マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 16:52:40
15,274,903
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は4日続伸、引き続き米追加経済対策などに期待

2021/1/13 12:09 FISCO
*12:09JST 日経平均は4日続伸、引き続き米追加経済対策などに期待  日経平均は4日続伸。161.61円高の28325.95円(出来高概算6億0529万株)で前場の取引を終えている。  前日12日の米国株式相場は反発。ダウ平均は60.00ドル高の31068.69ドル、ナスダックは36.00ポイント高の13072.43ポイントで取引を終了した。ワクチン普及期待や予想を上回った雇用関連指標を好感し寄り付き後上昇した。その後、トランプ大統領の弾劾訴追を巡る政局不安や金利上昇を警戒し利益確定売りに一時下落に転じたが、大規模財政支援策への期待も根強く底堅く推移し、引けにかけては上げ幅を拡大した。  米国株高を受けた今日の東京株式市場は、やや売りが先行した。新型コロナ感染拡大による足元経済への悪影響が一段と懸念されたことに加え、寄り付き前後に外為市場で1ドル=103円70銭前後と昨日15時頃に比べ50-60銭ほど円高・ドル安方向に振れたことなどが株価の重しとなった。一方、米バイデン次期政権での大型経済対策への期待感が高まり、また、これを受けた原油価格の上昇も東京市場の支援要因となり、寄り後、日経平均は上げに転じ、上げ幅を拡大した。  個別では、21年5月期業績予想を上方修正した三光合成<7888>がストップ高買い気配となり、21年2月期業績予想を上方修正したPR TIMES<3922>、第1四半期営業利益が前年同期比2.9倍となった技研製作所<6289>がストップ高まで買われ、未定としてた21年5月期営業利益が前期比9.7%増予想と発表したインターアクション<7725>、第1四半期営業利益が前年同期比33.3%増となったトランザクション<7818>が上げた。また、原油価格上昇を手掛かりとした国際帝石<1605>、石油資源<1662>などの資源エネルギー関連株や、半導体メモリー市況に底入れ感が報じられたことなどを受けた東エレク<8035>、レーザーテック<6920>などの半導体関連株が堅調だった。  一方、第3四半期の3カ月間(20年9-11月)の営業利益が前年同期比1.5%減となったコーナン商<7516>、21年2月期業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が先行した東宝<9602>、21年2月期第3四半期(20年3-11月)営業利益が前年同期比45.5%減となったイオンモール<8905>が下げた。また、楽天モバイルの従業員が情報の不正持ち出しで逮捕されたことなどを受けた楽天<4755>も軟調だった。  セクターでは、石油石炭製品、鉱業、海運業、金属製品、情報・通信業などが値上がり率上位。一方、電気・ガス業、医薬品、精密機器、不動産業、パルプ・紙などが値下がり率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の47%、対して値下がり銘柄は47%となっている。  今年ここまでの株式相場序盤戦。手掛かり材料となったのは新型コロナと、米ジョージア州上院決選投票だったようだ。「原因不明の肺炎、中国中部で発生、厚労省が注意呼びかけ」。昨年1月7日の日本経済新聞に掲載された記事の見出しだ。おそらく、同紙が新型コロナを伝えた第一報だと思われる。この記事からちょうど1年。先週1月7日、1都3県へ緊急事態宣言が発出された。対象地域はさらに拡大されるようだ。1年前には想像できなかった事態に陥ってしまった。  一方の米国の選挙。選挙結果がどうなれば株価が上がるのか、投票前には分かりにくいイベントだったが、選挙後、米国株は大きく上昇。結局、選挙結果はどちらでもよかったのだろう。「ブルーウエーブ(トリプル・ブルー)」が実現すれば大型の経済対策期待、「ねじれ」ならば税負担増加の回避、と解釈すればよいといったところか。選挙結果に関わらず株価が上昇する構図は昨年の米大統領選に似ているようにも思える。大規模金融緩和の中にあっては、政治イベントは株価上昇の口実としての「お祭り」以上の意味はなくなっているのかもしれない。  さらに、先週末に米国で発表された12月雇用統計。非農業部門の雇用者数は前月比14万人減と8カ月ぶりに減少。前月比5万人増との市場予想に反して減少した。時と場合によっては株価が急落しても良さそうな数字だが、市場ではほとんど材料視されなかった。経済統計に関しても、株価上昇に不都合な発表は見て見ぬふり。金利上昇も株高の理由づけとされるなど、昨年来の「いいとこどり相場」がいまだ継続しているようだ。  さて、後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。相場の先高観は強いものの、新型コロナ感染拡大による経済低迷が懸念され、引き続き株価の重しとなりそうだ。また、日本時間の明朝4時に米国で米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表され、同じく明朝5時に予定されている討議にクラリダFRB副議長、15日未明2時30分に予定されている討議にパウエルFRB議長がそれぞれ参加する予定で、一連の金融イベントや要人の発言を受けた市場の動きを確認したいとする向きもある。(小山 眞一) 《AK》
