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日経平均は3日ぶりに反発、米雇用統計前のもみ合い継続、アフターコロナ関連にしばし脚光

2021/6/2 12:19 FISCO
*12:19JST 日経平均は3日ぶりに反発、米雇用統計前のもみ合い継続、アフターコロナ関連にしばし脚光  日経平均は3日ぶりに反発。132.50円高の28946.84円(出来高概算6億5564万株)で前場の取引を終えている。  祝日休場明け6月1日の米株式市場でのNYダウは45.86ドル高(+0.13%)と小幅に4日続伸。疾病対策センター(CDC)によると、米国の成人で、ワクチンを少なくとも1回接種した人は5割を超えた。経済活動正常化への期待のほか、市場予想を上回る5月ISM製造業景況指数や原油価格の上昇なども背景に景気敏感株が買われ、NYダウは一時、最高値を上回った。ただ、高値圏では利益確定の売りも強く、上値は重かった。また、ナスダックは長期金利の上昇が重しとなり、軟調に推移し、0.09%の下落となった。週明けのまちまちな米株市場の動きを受けた本日の日経平均は83.53円安と小幅に3日続落で始まると、28565.83円まで下げた。ただ、すぐに前日終値近辺まで急速に切り返すと、前場中頃からはプラスに転じ、その後はじり高基調で上げ幅を3ケタに拡げて前場を終えている。  個別では、月次動向が買い材料視されたKeePer技研<6036>や、アムジェンと共同開発販売契約を締結した協和キリン<4151>、がそれぞれ大幅に上昇。「LINEマンガ」運営企業との業務提携を発表したイーブック<3658>はストップ高まで買い進まれた。また、上半期決算時に続く業績上方修正が好感された内田洋行<8057>、証券会社による目標株価の引き上げが材料視された日本製鋼所<5631>、なども大幅高となっている。一方、今期の業績予想は市場予想を上回るも戻り売りが優勢となった伊藤園<2593>は方向感に欠ける動きとなり、証券会社による格下げがあった日清食HD<2897>は大幅安となっている。  売買代金上位では、トヨタ<7203>、レーザーテック<6920>が本日も大きく買われて連日の上場来高値更新に。レーザーテックは足元、半導体関連が冴えないなかでも別格の動きとして存在感を見せている。そのほか、原油先物価格の上昇を追い風にINPEX<1605>、米長期金利の上昇を背景に三菱UFJ<8306>、前日の日本経済新聞による報道を引き続き材料視する形で村田製作所<6981>、市場予想を上回ったISM製造業景況指数などグローバルな景気回復を背景に、ホンダ<7267>、信越化<4063>、国内でのワクチン接種スピードの加速を受けて、JR東海<9022>、JR東<9020>、JAL<9201>、ANA<9202>、OLC<4661>、など陸運、空運、レジャー関連などのアフターコロナ関連、が大幅高となっている。  セクターでは、鉱業、不動産業、海運業、空運業、陸運業などが上昇率上位となっている。一方、精密機器、パルプ・紙、情報・通信業、食料品、水産・農林業などが下落率上位に並んでいる。東証1部の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は35%となっている。  前日に発表された5月のISM製造業景況指数は61.2と、前月の60.7から上昇し、市場予想の61.0も小幅ながら上回った。新規受注が64.3から67.0へと大きく上昇し、約17年ぶりの高水準となる一方、入荷遅延の指数は75.0から78.8へと上昇し、1974年4月以来の高水準に。仕入れ価格指数も89.6から88.0へ僅かに低下したが、依然、リーマンショックに端を発する景気後退局面入り直前の2008年半ば以来の高水準にあることを考慮すると、原材料市況の逼迫感が伝わってくる。そのほか、生産指数が62.5から58.5へ、雇用が55.1から50.9へとそれぞれ4ポイント以上低下したことなども踏まえると、製造業者が原材料不足や労働者の確保困難といった問題から、強い需要に対応した供給ができていない状況が引き続き窺える。  共和党が知事を務める州の多くでは、失業手当の延長を廃止する動きが出ていることや、週次の新規失業保険申請件数がパンデミック以降の最低水準を更新し続けていることを踏まえれば、今後、労働市場での需要と供給のバランスは取れてくると予想されるが、今回の、ISMの雇用項目の結果をみる限り、失業者の労働市場への復帰はまだまだ道半ばなのかもしれない。  次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、委員会メンバーの金利見通しを示すドットチャートの発表があるほか、テーパリング(資産購入縮小)議論への踏み込みがあるかどうか、など、非常に注目点が多い。ただ、これまでの雇用に関する指標には、バラつきがあり、改めて今週末の雇用統計への注目度が高まってきた。これを確認するまでは、どうにも方向感が掴みにくく、今週の株式市場は週末まで一進一退の展開にとどまりそうだ。  しかし、こうした中でも、物色が全く見られないわけではなく、前週同様、アフターコロナ関連株の戻り基調が鮮明だ。政府は新型コロナウイルスのワクチンに関し、高齢者向けの確保にめどがついたとみて12~64歳の一般向けの接種にも本格的に着手するとし、今月21日からは職場や大学でも接種できるように体制を整えていく方針と伝わっている。遅れていた国内でのワクチン接種スピードが一段と加速してきていることを窺わせるニュースフローが増えており、陸運、空運、旅行サービス、レジャーなど、関連銘柄の戻り基調が強まっている。  商品市況でのインフレ進展が小休止していることで鉄鋼や非鉄金属などの資源関連株については、これまでのように一本調子での上昇が見込みにくくなっている。また、半導体などハイテク株も、米雇用統計や次回のFOMCを確認するまでは動きにくい。これらを踏まえると、ワクチン接種の加速という確かな事実と、これまでの出遅れ感の解消が見込みやすい、アフターコロナ関連が脚光を浴びる展開が少なくとも今週いっぱいは続くと見ておきたい。 《AK》
関連銘柄 19件
1605 東証プライム
2,380.5
4/26 14:34
+20.5(%)
時価総額 3,300,961百万円
原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
