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日経平均は続落、まずまずしっかりでも個別動向に不安心理?

2020/5/7 12:17 FISCO
*12:17JST 日経平均は続落、まずまずしっかりでも個別動向に不安心理?  日経平均は続落。31.93円安の19587.42円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えている。  米株式市場では、1日から6日までの4営業日でNYダウが681ドル下落した。経済活動再開への期待が高まる一方、トランプ大統領が新型コロナウイルスを巡る中国の責任を問う姿勢を強め、米中摩擦再燃への懸念が浮上。米民間雇用サービス会社ADPの4月雇用統計で雇用者数が過去最大の減少となるなど、経済指標の悪化も嫌気された。円相場は一時1ドル=106円近辺まで上昇し、5連休明けの日経平均は米株安や円高を受けて150円安からスタート。朝方には一時19448.93円(170.42円安)まで下落したが、その後下げ渋り、小幅ながらプラス圏に浮上する場面もあった。  個別では、東証1部売買代金トップのソフトバンクG<9984>が3%下落しているほか、武田薬<4502>、OLC<4661>、東京海上<8766>などの軟調ぶりが目立つ。JAL<9201>やANA<9202>は6%前後の下落。その他売買代金上位ではファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>、ソニー<6758>などがさえない。また、石川製<6208>や豊和工<6203>といった防衛関連銘柄が東証1部下落率上位に顔を出した。一方、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、村田製<6981>といったハイテク株や、ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」の好調が伝わった任天堂<7974>は堅調。タカラバイオ<4974>が大幅続伸し、アイロムG<2372>が連日でストップ高を付けるなど新型コロナ対応に絡んだ物色も引き続き活発で、決算発表銘柄では野村不HD<3231>などが急伸した。  セクターでは、空運業、保険業、陸運業が下落率上位。半面、鉱業、精密機器、金属製品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の44%、対して値上がり銘柄は53%となっている。  連休明けの日経平均は3ケタの下落でスタートしたのち下げ渋ったが、前営業日終値水準を回復すると戻り一服となった。米中摩擦の激化懸念は連休前の取引で織り込み済み。また米国では雇用情勢や企業景況感が大きく悪化しているが、おおむね想定内と受け止められているのだろう。欧米で経済再開に向けた動きに変化がないことも相場の下支えとなっているが、一方で積極的に買い上がるほどの追加材料も連休中には出なかった。  売買代金上位を見るとハイテク株が堅調だが、米市場ではNYダウが4月30日終値比で2.80%の下落となっているのに対し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.40%の下落にとどまっている。インターネットサービスの利用増加や半導体需要の伸びへの期待が背景にあるとみられる。反面、新型コロナの影響が強い空運、レジャーなどは下げがきつい。タカラバイオが賑わいを見せているほか、マザーズのアンジェス<4563>が日経レバETF<1570>をも抜き全市場売買代金トップとなっている。新型コロナワクチン開発で注目されるアンジェスは大幅に11日続伸し、マザーズ指数は6%近い上昇だ。  前引けの東証株価指数(TOPIX)は0.45%の下落となっており、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れは本日実施されない見込み。新型コロナの感染拡大やその後の回復で先行する中国が本日、4月貿易収支の発表を予定しており、後場の日経平均はその内容次第で上下に振らされる可能性もある(本稿執筆時点では未発表)。  さて、足元の日経平均は日足チャート上で19200円台に位置する25日移動平均線を上回って推移しており、目先的に二番底を探りに行くようなムードではない。主要中銀による空前の金融緩和が相場をサポートし、海外での経済再開シナリオに狂いが出てこなければ、主要株価指数はまずまずしっかりした推移が見込めるだろう。とはいえ、自動車やレジャー関連株の軟調ぶりを見ると、新型コロナ終息後の個人消費の回復に自信が持てない市場の姿も浮かび上がる。1日の当欄でも指摘したが、企業業績の回復確度が高まってこなければ、日経平均は株価純資産倍率(PBR)1倍水準となる21000円には到達しづらいだろう。趨勢が見えない新型コロナ治療を巡る物色は短期的なものと割り切る必要がある。  日本では連休中に緊急事態宣言が延長され、新型コロナを抑え込めるか注目される。海外では流行の第二派を回避しつつ経済再開を実現できるか、今年11月の米大統領選に向けてトランプ氏が中国批判をどこまで強めるのかなどを見極めたいところ。日経平均は連休明けも当面、現行水準でのもち合いが続くとみておきたい。(小林大純) 《AK》
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医薬品の治験を行う医療機関を支援するSMO事業が柱。製薬会社向け開発支援や医薬品製造受託等も。24.3期3QはCRO事業が黒字転換。海外の臨床試験実施施設の新規試験受託等が寄与。先端医療事業は売上増。 記:2024/04/16
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4563 東証グロース
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大阪大医学部発のバイオベンチャー。遺伝子医薬やDNAワクチンのバイオ医薬品を開発。受託数の順調増で手数料収入は伸長。研究開発費は減少。23.12期通期は損益改善。24.12期は大幅増収、損益改善計画。 記:2024/03/05
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ディズニーリゾート運営会社。アジアで最大規模。東京ディズニーランドやディズニーシー、ホテル、複合商業施設を展開する。今期3Q累計はテーマパークとホテルが堅調に推移した。入園者数や商品、飲食の販売が増加。 記:2024/02/23
4974 東証プライム
1,010
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時価総額 121,620百万円
バイオ産業支援会社。研究開発用試薬や診断薬、理化学機器に加え、医薬品受託サービスを提供する。創薬基盤技術の開発、がん治療薬も提供する。今期3Q累計は検査関連製品やライフサイエンス関連が足踏みとなった。 記:2024/02/24
6203 東証スタンダード
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時価総額 9,938百万円
産業用機械メーカー。工作機械の製造・販売が主力。防音サッシやパワーチャックも手掛ける。路面清掃車でトップシェア。建材は防音サッシ、一般サッシが売上増。火器は防衛省向け装備品が堅調。24.3期3Qは増収。 記:2024/02/26
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段ボール製函印刷機やチップ外観検査機、繊維機械などの製造販売を行う。機雷等の防衛機器も手掛ける。レンゴーが筆頭株主。紙工機械は受注伸び悩むが、売上高は増加。防衛機器は受注伸長。24.3期2Qは増収増益。 記:2024/01/16
6758 東証プライム
13,060
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時価総額 16,469,731百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6861 東証プライム
69,360
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時価総額 16,868,907百万円
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35,010
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世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
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メガ損保の一角。生保も。M&Aで海外拡大。北米を中心とする海外保険事業、アセットマネジメント事業なども。国内損害保険事業が堅調。元受正味保険料は傷害保険、自動車保険が増加。24.3期2Qは収益伸長。 記:2024/02/02
9201 東証プライム
2,753
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時価総額 1,203,457百万円
大手航空会社。国内線や国際線、LCC、貨物輸送の航空運送、旅客サービス、空港内地上サービス等を提供する。今期3Q累計は国際旅客収入が増加した。国内旅客収入は単価が上振れ。航空燃油費等の増加を吸収した。 記:2024/04/03
9202 東証プライム
2,996.5
5/2 15:00
-4.5(%)
時価総額 1,451,187百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
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時価総額 12,989,781百万円
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9984 東証プライム
7,793
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 13,426,981百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10