マーケット
4/26 15:15
37,934.76
+306.28
38,239.66
+153.86
暗号資産
FISCO BTC Index
4/27 21:36:48
9,970,694
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は6日ぶり反落、利益確定売り優勢でも「明るい材料」

2021/1/15 12:18 FISCO
*12:18JST 日経平均は6日ぶり反落、利益確定売り優勢でも「明るい材料」  日経平均は6日ぶり反落。59.21円安の28639.05円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えている。  14日の米株式市場でNYダウは続落し、68ドル安となった。追加経済対策への期待に加え、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「金融緩和の出口戦略を協議するのはまだ先」との見解を再表明したことによる安心感も支えとなり、NYダウは日中プラス圏で推移した。ただ、経済対策の公表を控え引けにかけて利益確定の売りが出た。一方、バイデン次期米大統領が1.9兆ドル(約200兆円)規模の追加経済対策を発表したことで、本日の日経平均は79円高からスタート。しかし、短期的な材料出尽くし感やここまでの急ピッチの株高に対する警戒感から売りも出て、寄り付き後の日経平均は前日終値を挟みもみ合う展開となった。  個別では、ファーストリテ<9983>が3%近い下落となり、1銘柄で日経平均を約97円押し下げた。第1四半期決算は市場予想を上回る内容だったが、海外での新型コロナウイルスの影響などが懸念され、高値圏で利益確定売りが出ているようだ。その他では任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、ソニー<6758>などが軟調で、日本電産<6594>は2%超の下落。中小型株ではレノバ<9519>の下げが目立ち、フィルカンパニー<3267>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>といった半導体関連株が大幅に上昇。台湾積体電路製造(TSMC)の好決算や設備投資計画が買い材料視されているようだ。売買代金トップのソフトバンクG<9984>は小じっかり。前期業績を上方修正したキヤノン<7751>は7%の上昇となっている。  セクターでは、輸送用機器、鉄鋼、電気・ガス業などが下落率上位。半面、鉱業、石油・石炭製品、ゴム製品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は26%となっている。  前場の日経平均は前日終値を挟み一進一退の展開となった。米国の追加経済対策やパウエル氏発言の内容はおおむね事前の想定どおりで、上値追い材料とはみなされていないのだろう。また、前日までの5日続伸で1600円を超える上昇となっていたうえ、前日は引けにかけて一時400円前後上げ幅を縮める場面もあったため、高値警戒感が意識されやすいところか。前日の当欄で指摘したとおり、13日から14日午前にかけて株価指数先物がやや薄商いとなっており、こうした場面で上下に大きく振らされることもあると再確認しておきたい。  さらに、今晩の米国では12月の小売売上高や鉱工業生産といった各種経済指標、それにシティグループやJPモルガン・チェースなど金融大手の10-12月期決算が発表される予定のため、これらの内容を見極めたいという思惑もあるかもしれない。  日経平均の寄与度上位を見ると、決算発表したファーストリテの押し下げが大きい。また前日もそうだったが、先行して値を戻していたバリュー(割安)セクターも上値が重くなりつつある印象。全体としてはやはり週末を前に利益確定の売りが優勢といったところだ。  とはいえ、日経平均が1600円超上昇したあとの調整としては軽微と言えるだろう。日経平均と同様、前日引けにかけて急失速した半導体関連株だが、結局TSMCの決算を受けて上値追いの動きを維持している。キヤノンやAGC<5201>といった大企業製造業の10-12月期業績が想定ほど悪化しなかったことが確認できたのも明るい材料だし、新興企業ではクラウド名刺管理サービスのSansan<4443>などが好決算だ。  また、前日の当欄で述べた出遅れ感の強いセクターへの買いも継続している。ちなみに、筆者はリバーサル(株価の反転上昇)期待の本命を日本製鉄<5401>などの鉄鋼、それにENEOS<5020>などの石油・石炭製品とみている。ともに出遅れ感が強く、見直しの手掛かり材料も出てきた。また、ダークホースとしてはブリヂス<5108>などのゴム製品を挙げている。まだアナリストらの信頼感が高まっているとは言えないが、7-9月期などは着実に業況回復してきている。  米経済対策やパウエル氏発言の内容も確かにサプライズとまでは言えないが、結果的に株式市場にとって「居心地のいい環境」が続くということだろう。  本日ここまでの東証1部売買代金は1兆4000億円あまり。利益確定の売りが出る一方で、相応の買いが入っていることが窺える。東証株価指数(TOPIX)は0.51%の下落で前場を折り返しており、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが実施されそうだが、それ以上に投資家の根強い買い意欲が相場を下支えしそうだ。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 16件
3267 東証スタンダード
667
4/26 15:00
+4(%)
時価総額 3,854百万円
駐車場の上部空間を開発して賃貸するビジネスを提案。建物の企画から設計・施工、テナント誘致、管理までを一貫で担う。23.11期通期は2桁増収。請負受注は足踏みも、開発販売が牽引。24.11期は大幅増益計画。 記:2024/02/03
4443 東証プライム
1,472
4/26 15:00
+25(%)
時価総額 184,029百万円
柱の法人向け名刺管理サービスは営業DXサービスに進化中。インボイス管理サービスなども。24.5期上期はインボイス管理の有料契約件数が倍増。営業DXの契約件数や名刺アプリの利用者数も順調に増えて収益急改善。 記:2024/02/06
5020 東証プライム
711.9
4/26 15:00
+8.5(%)
時価総額 2,299,638百万円
大手エネルギーグループ会社。石油元売りトップ。サービスステーションの運営や石油・ガス開発、金属資源開発、製錬を行う。今期3Q累計は原油価格や金属価格の下落が影響も、在庫影響を除き営業増益となった。 記:2024/04/16
5108 東証プライム
6,725
4/26 15:00
+14(%)
時価総額 4,799,619百万円
世界最大のタイヤメーカー。スポーツ用品なども。24.12期は高付加価値タイヤの増販を想定。調整営業益は前期比10%増の5300億円を見込む。増配予定。中計では26.12期に調整営業益6400億円を目指す。 記:2024/03/09
5201 東証プライム
5,761
4/26 15:00
+37(%)
時価総額 1,310,288百万円
世界的ガラスメーカー。建築用板ガラスや自動車用ガラスに強み。フッ素樹脂などの化学品も。新中計では26.12期に営業益2300億円が目標。24.12期は二桁営業増益を目指す。還元方針をDOE3%目安に変更。 記:2024/04/12
5401 東証プライム
3,444
4/26 15:00
+15(%)
時価総額 3,272,906百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
6594 東証プライム
7,115
4/26 15:00
+229(%)
時価総額 4,242,561百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6758 東証プライム
12,770
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 16,104,017百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6920 東証プライム
34,080
4/26 15:00
+720(%)
時価総額 3,213,267百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7203 東証プライム
3,510
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 57,265,604百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7751 東証プライム
4,214
4/26 15:00
+148(%)
時価総額 5,620,477百万円
カメラ、複合機大手。レーザープリンターやデジカメで世界首位。光学技術に強み。レンズ交換式デジタルカメラはミラーレスカメラの新製品中心に堅調。ネットワークカメラ等も需要増。23.12期3Qは増収増益。 記:2024/01/16
7974 東証プライム
7,649
4/26 15:00
+243(%)
時価総額 9,933,680百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9519 東証プライム
1,474
4/26 15:00
-13(%)
時価総額 134,348百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマスも。徳島津田バイオマス発電所などの商業運転を開始。再生可能エネルギー発電事業は売上堅調。バイオマス発電所の営業運転開始等で、24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/04/08
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10