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日経平均は大幅続伸、日本電産の株価反応から考える投資戦略

2021/7/26 12:11 FISCO
*12:11JST 日経平均は大幅続伸、日本電産の株価反応から考える投資戦略  日経平均は大幅続伸。383.78円高の27931.78円(出来高概算5億0863万株)で前場の取引を終えている。  国内が祝日で連休の間、米株式市場では過度な警戒感が後退する動きが続いた。急低下していた米10年物国債利回りが1.28%まで反発したことで景気減速懸念が和らいだほか、企業の好決算が相次ぎ今後の業績期待も膨らんだ。NYダウ、ナスダック、S&P500の主要株価3指数は週末にかけて4日続伸し、揃って史上最高値を更新。週末にかけての3日間のダウの上昇率は1.6%、ナスダックは2.3%となった。こうした連休中の米株高を映して週明けの日経平均は442.47円高の27990.47円とギャップアップで始まると、直後には28036.47円まで上昇。しかし、28000円近辺では戻り待ちの売り圧力が強く、まもなく28000円を割り込むと、その後は27900円前後でのもみ合いが続いた。  個別では、第1四半期から好スタートで早々に業績予想を大幅に引き上げた東京製鐵<5423>が急伸、同じ鉄鋼セクターの日本製鉄<5401>やJFEホールディングス<5411>、神戸製鋼所<5406>なども大幅に上昇している。また、第1四半期の好業績が観測報道で伝わった東レ<3402>、中期経営計画で大幅な収益拡大を掲げた良品計画<7453>なども急伸。根強い需要増への期待にもとづく原油価格の上昇を背景にINPEX<1605>も大幅高。そのほか、ビットコイン価格の大幅反発を背景にマネックスG<8698>やセレス<3696>なども大きく上昇している。東証1部値上がり率上位では他にデクセリアルズ<4980>、Link-U<4446>、ダブル・スコープ<6619>、テスホールディングス<5074>、ジェイリース<7187>、オープンハウス<3288>などが入っている。  一方、注目度の高かった日本電産<6594>の第1四半期決算は、営業利益が前年同期比60.3%増の446億円と、前四半期比でも増益を確保。市場予想も30億円程度上振れた。しかし、精密小型モータのほか、注力している車載が前四半期比で減益となったほか、計画値が据え置きとなったことで、業績期待の高い銘柄としてはサプライズは限定的と捉えられたもよう。株価は朝高後には一転して売りに押されて下落している。そのほか、第1四半期営業利益は前年同期比9.3%増の127億円となったオービック<4684>は、先に同1割増の130億円弱になったとの観測報道が伝わっていたこともあり、出尽くし感から売りが先行。OBC<4733>も第1四半期営業利益は同26.3%増とほぼ市場予想と同水準で着地、年間配当も10円増額したが物足りなさから大幅に下落した。  セクターではほぼ全面高となっており、鉄鋼、繊維製品、鉱業などが上昇率上位に並んでいる。一方、電気・ガス業のみが下落している。東証1部の値上がり銘柄は全体の86%、対して値下がり銘柄は10%となっている。  連休明けの日経平均は依然上値の重い展開が継続。最高値更新を続ける欧米市場とは反対に上値切り下げを続ける日本株の独歩安の動きは今年2月下旬からのことで、週明けの戻りの鈍さはある程度想定していたが、28000円すらも維持できない動きを見て改めて弱さを感じる。  先日の安川電機<6506>の決算後の動きに続き、本日の日本電産の動きを見ても、当面日本株の上値は重いと想定しておいた方がよいだろう。日本電産の決算は完璧とはいえないものの、総じて良い内容だった。前四半期比で減収減益となった精密小型モータや車載向けも部材ひっ迫によるところが大きく、ネガティブ視する必要はなさそうなうえ、前回の本決算発表以降、株価は長らく調整していただけに、見直し買いが入ってもおかしくはなかった。前回決算発表時と同様、大きく積み上がったままの信用買い残が示す期待値の高さを超えることができなかったということか。  東京五輪が開幕され、今のところは感染者数が急増することもなく、大会は順調に進捗している。日本人のメダル獲得もすでに多く報告されており、明るいニュースも増えてきている。しかし、ワクチン接種のスピードが減速しているなかでの今後の新型コロナウイルスの感染動向など不透明要素は依然くすぶったままだ。  今週からは日本企業でも4-6月期決算発表がいよいよ本格化するが、製造業については、先んじて発表されている安川電機、日本電産の株価反応を見る限り、なかなか先回り買いは期待しづらいだろう。27日からは米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれることもあり、当面はこれまで通り、様子見ムードが継続しそうだ。  こうした中、投資家は決算を見極めたうえでの個別株物色に専念するしかないだろう。その際には、市場の期待値が高すぎないもの、それを示唆している信用残の動向なども参考に銘柄選びをするとよいかもしれない。また、本当に申し分ない良い決算を発表した銘柄は発表後のエントリーでも十分にリターンを取れるチャンスがある。地合いがそこまで良くないなか、無理に先回り買いをせず、決算内容を精査したうえで発表後にエントリーすることも一考に値しよう。また、その場合には、株価が急伸してはじまった寄り付き直後にまとめて買うよりは、引けまでの騰勢を確認しつつ分散して投資する戦略が奏功しやすいだろう。 《AK》
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原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
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3402 東証プライム
