マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 8:52:26
15,311,928
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は4日ぶり大幅反発、米中株高追い風だが一段の戻り余地は?

2021/7/12 12:17 FISCO
*12:17JST 日経平均は4日ぶり大幅反発、米中株高追い風だが一段の戻り余地は?  日経平均は4日ぶり大幅反発。640.36円高の28580.78円(出来高概算5億6000万株)で前場の取引を終えている。  9日の米株式市場でNYダウは反発し、448ドル高となった。長期金利の上昇とともに世界経済の減速懸念が和らぎ、NYダウとナスダック総合指数、S&P500指数は揃って過去最高値を更新した。また、東京市場では上場投資信託(ETF)の分配金捻出に絡んだ売り一巡も意識され、週明けの日経平均は472円高からスタート。アジア市場も中国・上海株を中心におおむね堅調な展開となり、こうした海外株高を支援材料に日経平均は前引けにかけて28595.12円(654.70円高)まで上昇する場面があった。  個別では、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、レーザーテック<6920>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>などの売買代金上位が全般堅調。第1四半期決算と通期予想の上方修正を発表した安川電<6506>が6%近く上昇し、ファナック<6954>など他の設備投資関連株にも買いが波及している。吉野家HD<9861>やビックカメラ<3048>も決算を受けて大きく上昇。また、ダントーHD<5337>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、売買代金上位ではエーザイ<4523>が逆行安。米当局がアルツハイマー病治療薬の承認過程について調査を要請したと報じられた。アステナHD<8095>やナルミヤ<9275>は好決算ながら材料出尽くし感から売りがかさみ、東証1部下落率上位に顔を出している。  セクターでは、機械、金属製品、電気機器などが上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは空運業のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の91%、対して値下がり銘柄は6%となっている。  米長期金利の反発やETF分配金捻出に絡んだ売り一巡とともに、週明けの日経平均は大きく反発して始まった。日足チャートを見ると、窓を開けての急伸で寄り付きから28300円台に位置する5日移動平均線を上回ってきた。東証1部銘柄の9割以上が上昇する全面高の展開で、日経平均の+2.29%に対し、東証株価指数(TOPIX)も+2.13%と堅調。ただ、ここまでの東証1部売買代金は1兆2000億円あまりと、値幅の割に膨らんでいる印象はない。新興市場ではマザーズ指数が+0.98%と続伸。反発期待の主力大型株に関心が向いている感はあるが、投資家心理の改善で新興株もしっかりといったところ。  アジア市場では中国・上海総合指数が上げ幅を広げる展開となっており、日本株にとっても支援材料となりそうだ。中国人民銀行(中央銀行)は9日、中小企業の資金繰り支援のため預金準備率を引き下げると発表。不動産バブル抑制に向けた金融引き締めが警戒されていただけに、一定の安心感につながるだろう。もちろん、安川電の好決算も中国関連株にとって追い風として働いていると考えられる。  もっとも、先週の日経平均はおよそ843円、直近の3日続落ではおよそ703円下落しており、これらを埋め切るまでには至っていない。米中株高を支えに一段の戻りを試しても、28800円手前に位置する25日移動平均線が目先の上値メドとして意識されやすそうだ。2月高値30714.52円(取引時間中)をピークとした上値切り下げトレンドが続くとの見方に変わりはない。  まず、先週末こそ米長期金利は反発したものの、3月までの「リフレトレード」で膨らんだヘッジファンドの米国債のショートポジション(売り持ち)は大きく、夏季休暇期で積極的な取引が少なくなっていることもあり、本格的な反転上昇までは期待しにくいだろう。世界経済の減速懸念は続き、景気敏感色の強い日本株にとって逆風となりそうだ。  また従来、新型コロナウイルスワクチンの普及とともに海外株をキャッチアップする展開を予想していた国内市場関係者らも、東京五輪の無観客開催が決まったことでようやく慎重姿勢に転じてきた。一部の市場関係者は海外投資家とのミーティングで日本株への関心の低さも感じているようだ。  ネット証券の売買代金ランキングを見ると、先週末にかけて積極的な押し目買いが入った日経レバETF<1570>も、本日早々に利益確定売りが広がっている。戻り売りラインは徐々に切り下がってきており、個人投資家も「まだまだ上値は期待できない」とみていることがよくわかる。  さて、今週も15日のファーストリテを中心に3-5月期決算発表が残っており、海外では米中の重要経済指標や米金融大手の4-6月期決算発表が予定されている。徐々にこれらの内容を見極めたいとの思惑が強まってくるだろう。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 13件
3048 東証プライム
1,634.5
11/22 15:30
+7.5(%)
時価総額 307,525百万円
家電量販店大手。都心部の駅前立地に大型店を出店。EC販売等も。傘下に家電量販店「コジマ」、PC専門店「ソフマップ」、日本BS放送など。免税売上はコロナ前の水準まで回復。強い店舗の再構築等に取り組む。 記:2024/06/03
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
5337 東証スタンダード
319
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 10,642百万円
タイルメーカーの東日本ダントータイルなどを傘下に収める持株会社。1885年設立。淡路島に自社工場を保有。不動産事業、住宅金融事業も展開。タイル事業は高付加価値商品の拡販、プロモーション強化などに注力。 記:2024/07/02
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
492
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 20,060百万円
一般用医薬品や機能性食品、化粧品原料等の販売、OEM受託製造等を行うイワキが中核の持株会社。医薬品原料、表面処理薬品等も手掛ける。自社企画化粧品、輸入化粧品は販売順調。26.11期売上高640億円目標。 記:2024/10/26
9275 東証スタンダード
1,312
11/22 15:30
-24(%)
時価総額 13,281百万円
子供服ブランドを展開するアパレル企業。メゾピアノなどが主力。フォトスタジオ事業等も。ワールドの連結子会社。27.2期売上高474億円目標。百貨店チャネルではインバウンド、新生児ギフトの強化等に取り組む。 記:2024/06/03
9861 東証プライム
3,169
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 206,397百万円
外食大手。牛丼チェーン「吉野家」が中核の持株会社。はなまるうどんの「はなまる」等も傘下に持つ。アジア、アメリカでも事業展開。24年8月末のグループ店舗数は2786店舗。外販事業は量販店向け拡販を強化。 記:2024/10/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17