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日経平均は7日ぶり反発、米ハイテク株高で市場心理好転し押し目買い活発

2020/8/3 12:11 FISCO
*12:11JST 日経平均は7日ぶり反発、米ハイテク株高で市場心理好転し押し目買い活発  日経平均は7日ぶり反発。413.93円高の22123.93円(出来高概算6億9249万株)で前場の取引を終えている。  前週末7月31日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は114.67ドル高の26428.32ドル、ナスダックは157.46ポイント高の10745.27ポイントで取引を終了した。追加財政策を巡る交渉の合意のめどがたたないことへの失望感から、寄り付き後に下落した。しかし、7月シカゴ購買部協会景気指数が予想外の改善を示したほか、好決算を受けた主要ハイテク株の上昇が下支えとなり引けにかけては大きく上昇に転じた。  米国株高を受けた今日の東京市場は買いが先行した。米国市場でハイテク株が買われたことなどで市場心理が好転した。また、先週末までの6日続落で日経平均が1200円近く下げた後ということもあり、押し目買いが入りやすかった。さらに、外為市場で一時1ドル=106円40銭台と先週末7月31日の円の高値から2円20-30銭ほど円安・ドル高に振れ、円高一服となったことも買い安心感となった。  個別では、PCR診断キット用部材が寄与して第1四半期大幅増益となった保土谷<4112>、21年3月期の利益予想を上方修正したスクロール<8005>がストップ高買い気配となったほか、21年3月期第1四半期(20年4-6月)が市場予想を上回る増益決算となったZホールディングス<4689>が15%を超す大幅高となり、同じく21年3月期第1四半期(20年4-6月)連結営業利益が大幅増となったテクノスジャパン<3666>、グリムス<3150>、テクマトリックス<3762>、ドウシシャ<7483>が10%前後の大幅上昇となった。また、日本経済新聞の記事中でオリジナルグッズの作成・販売サービス「スズリ」が紹介されたGMOペパボ<3633>も上昇した。  一方、第1四半期連結営業利益が前年同期比9.8%減となったコムチュア<3844>、20年12月期業績予想を下方修正したインフォマート<2492>がストップ安となり、21年3月期連結営業利益が前期比79.4%減予想と発表したカシオ<6952>が10%を超す下げとなった。また、米コンビニを2兆円で買収すると報じられた7&iHD<3382>が資金負担の増大が警戒され下げた。  セクターでは、海運業、情報・通信業、ガラス土石製品、保険業、水産・農林業などが上昇率上位。一方、空運業、石油石炭製品、小売業の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は22%となっている。  前場の東京株式市場は買い優勢の展開だったが、先週末までの日経平均は今年初めての6日続落となり、相場の変調を指摘する向きもある。ここで当面の留意点を簡単に整理しておこう。  まず、マクロ経済環境。当面、注意すべきは海外の経済統計だろう。今日の前場には7月の財新中国製造業PMIが発表された。結果は52.8で前月の51.2から上昇し、好不況の分かれ目となる50を3カ月連続で上回った。これに続き、今晩に7月米ISM製造業景況指数、5日には、7月米ADP全米雇用リポート、6月米貿易収支、7月米ISM非製造業景況指数、7日には7月中国貿易統計、そして、7月米雇用統計で今週を締めくくる。今週は株式市場に影響の大きい経済統計の発表が目白押しとなり注意が必要だ。  次に4-6月期決算発表だが、今日のイビデン<4062>、明日のソニー<6758>、5日のホンダ<7267>、6日のSUMCO<3436>、任天堂<7974>など、相場全体に影響しそうな決算発表が続く。また、決算発表ではないが、明日4日には国内ユニクロの7月の月次売上高が発表される。足元の消費動向を占う上で注目する向きも多く、チェックしたい。  決算発表に絡み、特に今日以降のアドバンテスト<6857>の値動きに注目したい。先週末の同社株は前日引け後に発表された20年4-6月期決算を受けストップ安比例配分となった。今日前場は先週末終値を挟んだ動きだが、今後、同社株への押し目買いが低調ならば、決算発表で急落した銘柄には手を出しづらい。一方、ここから押し目買いが旺盛となれば、他の急落銘柄の戻りもある程度期待できるかもしれない。アドバンテストの値動きが相場の先行きを占う手掛かりの一つとなりそうだ。  そして、新型コロナ。感染拡大への警戒感が強い一方、ワクチンや治療薬の開発進展への期待も大きい。この中で5日に米モデルナが4-6月期決算を発表する。決算発表に合わせ、開発中のワクチンについて何らかの言及があり、相場に影響する可能性もある。アンテナを高くしておきたい。  最後に注意点をひとつ。8月は特に外国人投資家が長期の休暇に入る傾向がある。ここから先、市場参加者が徐々に減少し、相場は少しの売買で値幅が大きくなる可能性がある。当面は上記のように市場変動要因が多く、予想外に相場が乱高下する場面も想定される。そうした環境を利用した「仕掛け的な売買」には振り回されないよう十分に注意したい。  さて、後場の東京株式市場で日経平均は底堅く推移しそうだ。このところ下げの大きな要因となったのは低調な4-6月期決算だ。これに絡み注目された今日のアドバンテストの値動きは上述のように落ち着いた動き。また、7月28日に21年3月期業績予想を下方修正し株価が下落していたファナック<6954>は今日の前場は押し目買いで反発している。企業業績に対する極端な警戒感は後退しつつあるようにも捉えられる。先週末までの日経平均の6日続落で目先の売り一巡感も台頭しており、ここから下げても下値は限定的と考えられよう。 《AK》
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外食業界中心に、見積や受注、納品、請求、入金等のBtoBプラットフォームを提供。利用企業数は104万社超。FOOD事業は卸売企業向けサービスが順調。中期経営計画では26.12期売上高200億円目標。 記:2024/06/24
