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日経平均は3日ぶり反落、値がさ株の買い戻し一巡も全般に売りづらさ

2019/4/23 12:19 FISCO
*12:19JST 日経平均は3日ぶり反落、値がさ株の買い戻し一巡も全般に売りづらさ  日経平均は3日ぶり反落。52.49円安の22165.41円(出来高概算5億1000万株)で前場の取引を終えている。  連休明けとなった22日の米株式市場でNYダウは48ドル安と反落。今週は多くの主要企業が決算発表を予定しており、直近の株高を受けた利益確定の売りが優勢となった。ずさんな生産体制が報じられたボーイング株の下落もNYダウを下押しした。一方で原油高を受けてエクソンモービルなどの石油株が買われたほか、ハイテク比率の高いナスダック総合指数は続伸。本日の東京市場でもやや買いが先行し、日経平均は23円高からスタートした。しかし朝方マイナスに転じると、22119.94円(97.96円安)まで下落する場面があった。ゴールデンウィークの大型連休を前に、これまで強い値動きを見せてきたファーストリテ<9983>や安川電<6506>などに利益確定の売りが広がった。  個別では、前述のファーストリテや売買代金トップの任天堂<7974>が3%安。日経平均の値下がり寄与上位には、ファーストリテのほか安川電、ファナック<6954>が顔を出した。売買代金上位では楽天<4755>も下げが目立つ。昭電工<4004>、東海カーボ<5301>などの黒鉛電極関連株は米グラフテック・インターナショナル株の急落を受けて大きく売られた。また、第1四半期が営業減益となったコクヨ<7984>が東証1部下落率トップだった。一方、かんぽ生命保険<7181>は9日ぶりに反発し、3%超高で前場を折り返した。本日は株式売出しの受渡日となる。原油高を受けてJXTG<5020>などが買われ、国際帝石<1605>や石油資源<1662>の上げが目立った。また、業績上方修正を発表したCEHD<4320>が東証1部上昇率トップとなった。セクターでは、その他製品、ガラス・土石製品、ゴム製品などが下落率上位。反面、鉱業、石油・石炭製品、電気・ガス業などが上昇率上位だった。  本日は連休前受け渡しの最終売買日となるが、前日に続き直近値上がりしていた銘柄の利益確定売りと、売り込まれていた銘柄の買い戻しが中心の相場展開となっている。ただ、前日は日経平均の下支えとなった小売株の買い戻しに勢いはなく、逆にファーストリテなど日経平均への影響が大きい値がさ株の軟調ぶりが目立つ。注目されるファーストリテの信用売り残はなお低水準とは言えないが、直近のピークから減っており、買い戻しに伴う一段高への期待が後退しつつあるとみられる。  一方で米中の経済指標改善による株高期待も根強く、全般に大きく売り込まれる流れとはなっていない。今週から日本でも主要企業の決算発表が本格化するが、ここまで発表された米企業決算がおおむね堅調であることも売り込みづらさにつながっているだろう。後場の日経平均はマイナス圏でのもみ合いが続きそうだ。なお、本日は日本電産<6594>やオービック<4684>、小糸製<7276>、シマノ<7309>などが決算発表を予定している。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 17件
1605 東証プライム
2,005
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 2,524,568百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
1662 東証プライム
1,090
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 280,130百万円
石油開発最大手。日本政府が筆頭株主。北海道、秋田県、山形県、新潟県に油ガス田を保有。海外はイラク・ガラフ油田など。E&P事業は売上伸長。北米、中東における原油販売量の増加が寄与。人件費増が重し。 記:2024/09/04
3,978
11/22 15:30
+177(%)
時価総額 735,536百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
4320 東証スタンダード
585
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 9,078百万円
電子カルテシステム「MI・RA・Is」を中心とする医療システム開発等を行うシーエスアイが中核の持株会社。デジタルマーケティング支援等も行う。大型案件の導入・更新等により、電子カルテシステムは堅調。 記:2024/07/01
4684 東証プライム
4,825
11/22 15:30
-39(%)
時価総額 2,402,850百万円
独立系システムインテグレーター。統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」が主力。ERP市場で国内トップシェア。自社開発、直接販売に特徴。OBIC7シリーズのシステム構築売上は大手企業中心に順調。 記:2024/10/29
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
5020 東証プライム
812.9
11/22 15:30
+25.6(%)
時価総額 2,465,405百万円
ENEOS、JX石油開発、JX金属などを傘下に収める持株会社。石油元売り国内トップ。機能材事業、電気事業、再生可能エネルギー事業等も手掛ける。機能材事業の収益改善図る。JX金属が東証に新規上場申請。 記:2024/10/14
5301 東証プライム
933.9
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 210,074百万円
炭素・黒鉛製品メーカー。黒鉛電極、カーボンブラックで国内トップシェア。ファインカーボン事業、アルミ電解用のカソード等も手掛ける。ファインカーボン及び工業炉に積極投資。26.12期売上高4580億円目標。 記:2024/10/20
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7181 東証プライム
3,104
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 1,240,650百万円
日本郵政グループの保険会社。1916年に創設された簡易生命保険が前身。総資産は業界最大級。郵便局を通じて保険商品の販売等を行う。個人保険の保有契約件数は1950万件超。商品ラインアップの拡充図る。 記:2024/10/25
7276 東証プライム
1,988.5
11/22 15:30
+34.5(%)
時価総額 612,126百万円
自動車照明器メーカー。1915年創業。トヨタ自動車が筆頭株主。自動車用ヘッドランプで世界トップシェア。航空機器部品、船灯・特殊機器等も手掛けう。配当性向40%以上目安。27.3期売上高1兆円以上目標。 記:2024/07/07
7309 東証プライム
21,335
11/22 15:30
+360(%)
時価総額 1,906,922百万円
自転車部品大手。スポーツ自転車向けに強く、変速機やブレーキ等で世界トップシェア。リール、ロッドなど釣具も手掛ける。1921年創業。大阪府堺市に本社。自転車部品はロードバイク向けコンポーネントの需要が堅調。 記:2024/10/21
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
7984 東証プライム
2,800.5
11/22 15:30
-22(%)
時価総額 340,378百万円
オフィス家具等を手掛けるファニチャー事業、カウネット等のビジネスサプライ流通事業、ステーショナリー事業などを展開。1905年創業。ビジネスサプライ流通事業では大規模顧客向けソリューションシステムが好調。 記:2024/06/24
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25