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日経平均は5日続伸、28500円は上値めどから下値めどへ転換?

2021/5/26 12:22 FISCO
*12:22JST 日経平均は5日続伸、28500円は上値めどから下値めどへ転換?  日経平均は5日続伸。50.49円高の28604.47円(出来高概算5億3296万株)で前場の取引を終えている。  25日の米株式市場でのNYダウは81ドル安(-0.23%)。新型コロナワクチンの普及による経済活動正常化への期待から寄り付き後、上昇。経済活動再開の恩恵を受ける銘柄のほか、長期金利が1.6%を下回って推移していることを受け、ハイテク株にも買いが入った。ただ、取引開始後に発表された5月の消費者信頼感指や4月の新築住宅販売件数が市場予想を下回ったほか、NYダウについては高値圏での利益確定の売りも出やすく、結局、主要株価3指数は揃って小幅に下落、ナスダック総合指数は0.02%安となった。引けにかけて弱含んだ米国市場の動きを受けて、本日の日経平均は157円安と反落して始まったが、即座に切り返してプラスに転じると28710.83円まで上値を伸ばす場面がみられた。ただ、その後は伸び悩んで上げ幅を縮小していく動きが続いた。  個別では、自己株取得数の上限引き上げを発表したデジタルHD<2389>、大量保有報告書で光通信が5.08%を保有する大株主になったことが明らかになったサニックス<4651>、24年3月期売上高545億円などを掲げた中期経営計画を発表した住友精密<6355>などが大幅に上昇した。そのほか、証券会社によるレーティングが材料視されたところでは、ウシオ電機<6925>や日本製鋼所<5631>などが買われた。一方、前日に21年3月期の決算訂正を発表し、営業損益が1億円の黒字から6億円の赤字へと修正された曙ブレーキ<7238>は大きく下落している。  売買代金上位では、リクルートHD<6098>、Zホールディングス<4689>、パナソニック<6752>、JAL<9201>、SUMCO<3436>などが大幅高となっているほか、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、ファーストリテ<9983>、レーザーテック<6920>などが上昇。一方、ソフトバンクグループ<9984>が1.5%安、米長期金利の低下を受けて三菱UFJ<8306>が1.6%安となっているほか、三井住友<8316>、日本製鉄<5401>、KDDI<9433>、サイバーエージェント<4751>などが下落している。  セクターでは、空運業、サービス業、電気機器、輸送用機器、その他製品などが上昇率上位となっている。一方、鉄鋼、パルプ・紙、電気・ガス業、銀行業、石油・石炭製品などが下落率上位に並んでいる。東証1部の値上がり銘柄は全体の33%、対して値下がり銘柄は61%となっている。  小節目として意識されていた28500円を前日に終値ベースでも突破した日経平均は、本日は前日に超えられなかった28600円を朝方に突破した後は、断続的な売り方の買い戻しが入るなか28700円まで上値を伸ばした。前週、戻り待ちの売りに押されて何度も28500円を手前に押し戻されていたことを考えれば、前日の終値ベースでの28500円台乗せや、本日の28600円、28700円と100円刻みの上昇を果たしたところは素直にポジティブに捉えたい。  ただ、その後はまたもや急失速する展開となった。28000円台後半は今年に入ってからの商いが大きく積み上がっている水準であり、戻り待ちの売り圧力は依然大きいようだ。しかし、前日、今日と2日とも、失速した後も28500円を割っていないところを見る限り、これまで上値メドとして意識されていた28500円は下値支持へと切り替わった様子。積極的に買い上がる材料がないなか、上値が重いことに変わりはないが、下値も着実に切り上げてきていることは評価したい。  相場の調整要因の一つだった「インフレと長期金利」に対する懸念は徐々に後退している。25日、米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は、ヤフー・ファイナンスのインタビューで、「恐らく、今後数回の会合で資産購入ペースの縮小について議論を開始できる状況になるだろう」、「今後入ってくる経済データ次第になると思う」と発言。今後の連邦公開市場委員会(FOMC)会合においてテーパリング(量的緩和の縮小)の議論が開始される可能性を示唆した。FRBの基本姿勢は「物価上昇は一時的」であり、足元の強い物価指標は次第に落ち着いていくとの考えで、これに大きな変化はない。ただ、4月開催分のFOMC議事要旨の発表以降、FRB高官らの発言には徐々にテーパリングを匂わすようなニュアンスの変化が感じ取れる。  そうした中でも、足元の米長期金利が低下し落ち着いた動きを見せているのは、これまでの相場調整局面において、テーパリングに関するリスクを徐々に織り込んできたからではないだろうか。そうだとすれば、市場のテーパリングリスクに対する耐性は大分ついてきたといえよう。市場のインフレに対する懸念の強さを表していた米ブレークイーブンインフレ率(期待インフレ率の指標)も一本調子の上昇に歯止めがかかってきている様子。一昨日の当欄での繰り返しにはなるが、「物価上昇は一時的」とし、頑なに金融緩和の継続を強調していた以前から、インフレに柔軟に対処し得る姿勢に変化しつつあるFRBを、市場はポジティブに捉えていると思われる。  むろん、懸念が消えたわけではない。前日に米国で発表された4月の新築住宅販売件数は予想よりも減少した一方で、 販売価格(中央値)は前年同月比で20.1%も上昇しており、インフレ圧力がなくなったわけではない。今週末にはFRBが物価指標のなかで最も重視しているPCEコアデフレーターの発表も控えているため、ここでの市場反応にも注目される。ただ、インフレや長期金利に対する耐性が徐々に付いてきたことは確かだと思われる。そうした動きが、足元の日経平均の下値切り上げにも繋がっているのかもしれない。  さて、本日の物色動向としては、これまでインフレ期待のもと買われていた鉄鋼などの資源関連セクターが大きく利益確定売りに押され、半導体などのハイテク株も上値が重いなか、アフターコロナ関連が買われている。米バイオ製薬モデルナの新型コロナワクチンが10代の若者に対しても極めて有効であることが示されたことや、国内でのワクチン接種体制の整備が徐々に進んでいることを背景に、出遅れ感のある銘柄に物色が向かっている様子。大手航空会社のほか、OLC<4661>などのレジャー関連、エアトリ<6191>などの旅行関連などで大きく上昇しているものが目立つ。これまで懸念されたいた国内でのワクチン接種率の格差も相当程度織り込んだとして、むしろ、今後のワクチン接種率の進展を期待した買いが向かっているようだ。景気循環株やハイテク株の方向感が欠けるなか、アフターコロナ関連への物色が目先は続きそうだ。 《AK》