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ポイントサイト「モッピー」を運営。サイト経由で得る広告収入が収益源。ビットバンク社を通じ、三井住友トラストHDとデジタルアセットの保管管理事業参入へ向けた設立準備会社を設立。23.12期は大幅経常増益。 記:2024/02/10
4446 東証プライム
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4684 東証プライム
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時価総額 2,158,332百万円
独立系システムインテグレーター。ERP市場でトップシェア。企業内システムの設計から導入、保守までの一貫体制構築。24.3期3Qは2桁増収増益。システムサポート事業は堅調。運用支援・保守サービス等が伸びる。 記:2024/02/02
6,550
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時価総額 493,896百万円
会計ソフト開発会社。中小企業の財務会計や人事、給与等の会計パッケージソフト「奉行シリーズ」をクラウドやオンプレミスで提供する。今上期は会社予想を上回った。体験フェアやインボイス制度への対応等が奏功した。 記:2024/01/17
4980 東証プライム
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時価総額 357,033百万円
機能性材料メーカー。前身はソニーケミカル。ディスプレイ向け異方性誘導膜、光学弾性樹脂で世界トップシェア。24.3期3Q累計は電子材料部品が増益。為替相場の円安推移などにより、通期業績予想を上方修正。 記:2024/02/13
5074 東証プライム
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工場・業務用施設向けに再エネ・省エネ設備を設計・調達・施工。運営・管理や再エネ発電も。24.6期上期は足踏み。ただ脱炭素ニーズ強く、受注は堅調。昨年末受注残は22年末比72%増に。通期では最高純益を計画。 記:2024/03/13
5401 東証プライム
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+12(%)
時価総額 3,318,521百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
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2,380
4/23 15:00
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国内2位の鉄鋼メーカー。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。鉄鋼事業は販売価格の改善やコスト削減等で増益確保。エンジニアリング事業は黒字転換。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/02/25
5423 東証プライム
1,653
4/23 15:00
±0(%)
時価総額 256,321百万円
大手電炉メーカー。鉄スクラップをリサイクルし、鉄鋼製品を製造、販売。建設分野向けなどにH形鋼や電炉ホットコイル等を提供。その他地域は売上伸長。24.3期3Q累計は増収。収益面は販管費の増加等が重し。 記:2024/03/04
6506 東証プライム
6,220
4/23 15:00
+71(%)
時価総額 1,658,812百万円
メカトロニクス・ロボットメーカー。サーボモータとインバータは世界シェアトップ。産業用、半導体製造装置用ロボット等も。モーションコントロール部門は堅調。インバータ事業が牽引。24.2期3Q累計は増収。 記:2024/01/27
6594 東証プライム
6,745
4/23 15:00
-17(%)
時価総額 4,021,936百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6619 東証プライム
503
4/23 15:00
±0(%)
時価総額 27,736百万円
リチウムイオン二次電池セパレータ事業が主力。イオン交換膜事業も手掛ける。取引先のハイエンド車種の堅調な需要により、車載向け売上高は伸長。24.1期3Q累計は2桁増収。収益面は売上原価の増加等が重し。 記:2024/02/26
7187 東証プライム
1,239
4/23 15:00
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時価総額 22,151百万円
賃貸住宅向け家賃債務保証サービス会社。家賃債務保証事業を軸に、不動産関連事業も展開。入居者見守りサービスや駐車場賃料保証サービスなども事業領域。首都圏での人材投入を推進。業容安定し、3Q累計は大幅増収。 記:2024/03/22
7453 東証プライム
2,520.5
4/23 15:00
+65(%)
時価総額 707,706百万円
大手雑貨店チェーン。生活雑貨や衣服、食品等を販売する「無印良品」を国内で展開。海外では「MUJI」を展開。国内外で1230店舗展開。国内は28店舗を新規出店。国内事業は収益伸長。24.8期1Qは大幅増益。 記:2024/02/02
8698 東証プライム
835
4/23 15:00
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時価総額 223,318百万円
大手ネット証券会社。マネックス証券を中核に、株式や先物・オプション、投信、債券、FXのオンライン取引サービスを提供する。NTTドコモと資本業務提携。今期3Q累計は国内と米国が堅調、増収、大幅増益となった。 記:2024/03/03