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日経平均は反落、決算まちまちで個別物色へ

2020/4/24 12:22 FISCO
*12:22JST 日経平均は反落、決算まちまちで個別物色へ  日経平均は反落。157.02円安の19272.42円(出来高概算4億8000万株)で前場の取引を終えている。  23日の米株式市場でNYダウは小幅に続伸し、39ドル高となった。注目される原油先物相場が大きく値を戻し、NYダウも一時400ドル超に上げ幅を広げた。しかし、ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス治療薬の治験が失敗したと一部メディアが報じると失望感から失速した。なお、4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は2009年3月以来の低水準で、週間の新規失業保険申請件数は442.7万件となり、わずか5週間で08年の金融危機以降新たに創出された雇用を全て失った。また、時間外取引では半導体のインテルが決算を受けて大幅安となり、本日の日経平均も国内外の経済や企業業績の悪化を懸念して97円安からスタート。一時19210.68円(218.76円安)まで下落すると、軟調もみ合いが続いた。  個別では、ファーストリテ<9983>などが軟調で、ソフトバンクG<9984>や富士フイルム<4901>は小安い。インテルの決算を受けて東エレク<8035>などの半導体関連株もさえない。国内でも主要企業の決算発表がスタートしたが、キヤノン<7751>やディスコ<6146>は売り優勢。また、レッグス<4286>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、中外薬<4519>やオムロン<6645>、オービック<4684>は決算が好感されて買われ、ネットワン<7518>は商いを伴って急伸した。その他、売買代金上位では任天堂<7974>、神戸物産<3038>、武田薬<4502>が買い優勢。また、ネットワンとともにクボテック<7709>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。  セクターでは、空運業、証券、鉄鋼などが下落率上位。半面、石油・石炭製品、保険業、精密機器など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は26%となっている。  米国株の引け味の悪さやインテルの時間外取引での急落などを受け、本日の東京市場は売りが先行する展開となった。ギリアドの新型コロナ治療薬や半導体関連企業の好業績への期待は直近の米国株の戻りを大きく後押ししていただけに、失望感が出やすいところだろう。日経平均の日足チャートを見ると、19300円台半ばに位置する5日移動平均線に上値を抑えられる格好。個別では景気敏感株を中心に軟調だが、前日から発表が本格化した決算を手掛かりとした物色が見られ、中小型株の一角も売買代金上位に顔を出している。ここまでの東証1部売買代金はおよそ8000億円と、決算発表が本格化したにもかかわらず低迷。新興市場ではマザーズ指数が続伸している。  前引けの東証株価指数(TOPIX)は0.62%の下落となり、後場は日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが実施される見込み。ただ、アジア市場では中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などが軟調で、積極的な買いは期待しにくいだろう。後場の日経平均は日銀のETF買いをサポートにやや下げ幅を縮めつつも、引き続きマイナス圏で推移しそうだ。  ここまで発表された米企業の決算や、前日発表された国内主要企業の決算の内容は強弱まちまちといったところだ。オムロンのように前期業績が想定ほど悪化しなかったケースや、中外薬やオービックのようにコロナ禍にもかかわらず業績に安定感のあるケースは素直に好感されているが、株式相場全体を大きく押し上げるまでには至っていない。また、新型コロナを巡る先行き不透明感からオムロンなど業績予想を非開示とする企業が相次いでおり、市場の目線が定まらず、今後の株価が不安定になる可能性も指摘されている。さらに、業績データの信頼感が低下し、システム的な取引が手控えられたことが売買代金低迷の要因かもしれない。  これらを勘案すると、一昨日の当欄でも指摘したとおり、日経平均の戻りは一服となり、けん引役を欠くなかでもみ合い推移することが見込まれる。ただ、薄商いとなっているだけに、短期的に上下に振らされる場面が出てくる可能性もある。新型コロナの影響下でも底堅い業績が期待できる銘柄を丁寧に選別していく必要があることも改めて述べておく。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 15件
3038 東証プライム
3,527
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-29(%)
時価総額 964,987百万円