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インターネット広告最大手。「アメブロ」などメディア事業やスマホ向けゲームで成長。インターネットTV「ABEMA」に注力。ゲームは継続的に新規タイトルをリリース予定。主力事業好調で、1Qは営業黒字転換。 記:2024/03/29
5401 東証プライム
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時価総額 3,318,521百万円
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時価総額 278,286百万円
フィルム・シート製造装置などの産業機械が主力。原発製品やクラッド鋼管も。配当性向は30%以上目安。販売価格の改善等で素形材・エンジニアリング事業は黒字転換。特別損失は減少。24.3期3Q累計は大幅増益。 記:2024/04/14
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国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
6191 東証プライム
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時価総額 32,370百万円
航空券予約サイトを運営。訪日客向けWi-Fi貸出やITオフショア開発、投資事業なども。まぐまぐ等を傘下に収める。エアトリ経済圏の強化図る。旅行需要の回復で取扱高は大幅増。24.9期1Qは大幅営業増益。 記:2024/04/14
6355 東証スタンダード
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オゾン発生装置のパイオニア。民間航空機用脚システムや防衛航空機用脚システム、産業用熱交換器、精密油圧機器等も。特別損失のはく落等で、23.3期2Qは最終黒字転換。住友商事のTOB成立で同社株は上場廃止へ。 記:2023/01/10
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6920 東証プライム
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時価総額 3,191,581百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6925 東証プライム
1,993
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+5(%)
時価総額 214,248百万円
産業用光源メーカー。半導体製造用露光装置や映画館用映像装置も。24.3期3Q累計は映画館向け光源が堅調。だが液晶関連装置や露光装置などが足踏み。米国アプライドマテリアルズ社と次世代露光技術開発で業務提携。 記:2024/03/11
7203 東証プライム
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7238 東証プライム
138
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時価総額 18,767百万円
大手ブレーキメーカー。自動車や自動二輪、鉄道車両用、産業機械用のブレーキや構成部品等を製造、販売。価格転嫁や生産性向上等で日本は大幅増益。北米は新型車向け製品等が売上貢献。24.3期3Qは大幅営業増益。 記:2024/02/23
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7,498
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-27(%)
時価総額 9,737,578百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
1,554.5
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時価総額 20,646,861百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
8,787
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+88(%)
時価総額 12,079,410百万円
総合金融グループ大手。傘下に三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなど。ノンバンク子会社多数。燃費効率の高い次世代型航空機に特化した投資・ファイナンスを実施。全事業部門好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/03/25
9201 東証プライム
2,855
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時価総額 1,248,046百万円
大手航空会社。国内線や国際線、LCC、貨物輸送の航空運送、旅客サービス、空港内地上サービス等を提供する。今期3Q累計は国際旅客収入が増加した。国内旅客収入は単価が上振れ。航空燃油費等の増加を吸収した。 記:2024/04/03
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4,385
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+26(%)
時価総額 10,103,829百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。子会社に沖縄セルラーやJCOMなど。1409次元の次世代暗号を世界で初めて解読し、耐量子暗号実用化に向け前進。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/04
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42,180
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+730(%)
時価総額 13,422,562百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,518
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時価総額 12,953,168百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10