3150 東証プライム
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時価総額 6,658,547百万円
国内流通グループ最大手。セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、セブン銀行等を傘下に収める持株会社。海外コンビニ事業の売上構成比率が高い。海外コンビニ事業は店舗網の拡大、オリジナル商品の強化等に注力。 記:2024/10/24
3436 東証プライム
1,253
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半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3633 東証スタンダード
1,514
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時価総額 8,280百万円
レンタルサーバやEC支援サービスを展開。ハンドメイド通販「ミンネ」も。GMOインターネットの連結子会社。ホスティング事業は単価上がり堅調。EC支援はコスト抑制。AIによるサービス開発。配当性向50%。 記:2024/06/07
3666 東証スタンダード
780
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時価総額 15,912百万円
独SAP製ERPの導入支援、米セールスフォース製CRMの導入支援等を手掛ける。企業のDX推進に向けたソリューション提供に強み。テラスカイと資本業務提携。CRMは大企業向けソリューションの強化等に注力。 記:2024/07/05
3762 東証プライム
2,476
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 110,227百万円
クラウド型セキュリティ対策製品の提供等を行う情報基盤事業が主力。アプリケーション・サービス事業、医療情報クラウドサービス等の医療システム事業も。情報基盤事業は好調。中計では27.3期売上高750億円目標。 記:2024/06/11
3844 東証プライム
2,249
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時価総額 72,512百万円
独立系SIer。クラウドソリューション事業、ビジネスソリューション事業が柱。デジタルソリューション事業、プラットフォーム・運用サービス事業等も。伊藤忠商事と業務提携。DX領域の売上構成比率の向上図る。 記:2024/08/05
4062 東証プライム
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時価総額 688,529百万円
ICパッケージ基板で世界トップシェア。1912年に揖斐川電力として創業。岐阜県大垣市に本社。自動車排気系部品等のセラミック事業も。電子事業は生成AI用サーバー向けが順調。28.3期売上6500億円目標。 記:2024/06/15
4112 東証プライム
3,915
11/22 15:30
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時価総額 32,941百万円
1916年創業の化学メーカー。有機EL材料やイメージング材料などの機能性色素が主力。ウレタン塗膜防水材、過酸化水素等の工業薬品、農薬等も手掛ける。25.3期は増収増益計画。機能性色素などの販売増を見込む。 記:2024/08/01
4689 東証プライム
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時価総額 2,967,084百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
6758 東証プライム
2,948
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6857 東証プライム
9,447
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時価総額 7,237,734百万円
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6952 東証プライム
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時価総額 268,071百万円
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4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7267 東証プライム
1,362.5
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+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7483 東証プライム
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家庭用品の製造・販売等を行う開発型ビジネス、食品や海外ブランド商品等を扱う卸売型ビジネスが柱。メーカー機能と商社機能を持つ。アウトドアブランド「スタンレー」の販売代理店。「ゴリラのひとつかみ」が好評。 記:2024/08/22
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8005 東証プライム
1,046
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 36,714百万円
生協組合員向け通販事業が主力。EC・通販事業者向け物流代行などのソリューション事業、eコマース事業、化粧品・健康食品ビジネス等も。27.3期経常利益80億円目標。ソリューション事業の領域拡大等に注力。 記:2024/06/04