2593 東証プライム
3,685
4/26 14:34
-11(%)
時価総額 328,746百万円
清涼飲料メーカー。国内トップの茶葉製品・茶系飲料に強み。傘下にタリーズコーヒー。24.4期上期は飲料の値上げ効果が大。ラリーズも堅調。原材料高や人件費増こなして増収・大幅増益に。通期最高業績・増配を計画。 記:2024/02/05
4,156
4/26 14:34
-50(%)
時価総額 1,282,479百万円
即席麺大手。「チキンラーメン」や「カップヌードル」、「どん兵衛」など有力ブランド多数。海外開拓を強化。医薬品の研究開発も行い、冷凍食品や菓子、シリアルも展開。日清食品や明星食品の好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/13
4,745
2/1 15:00
+15(%)
時価総額 27,179百万円
電子書籍販売会社。「ebookjapan」での電子書籍販売サービスと、オンライン書店「bookfan」での紙書籍の販売が事業の2本柱。今上期の売上高は過去最高を更新した。マーケティングの強化も寄与した。 記:2021/11/29
4063 東証プライム
5,921
4/26 14:34
-387(%)
時価総額 11,984,832百万円
大手総合化学メーカー。塩化ビニル樹脂や苛性ソーダ、シリコンウエハ、機能材料を手掛ける。塩化ビニル樹脂等で世界首位。希土類磁石は車載市場等への拡販図る。24.3期3Q累計は自動車用入力デバイスが堅調維持。 記:2024/02/02
4151 東証プライム
2,633.5
4/26 14:34
+9.5(%)
時価総額 1,422,090百万円
医療用医薬品メーカー。キリンHDの子会社。がんや腎、免疫、中枢神経の分野で抗体医薬品や低分子医薬品等の医療用医薬品を開発する。富士フイルムと提携。23年12月期は国内が足踏みも、海外が堅調に推移した。 記:2024/04/14
4661 東証プライム
4,644
4/26 14:34
+38(%)
時価総額 8,444,886百万円
ディズニーリゾート運営会社。アジアで最大規模。東京ディズニーランドやディズニーシー、ホテル、複合商業施設を展開する。今期3Q累計はテーマパークとホテルが堅調に推移した。入園者数や商品、飲食の販売が増加。 記:2024/02/23
5631 東証プライム
3,754
4/26 14:34
-1(%)
時価総額 279,253百万円
フィルム・シート製造装置などの産業機械が主力。原発製品やクラッド鋼管も。配当性向は30%以上目安。販売価格の改善等で素形材・エンジニアリング事業は黒字転換。特別損失は減少。24.3期3Q累計は大幅増益。 記:2024/04/14
6036 東証プライム
4,400
4/26 14:34
+15(%)
時価総額 124,436百万円
カーコーティング製品メーカー。カーコーティング剤「キーパー」やコーティング施工に加え、専門店「キーパーLABO」を運営。キーパー製品等関連事業は好調。フレッシュキーパー等が貢献。24.6期2Qは増収増益。 記:2024/03/31
6920 東証プライム
34,260
4/26 14:34
+900(%)
時価総額 3,230,238百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6981 東証プライム
2,862.5
4/26 14:34
+40.5(%)
時価総額 5,803,556百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7203 東証プライム
3,527
4/26 14:34
+30(%)
時価総額 57,542,959百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7267 東証プライム
1,752.5
4/26 14:34
+6.5(%)
時価総額 9,523,584百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。日本、北米を中心に販売台数が増加。二輪は欧州販売台数が大幅増。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/25
8057 東証プライム
6,910
4/26 14:34
+50(%)
時価総額 71,995百万円
ICTシステム構築・機器販売は学校・官公庁向けに強み。オフィス家具の製造・販売も。24.7期上期はインボイス対応のシステム改修需要が旺盛。大学向け教室ICT化も伸びて販管費増をこなす。通期営業増益を計画。 記:2024/03/10
1,554.5
4/26 14:34
+3(%)
時価総額 20,646,861百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
9020 東証プライム
2,874
4/26 14:34
-6.5(%)
時価総額 3,260,300百万円
国内首位、世界でも最大級の鉄道会社。関東や東北地方を中心に、新潟県、山梨県、長野県、静岡県までが事業エリア。不動産や駅ナカでの物品販売、ホテルなども展開。全セグメント好調で、24.3期3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/04
9022 東証プライム
3,567
4/26 14:34
-22(%)
時価総額 3,674,010百万円
国鉄民営化で誕生した東海地盤の鉄道会社。東海道新幹線が収益の柱。流通、不動産も。輸送実績では東海道新幹線が2桁増。在来線も増加。流通業は堅調。営業費の増加などをこなし、24.3期3Q累計は大幅増益。 記:2024/02/04
9201 東証プライム
2,845
4/26 14:34
+5.5(%)
時価総額 1,243,675百万円
大手航空会社。国内線や国際線、LCC、貨物輸送の航空運送、旅客サービス、空港内地上サービス等を提供する。今期3Q累計は国際旅客収入が増加した。国内旅客収入は単価が上振れ。航空燃油費等の増加を吸収した。 記:2024/04/03
9202 東証プライム
3,063
4/26 14:34
+31(%)
時価総額 1,483,393百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03