冷凍・加工食品など食品中心の「業務スーパー」を展開。デザート・菓子類に大ヒット商品多数。独自の輸入ルートに強み。業務スーパー事業は業績拡大続く。23.10期通期は2桁営業増益。24.10期は増収増益計画。 記:2024/01/27
4286 東証スタンダード
1,405
5/17 15:00
+30(%)
時価総額 15,230百万円
マーケティング支援サービス会社。食品や飲料、流通等向けにグッズやノベルティ等の商品開発、商品プロモーション等を行う。エンタメ顧客向けOEMは堅調。23.12期通期は増収増益。24.12期は大幅増益計画。 記:2024/02/23
4502 東証プライム
4,130
5/17 15:00
-8(%)
時価総額 6,534,796百万円
製薬最大手。糖尿病治療薬のピオグリタゾン、消化性潰瘍治療剤のランソプラゾールなどを展開。希少疾患部門は売上増。フォン・ヴィレブランド病治療剤「ボンベンディ」は米国で需要増。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/10
4519 東証プライム
5,007
5/17 15:00
+41(%)
時価総額 8,407,043百万円
大手医療用医薬品メーカー。がん領域で国内トップシェア。がんや免疫疾患、神経疾患、血液疾患の領域を中心に医薬品を開発し、血友病治療薬「ヘムライブラ」に注力。新型コロナ治療薬が一巡し、23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
4684 東証プライム
21,030
5/17 15:00
-100(%)
時価総額 2,094,588百万円
独立系システムインテグレーター。ERP市場でトップシェア。企業内システムの設計から導入、保守までの一貫体制構築。24.3期3Qは2桁増収増益。システムサポート事業は堅調。運用支援・保守サービス等が伸びる。 記:2024/02/02
3,414
5/17 15:00
±0(%)
時価総額 4,246,596百万円
富士フイルムグループの持株会社。デジカメや写真関連、医薬品製造開発受託、高機能材料、オフィス関連等を手掛ける。イメージング部門は堅調。デジタルカメラなどの販売が伸びる。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2024/02/25
6146 東証プライム
56,060
5/17 15:00
-80(%)
時価総額 6,072,251百万円
国内最大の半導体用組立装置メーカー。半導体をウェーハから切断するダイサやウェーハを薄く研削するグラインダを手掛け、ダイサーは世界シェア8割。純水リサイクル装置も展開。研究開発費増加し、3Q累計は一服。 記:2024/02/22
6645 東証プライム
5,393
5/17 15:00
-119(%)
時価総額 1,112,279百万円
制御機器大手。電子部品や車載機器、自動改札機、血圧計等の健康医療機器も手掛ける。家庭用血圧計で世界トップシェア。24.3期3Q累計はヘルスケア事業が堅調。中国におけるネブライザの需要増などが寄与。 記:2024/02/13
7518 東証プライム
2,966.5
5/17 15:00
+37.5(%)
時価総額 247,012百万円
情報インフラ会社ICTシステムに係るネットワークやセキュリティのソリューション開発、構築、保守・運用までを展開。先端製品を活用したネットワーク基盤に強み。 一部案件の繰り上がりもあり、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/26
7709 東証スタンダード
218
5/17 15:00
+3(%)
時価総額 3,015百万円
画像処理外観検査装置を製造・販売。CAD/CAMソフトやネットワーク機器、高画像映像伝送システム等も。日本セグメントは苦戦。画像処理外観検査装置の売上が足踏み。24.3期2Qは米国セグメントが増収。 記:2024/01/16
7751 東証プライム
4,331
5/17 15:00
-10(%)
時価総額 5,776,528百万円
カメラ、複合機大手。レーザープリンターやデジカメで世界首位。光学技術に強み。レンズ交換式デジタルカメラはミラーレスカメラの新製品中心に堅調。ネットワークカメラ等も需要増。23.12期3Qは増収増益。 記:2024/01/16
7974 東証プライム
8,503
5/17 15:00
-97(%)
時価総額 11,042,761百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
36,090
5/17 15:00
-730(%)
時価総額 17,021,235百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9983 東証プライム
41,010
5/17 15:00
-370(%)
時価総額 13,050,243百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,550
5/17 15:00
+11(%)
時価総額 14,731,257百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10