マーケット
5/2 10:27
38,172.09
-101.96
37,903.29
+87.37
暗号資産
FISCO BTC Index
5/2 10:47:18
8,975,063
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は5日ぶり反発、FOMCやパウエルFRB議長の記者会見受け安心感広がる

2020/7/30 12:07 FISCO
*12:07JST 日経平均は5日ぶり反発、FOMCやパウエルFRB議長の記者会見受け安心感広がる  日経平均は5日ぶり反発。11.18円高の22408.29円(出来高概算5億3091万株)で前場の取引を終えている。  前日29日の米国株式相場は反発。ダウ平均は160.29ドル高の26539.57ドル、ナスダックは140.85ポイント高の10542.94ポイントで取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)が当面金融刺激策を維持するとの期待感から買いが先行。その後、連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通りゼロ金利据え置きを決定し、回復に自信が戻るまで長期にわたり低金利を維持する方針を示したほか、パウエルFRB議長も会見で回復を支援するためにあらゆる手段を活用していく断固とした方針を再表明すると一段高となった。  米国株高を受けた今日の東京株式市場は買い先行で始まった。昨日のFOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見の内容などを受け、東京市場でも安心感が広がった。また、昨日までの4営業日で日経平均は500円近く下落しており、押し目買いが入りやすかった。ただ、引き続き新型コロナウイルス感染拡大や、西側諸国と中国との対立激化に対する警戒感は強く、また、4-6月期決算発表がピークを迎えつつある中、予想を下回る決算を発表した銘柄が大きく売られる傾向があり、決算内容を見極めたいとするムードが強くなり、前引けにかけては買いが手控えられ、日経平均は上げ幅を縮めた。  個別では、20年12月期上半期(中間期)連結営業利益が前年同期比23.2%増となったGMOペパボ<3633>が一時ストップ高まで買われ、21年3月期第1四半期(20年4-6月)連結営業利益が前年同期比2.1倍となったイーブック<3658>、第3四半期も業績拡大傾向が継続したチェンジ<3962>が10%を超す大幅高となったほか、20年12月期業績予想を上方修正したRSTECH<3445>、21年3月期第1四半期(20年4-6月)連結営業利益が前年同期比2.3倍となった北陸電力<9505>、第1四半期決算が想定上回る大幅増益となったエムスリー<2413>が上げた。  一方、21年3月期第1四半期(20年4-6月)連結営業損益が38.24億円の赤字となったぐるなび<2440>が14%を超す大幅安となり、通期業績下方修正で一転営業減益見通しになった花王<4452>、通期業績見通しは市場想定を下回るレベルとなったスクリーンHD<7735>が安くなった。  セクターでは、証券商品先物、精密機器、情報・通信業、サービス業、食料品などが上昇率上位。一方、鉱業、電気・ガス業、銀行業、空運業、ガラス土石製品などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の32%、対して値下がり銘柄は62%となっている。  昨日の米国株式市場は次第に上げ幅を広げる展開となった。FOMCでゼロ金利政策と量的緩和政策を維持すると決めたことに加え、パウエルFRB議長が次回以降の会合で追加策を検討する考えを示唆したことなどが安心感となったようだ。金融政策が株式市場の下支え要因となる構図に変わりはないようだ。  この大きな枠組みの中で、個別銘柄の動きが活発になっている。昨日は、4-6月期の低調な決算内容が嫌気され、日産自<7201>、キヤノン<7751>などが10%を超す下げとなった。今日の前場も、三越伊勢丹<3099>が8%近い下げとなるなど、厳しい決算を発表した銘柄が下落した。一方、今週に入って予想を上回る決算を発表した日本電産<6594>は今日も年初来高値近辺で頑強な動きとなり、昨日業績予想を上方修正したアサヒHD<5857>は今日の前場に15%を超す上げとなった。  4-6月期の業績悪化が一時的なものであると判断すれば、7-9月期の業績回復に期待する買いが入っても良さそうだが、決算発表で大幅安となった銘柄の押し目買いは限定的だ。おそらく市場は、4-6月期に厳しい決算を強いられた企業の業績が7-9月期にV字回復する可能性はほぼないと見ているのだろう。さらにその先の長期的な収益拡大も悲観的に見ているのかもしれない。「コロナだから業績悪化は仕方がないよね」は今の市場には通用しないようだ。一方、コロナ禍の逆風の中で好決算となった銘柄は、株価上昇後に高値圏で利益確定売りをこなす動きが見られる。収益体質の強化やウィズコロナの中での収益拡大策がアフターコロナでも強みとなると見ているようだ。  4-6月期決算で株価が大きく沈んだ銘柄の株価浮上は簡単ではないと思われる一方、4-6月期決算が高く評価された銘柄は7-9月期以降の業績への期待も高まりやすく、株価は上値指向を強める可能性が高い。今後しばらくは、4-6月期の決算内容をベースにした銘柄の峻別が進みそうだ。  さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。日米とも4-6月期決算発表が佳境となってきており、決算内容を確認したいとするムードが強い。また、明日は日本の6月の失業率、求人倍率、鉱工業生産指数、住宅着工、7月の消費動向調査など経済統計の発表が集中することもあり、ポジションを片方に傾けにくく、やや様子見ムードが強くなりそうだ。 《AK》
