マーケット
5/17 15:15
38,787.38
-132.88
40,003.59
+134.21
暗号資産
FISCO BTC Index
5/19 15:27:53
10,452,205
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は3日続落、ダウ平均下落や円高傾向など嫌気

2020/10/28 12:14 FISCO
*12:14JST 日経平均は3日続落、ダウ平均下落や円高傾向など嫌気  日経平均は3日続落。75.04円安の23410.76円(出来高概算5億0494万株)で前場の取引を終えている。  前日27日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は222.19ドル安の27463.19ドル、ナスダックは72.41ポイント高の11431.35ポイントで取引を終了した。10月消費者信頼感指数が、前月からの上昇予想に反して低下したため、経済をけん引する個人消費への懸念が広がり下落して寄り付いた。フランスで新型ウイルス感染死者数が4月来の高水準に達するなど、ウイルス拡大への警戒感に加えて、早期の追加経済対策への期待も後退し、引けにかけては下げ幅を拡大した。  米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は売りが先行した。欧米での新型コロナ感染拡大などが引き続き嫌気された。また、外為市場で1ドル=104円40銭前後と昨日15時頃に比べ30銭ほど円高・ドル安方向に振れていることなども上値抑制要因となった。一方、20年4-9月期決算発表が本格化する中で、業績予想を上方修正する企業が多くみられることから業績への期待感も指摘されたが、前場は概ね売りが優勢の展開だった。  個別では、21年3月期業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が台頭したFDK<6955>、20年12月期業績予想を下方修正した山崎製パン<2212>が8%を超える下げとなり、20年9月期業績見込みを下方修正したFPG<7148>、21年3月期上半期(中間期)連結営業利益が前年同期比12.4%減と第1四半期の同6.5倍から減益に転じた富士通<6702>、21年3月期業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が優勢となった日車輌<7102>が下げた。  一方、21年3月期上半期(中間期)連結営業利益が前年同期比47.5%増となったさくらインターネット<3778>、20年12月期業績予想を上方修正したシマノ<7309>が15%を超す上げとなり、21年6月期第1四半期(20年7-9月)連結営業利益が前年同期比35.6%増となったグリー<3632>、20年9月期の業績見込みを上方修正した長大<9624>が上げた。  セクターでは、保険業、鉄鋼、鉱業、不動産業、非鉄金属などが値下がり率上位。一方、精密機器、情報・通信業、小売業、その他製品が値上がりした。東証1部の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は20%となっている。  20年4-9月期決算発表が本格化している。決算発表が近づくと「業績の良さそうな銘柄を早めに見つけて買っておこう」というような考えにもなりがちだが、投資手法として正しいだろうか。一昨日26日の当欄で例に挙げた銘柄について、3カ月前の4-6月期決算発表後の値動きを少し見てみる。  まず好業績銘柄の日本電産<6594>。第1四半期(20年4-6月)決算発表は7月21日引け後。決算発表直前の株価は7848円。決算発表翌日の寄付きは473円高の8321円。好決算を予想し、先回りして決算発表直前に投資した場合は、好決算を確認した後に投資した場合に比べ、473円、率にして7%程度パフォーマンスが良くなる。小さくはない差だが、このパフォーマンス差にこだわるべきなのかは疑問だ。日本電産は今日の前場に10945円まで上昇しており、決算を確認してから投資しても十分利幅は取れたことになる。  同じく一昨日の当欄で、4-6月期決算がさえなかった一例として取り上げたキヤノン<7751>。同社は12月決算。中間期(20年1-6月)決算発表は7月28日引け後だった。決算発表直前の株価は2077円。決算発表翌日の寄付きは1900円。その差177円。率にして8%。もし、キヤノンが好決算だろうと予想し、先回りして決算発表直前に投資した場合、一夜にして1割近い損失となる。そしてキヤノンの株価はその後もさえず、先週には改めて年初来安値に沈んだ。保有し続ければ取り返しのつかない損失を抱えることになりかねない。  相場の世界には様々な格言があるが、そのひとつに「売りは早かれ、買いは遅かれ」という先人の教えがある。本格化する7-9月期決算に臨むにあたって、生き馬の目を抜くような投資も良いが、気持ちに余裕をもって銘柄選択した方が結果オーライかもしれない。ちなみに上述の日本電産とキヤノンは一昨日26日引け後の決算発表と同時に通期業績予想を上方修正した。今後の株価動向をウォッチしたい。  さて、後場の東京市場で日経平均は底堅く推移しそうだ。引き続き四半期決算への期待感が相場を下支えしそうだ。また、テクニカル面では25日移動平均線が23400円台に位置しており、ここを大きく下回ることは想定しづらいだろう。さらに、前場のTOPIXの下落率が0.61%となったことから、日銀によるETF買入れの思惑が働く可能性もある。(小山 眞一) 《AK》
