マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 10:32:16
15,216,502
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は続伸、「米雇用100万人超増」で市場反応は?

2021/5/7 12:21 FISCO
*12:21JST 日経平均は続伸、「米雇用100万人超増」で市場反応は?  日経平均は続伸。82.63円高の29414.00円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。  6日の米株式市場でNYダウは318ドル高と4日続伸し、連日で過去最高値を更新した。週間の新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、景気回復への期待が高まった。一方で長期金利が伸び悩んだため、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も5日ぶりに反発した。しかし、国内ではコロナ禍を受けた緊急事態宣言が31日まで延長され、新たに愛知県と福岡県も加わる見通しとなったことから、本日の日経平均は売り買いが交錯して前日終値近辺でスタート。朝方に一時29237.36円(94.01円安)まで下落すると、前場中ごろには一転して29449.86円(118.49円高)まで上昇する場面があり、その後29400円近辺でもみ合う展開となった。  個別では、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>といった半導体関連株が堅調。ともに連休前に発表した決算に対する反応は売りが先行したが、内容については評価する向きが多いようだ。ソフトバンクG<9984>は小じっかり。前日の決算発表銘柄ではアウトソシング<2427>やミスミG<9962>が買われ、マークラインズ<3901>やインソース<6200>は東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、任天堂<7974>が売買代金トップで2%超の下落。今期減益見通しを嫌気した売りが優勢となっている。ソニーG<6758>は3日続落し、ファーストリテ<9983>や日本電産<6594>もさえない。また、やはり今期減益見通しのヒロセ電<6806>が急落し、東証1部下落率上位に顔を出している。  セクターでは、保険業、海運業、食料品などが上昇率上位。一方、その他製品、陸運業、証券などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は16%となっている。  米NYダウの連日の高値更新を好感し、本日の日経平均もプラス圏で前場の取引を終えた。新型コロナワクチンの普及が進む米国では市場の想定以上に雇用が改善しており、当面の世界経済のけん引役として期待が膨らむところだろう。ただ、NYダウと比べるとやはり日経平均の伸びは鈍い感がある。日本はと言えば感染第4波のただなかであり、政府は本日、緊急事態宣言の延長・拡大を決定する。こうした感染・ワクチン普及状況の違いが日本株の上値が重い大きな理由であることは間違いないだろう。また、日経平均の日足チャートを見ると、各種移動平均線が29000円台に収れんし、とりわけ29400円台に位置する25日移動平均線を上回る場面では伸び悩む展開が続いている。短期志向の投資家から目先の利益を確保する売りが出やすいものと考えられる。  なにより、米景気の回復期待とインフレ加速への警戒感が交錯するなか、今晩発表される4月雇用統計の内容や市場反応を見極めたいという思惑が強いのだろう。本日ここまでの東証1部売買代金はおよそ1兆2000億円と、前日ほどは膨らんでいない。  米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は6日、4月の雇用者数の増加が前月比100万人以上になるとの見通しを示した。3月(同91.6万人増)から伸びが一段と加速するとみられている。それだけにある程度強い内容は想定内とも言え、「内容より市場の反応を注視したい」といった市場関係者の声も聞かれる。また、ボスティック氏は量的緩和縮小の議論を開始するには一段の雇用拡大が必要とも述べているが、雇用統計の内容次第ではインフレ加速の思惑を交えつつ金融政策が修正を迫られるとの見方も出てくるだろう。  米連邦準備理事会(FRB)は物価・雇用目標達成に向けた「さらに著しい進展」が緩和縮小の条件としているが、雇用の強い改善が見られてもなお腰が重ければ、「インフレ加速の懸念を放置している」とみなされる可能性はある。  ことほどさように今回の米雇用統計に対する市場の反応は読みにくい。それに、国内では花王<4452>や日本製鉄<5401>、三菱商事<8058>などが決算発表し、ファーストリテは4月の国内ユニクロ既存店売上高を公表する。後場の取引は一段と様子見ムードが強まりそうだ。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 15件
2427 東証プライム
1,749
6/5 15:00
-1(%)
時価総額 220,288百万円
製造業向け人材派遣・業務請負が柱。M&Aを活用して国内外で事業拡大。昨年12月に発表したMBOの一環として米投資ファンドのベインが1株1755円でTOB実施。今年3月にTOBが成立し、同社株は上場廃止へ。 記:2024/04/10
3901 東証プライム
2,422
11/22 15:30
-12(%)
時価総額 32,041百万円
自動車産業ポータル「MarkLines」の運営等を行う情報プラットフォーム事業が主力。コンサル事業や車両・部品調達代行事業等も。トヨタ、フォード等が主要取引先。情報プラットフォーム契約社数は5300社超。 記:2024/06/15
4452 東証プライム
6,208
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 2,892,307百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
6200 東証プライム
1,058
11/22 15:30
+27(%)
時価総額 90,187百万円
講師派遣型研修事業が主力。公開講座事業やITサービス事業、eラーニング・動画販売等も。取引先は製造業や官公庁関連など4万5000組織超。講師派遣型研修事業は中堅企業中心に民間企業の研修実施回数が順調。 記:2024/06/28
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6806 東証プライム
17,820
11/22 15:30
+40(%)
時価総額 636,067百万円
コネクタ専業メーカー。1937年創業。FPC用コネクタなどの多極コネクタが主力。高周波同軸コネクタなどの同軸コネクタも手掛ける。海外販売比率は7割超。中期経営計画では28.3期売上高2300億円目標。 記:2024/08/29
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8058 東証プライム
2,646.5
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
9962 東証プライム
2,526
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 719,875百万円
FA・金型部品等を扱う商社「ミスミ」を中核とする持株会社。メーカー機能も持つ。顧客数は世界で32万社超。ECサイトの取り扱いメーカーは3000社超。新商品、新サービス開発など新事業政策の加速を図る。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17