関連銘柄 14件
2413 東証プライム
1,630.5
5/2 10:19
-24.5(%)
時価総額 1,106,999百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
2440 東証プライム
308
5/2 10:15
-15(%)
時価総額 17,287百万円
飲食店情報検索サイトを運営。楽天Gが筆頭株主。DXサービスの拡充図る。モバイルオーダーサービスの契約企業数は増加。飲食店販促サービスは売上増。ストック型サービスが牽引。24.3期3Qは営業黒字転換。 記:2024/03/04
2,195
5/2 10:19
-4(%)
時価総額 870,958百万円
百貨店最大手。EC、カード・金融、不動産賃貸の強化にも取り組む。24.3期3Q累計は人流回復や訪日客増を追い風に都心店が売上を牽引。費用改革の効果も出て二桁増収・大幅増益に。通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/09
3,190
5/2 10:19
+15(%)
時価総額 82,481百万円
半導体製造工程で使う再生ウエハで世界トップ。新品ウエハの生産も。24.12期は上期低調も下期の回復を想定し、最高業績更新を計画。中計では26.12期に営業益168億円を目指す。次世代電池用の電解液に参入。 記:2024/04/11
3633 東証スタンダード
1,340
5/2 0:00
±0(%)
時価総額 7,328百万円
レンタルサーバやEC支援サービスを展開。ハンドメイド通販「ミンネ」も。GMOグループ。ホスティング事業は堅調。レンタルサーバーサービスは顧客単価が上昇。23.12期通期は増収。24.12期は黒字転換計画。 記:2024/02/13
4,745
2/1 15:00
+15(%)
時価総額 27,179百万円
電子書籍販売会社。「ebookjapan」での電子書籍販売サービスと、オンライン書店「bookfan」での紙書籍の販売が事業の2本柱。今上期の売上高は過去最高を更新した。マーケティングの強化も寄与した。 記:2021/11/29
1,188
5/2 10:19
+6(%)
時価総額 86,676百万円
企業や自治体のDX化支援ビジネスを展開。IT人材の育成やふるさと納税サイトの運営も。SBIHDと業務資本提携。寄付取り扱い高の大幅増などにより、パブリテック事業は伸長。24.3期2Qは大幅増収増益。 記:2024/01/27
4452 東証プライム
6,545
5/2 10:19
-47(%)
時価総額 3,108,875百万円
トイレタリー国内最大手。リビングケアやヘルスケアに加え、油脂や機能材料等のケミカル製品を製造、販売する。化粧品でも大手。23年12月期は化粧品やケミカルが足踏みも、トイレタリーが増加。利益率も改善傾向。 記:2024/02/08
5857 東証プライム
1,976
5/2 10:17
-19(%)
時価総額 157,505百万円
電子基板や半導体装置部品などから貴金属を回収して販売。産業廃棄物処理も手掛ける。産業廃棄物処理施設の稼働率は安定。貴金属事業は増収。国内の金販売量、北米の精錬収入の増加が寄与。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/04/14
6594 東証プライム
7,293
5/2 10:19
-126(%)
時価総額 4,348,699百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
7201 東証プライム
578.6
5/2 10:19
-0.7(%)
時価総額 2,442,106百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
16,545
5/2 10:19
+45(%)
時価総額 1,680,807百万円
大手半導体製造装置メーカー。ウェーハ洗浄装置やコータ・デベロッパ、熱処理装置などを手掛け、洗浄装置で世界トップシェア。枚葉式洗浄装置「SU-3400」が日経産業新聞賞を受賞。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/03/24
7751 東証プライム
4,239
5/2 10:19
-51(%)
時価総額 5,653,821百万円
カメラ、複合機大手。レーザープリンターやデジカメで世界首位。光学技術に強み。レンズ交換式デジタルカメラはミラーレスカメラの新製品中心に堅調。ネットワークカメラ等も需要増。23.12期3Qは増収増益。 記:2024/01/16
9505 東証プライム
1,021
5/2 10:19
+28.6(%)
時価総額 214,751百万円
電力会社。富山、石川、福井の北陸3県と岐阜の一部で、火力や水力、原子力の発電、売電。送配電事業を行う。火力、水力の発電が主力。今期3Q累計は増収、利益は黒字転換した。小売や託送料金の改定が寄与した。 記:2024/03/05