関連銘柄 11件
2212 東証プライム
3,639
5/17 15:00
+22(%)
時価総額 801,610百万円
国内最大の製パン会社。菓子パンに強み。コンビニの経営も。傘下に洋菓子の不二家。24.12期は菓子パンの増販や子会社の改善を想定。前期に行った値上げ効果の通期化も見込む。最高業績の連続更新を計画。増配予定。 記:2024/02/15
3632 東証プライム
503
5/17 15:00
-1(%)
時価総額 90,414百万円
スマホ向けゲームやメタバース事業、DX事業、コマース事業、投資事業を手掛ける。スマホ向けメタバース「REALITY」のコンテンツ拡充を図る。DX事業は伸び悩む。24.6期2Qはメタバース事業が増収。 記:2024/03/30
3778 東証プライム
5,510
5/17 15:00
-40(%)
時価総額 207,292百万円
独立系のデーターセンター(DC)運営会社。24.3期3Q累計はクラウドインフラ提供サービスが順調増。だが人材・設備投資が利益の重石に。通期では最高業績を計画。北海道のDC拡張は24年10月以降に竣工予定。 記:2024/02/06
6594 東証プライム
7,327
5/17 15:00
+121(%)
時価総額 4,368,973百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6702 東証プライム
2,360.5
5/17 15:00
+28(%)
時価総額 4,888,850百万円
国内最大、世界有数のITサービス企業。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。24.3期2Qは小幅増収。サービスソリューションが売上下支え。コンサル等の需要が拡大。 記:2024/01/16
6955 東証スタンダード
736
5/17 15:00
+1(%)
時価総額 25,418百万円
富士通系電子部品メーカー。ニッケル水素電池やリチウム電池などを手掛ける。24.3期3Q累計は電池事業が増収。ニッケル水素電池は海外車載用途向けなどが販売増。電子事業ではスイッチング電源の販売が増加。 記:2024/04/07
7102 東証プライム
2,281
5/17 15:00
+5(%)
時価総額 33,474百万円
JR東海傘下の鉄道車両メーカー。輸送機器や橋梁、建設機械も。JR向け車両の売上足踏み。輸送用機器・鉄構事業は売上堅調。民生用バルクローリ、LNGトレーラなどが貢献。売上原価減少。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/08
7148 東証プライム
2,124
5/17 15:00
-6(%)
時価総額 189,193百万円
金融サービス会社。航空機や船舶、コンテナのリースファンド組成、不動産ファンドや保険など金融サービスを展開。第3の柱として海外不動産ファンド事業の取り組みを拡大。リースファンド好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/02
7309 東証プライム
26,440
5/17 15:00
-395(%)
時価総額 2,410,270百万円
自転車部品大手。スポーツ自転車向けに強く、変速機やブレーキなどで世界トップシェア。釣具も展開。自転車部品は伸び悩む。23.12期3Qは釣具部門が増収。高価格帯製品は北米市場、中国市場等で需要高い。 記:2024/01/16
7751 東証プライム
4,331
5/17 15:00
-10(%)
時価総額 5,776,528百万円
カメラ、複合機大手。レーザープリンターやデジカメで世界首位。光学技術に強み。レンズ交換式デジタルカメラはミラーレスカメラの新製品中心に堅調。ネットワークカメラ等も需要増。23.12期3Qは増収増益。 記:2024/01/16
9624 東証1部
2,299
9/28 15:00
-11(%)
時価総額 21,647百万円
建設コンサルタント会社。構造物や道路、河川等の社会基盤、鉄道関連等の調査、計画、設計等を行う。21.9期3Qはサービスプロバイダ事業が好調。アシガ川小水力発電所は順調に稼働。プロダクツ事業は受注伸長。 記:2021/09/15