関連銘柄 13件
1605 東証プライム
2,005
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 2,524,568百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
1662 東証プライム
1,090
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 280,130百万円
石油開発最大手。日本政府が筆頭株主。北海道、秋田県、山形県、新潟県に油ガス田を保有。海外はイラク・ガラフ油田など。E&P事業は売上伸長。北米、中東における原油販売量の増加が寄与。人件費増が重し。 記:2024/09/04
3922 東証プライム
1,568
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 21,137百万円
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」が主力事業。タスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」、カスタマーサポートツール「Tayori」等も。「PR TIMES」の利用企業社数は10万社突破。 記:2024/08/02
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
6289 東証プライム
1,788
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 50,413百万円
油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」の製造・販売等を行う建設機械事業が主力。油圧式杭圧入引抜機は世界トップシェア。圧入工事事業も。硬質地盤対応機「サイレントパイラーF112」など一般機は販売順調。 記:2024/06/11
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7516 東証プライム
3,615
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 125,375百万円
大手ホームセンター運営会社。DIY中心の「ホームセンターコーナン」、「コーナンPRO」などを展開。関西地盤。グループ店舗数は600店舗超。PRO商材等の販売を強化。26.2期経常利益310億円目標。 記:2024/10/25
7725 東証プライム
1,005
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 11,568百万円
検査用光源装置と瞳モジュールを主力とするIoT関連事業が柱。CCD・C-MOSイメージセンサ向け検査用光源装置で世界トップシェア。精密除振装置等も手掛ける。瞳モジュールは新製品の共同開発を推進。 記:2024/10/24
7818 東証プライム
2,222
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 65,271百万円
エコプロダクツ、ライフスタイルプロダクツが柱のファブレスメーカー。衛生用品のウェルネスプロダクツ等も手掛ける。オリジナル雑貨に強み。25.8期は増収増益計画。BtoB、DtoCサイトの売上拡大などに注力。 記:2024/10/24
7888 東証プライム
614
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 18,843百万円
精密プラスチック部品メーカー。合成樹脂成形品の製造・販売、金型の設計・製造等を行う。富山県南砺市に本社。ホンダなど自動車メーカー各社が主要取引先。原価低減推進。中期的に売上高営業利益率10%以上目標。 記:2024/10/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8905 東証プライム
2,000
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 455,128百万円
国内最大級の商業ディベロッパー。イオンのショッピングセンターや商業施設の開発に加え、店舗の運営・管理等を行う。海外のモール開発でも実績。国内の既存モールは収益力回復。26.2期営業利益690億円目標。 記:2024/10/28
9602 東証プライム
6,019
11/22 15:30
+29(%)
時価総額 1,122,489百万円
国内最大の映画製作・配給会社。劇場用映画の製作・配給、「TOHOシネマズ」の運営等を行う映画事業が主力。演劇事業や不動産事業等も手掛ける。アニメは海外営業収入が成長。不動産事業はM&A効果が売上貢献。 記:2024/10/29