。早期育成教育プログラムを整備。上場コスト剥落や新拠点効果で、23.12期は経常増益。 記:2024/02/28
9984 東証プライム
8,549
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+190(%)
時価総額 14,729,534百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10