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前場に注目すべき3つのポイント~日経平均は32000円での攻防~

2023/10/17 8:34 FISCO
*08:34JST 前場に注目すべき3つのポイント~日経平均は32000円での攻防~ 17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■日経平均は32000円での攻防 ■リョーサン、2Q上方修正66億円←40億円、菱洋エレクと経営統合 ■前場の注目材料:ソディック、日本精機と積層造形で大型金型、ギガキャスト向け共同開発 ■日経平均は32000円での攻防 17日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開が見込まれる。16日の米国市場はNYダウが314ドル高、ナスダックは160ポイント高だった。中東情勢を巡り外交的解決に向けた取り組みを進めていることを受けて、さらなる地政学リスクが後退した。また、米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、政策金利据え置き支持を再表明したほか、米シカゴ連銀のグールズビー総裁がインフレ鈍化基調を認め、金利先高観が後退し買いが入った。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比280円高の31960円。円相場は1ドル149円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32050円と節目の32000円を回復する場面も見られたことから、前日の大幅な下落に対するリバウンドが意識されそうだ。まずは節目の32000円を捉えてくることが期待されよう。米国では決算発表が本格化するなか、決算期待からの先回りの買いも見られており、外部環境が落ち着きをみせてくるようであれば、業績相場への移行が意識されてきそうである。 ただし、32213円辺りで推移する25日線が心理的な抵抗線として機能しそうである。買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、米国ではすべてのセクターが上昇していたこともあり、これに連動する格好からインデックスに絡んだ商いが中心になると考えられ、中小型株については引き続き手掛けづらい需給状況であろう。そのほか、昨日は全般軟調ななか、好決算を発表した企業などは個別に物色されており、決算が評価される銘柄には注目しておきたい。 そのほか、米国市場の強い値動きは安心感につながる一方で、ザラ場は中国市場の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。昨日は香港ハンセン指数が0.97%安となったが、中国経済に対する先行き懸念から売られたと観測されていた。さらに、北京で開催される「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに合わせて、ロシアのプーチン大統領が訪中すると報じられており、神経質にさせそうである。 ■リョーサン、2Q上方修正66億円←40億円、菱洋エレクと経営統合 リョーサン<8140>は第2四半期業績予想の修正を発表。売上高は1350億円から1470億円、営業利益を40億円から66億円に上方修正した。車載向けの販売が堅調に推移し、また第11次中期経営計画の施策である先行投資商材の情報通信向けの販売が伸長した。なお、菱洋エレクトロ<8068>と共同持株会社を設立することで最終合意したと発表。24年4月に「リョーサン菱洋ホールディングス」が東証プライム市場に上場する予定。菱洋エレクトロの普通株式1株に対し、共同持ち株会社の普通株式1株を割り当て、リョーサンの普通株式1株に対し、共同持ち株会社の普通株式1.32株を割り当てる予定。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(33984.54、+314.25) ・ナスダック総合指数は上昇(13567.98、+160.75) ・1ドル=149.50-60円 ・シカゴ日経先物は上昇(31960、大阪比+280) ・SOX指数は上昇(3502.51、+49.54) ・VIX指数は低下(17.21、-2.11) ・活発な自社株買い ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・ソディック<6143>日本精機と積層造形で大型金型、ギガキャスト向け共同開発 ・菱洋エレク<8068>リョーサンと共同持ち株会社設立、社長に中村氏 ・アステラス製薬<4503>更年期障害薬、欧で承認勧告 ・ナカニシ<7716>中国・歯科機器メーカーを買収 ・オムロン<6645>高速データ統合のソルティスターに出資 ・マニー<7730>ベトナムに新工場、デンタル製品生産2倍 ・フタバ産業<7241>農産物の光合成促進システム、車排ガス浄化技術活用 ・FUJI<6134>3D安全センサー開発、協働ロボ向け ・日揮HD<1963>空間情報デジタル化の新興に出資、3Dビューアーと連携 ・三菱重<7011>米新興に出資、CO2フリー水素製造 ・富士通<6702>理研と生成AIで創薬効率化、たんぱく質の構造変化を広範囲予測 ・三菱マテリアル<5711>英鉱業と覚書、銅製品供給網を持続可能に ・INPEX<1605>米社とグリーン水素製造、テキサス州プロ参画 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・06:45 NZ・7-9月期消費者物価指数(前年比予想:+5.9%、4-6月期:+6.0%) ・09:30 豪準備銀行10月理事会議事要旨 《ST》
関連銘柄 14件
1605 東証プライム
1,950
1/10 15:30
-8(%)
時価総額 2,455,315百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化なども推進。 記:2024/12/04
1963 東証プライム
1,267.5
1/10 15:30
-14(%)
時価総額 329,067百万円
日揮、日揮グローバルなどを傘下に収める持株会社。独立系。総合エンジニアリング業界で国内トップ。LNGプラント建設に強み。機能材製造事業も展開。配当性向30%目途。機能材製造事業では機能性塗料材の拡販図る。 記:2024/08/05
4503 東証プライム
1,510
1/10 15:30
-26(%)
時価総額 2,732,591百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。尿路上皮がん治療剤「PADCEV」等が伸長。米国で加齢黄斑変性薬が拡大。 記:2024/11/14
5711 東証プライム
2,360
1/10 15:30
-15(%)
時価総額 310,316百万円
非鉄金属メーカー大手。1871年創業。銅・金・銀等の製錬・販売を行う金属事業、機能材料・電子デバイスの製造・販売を行う高機能製品が柱。超硬製品等も。電気銅生産能力の拡大、コスト競争力の強化などに注力。 記:2024/12/21
6134 東証プライム
2,300
1/10 15:30
-13(%)
時価総額 224,995百万円
電子部品実装ロボットメーカー。愛知県知立市に本社。高速装着機「NXT」が主力。NC旋盤中心の工作機械、移乗サポートロボット等も手掛ける。拡張型オールインワン装着機「AIMEXR」など新世代機種の拡販図る。 記:2024/08/06
6143 東証プライム
721
1/10 15:30
-1(%)
時価総額 39,505百万円
放電加工機で世界シェアトップクラスの工作機械メーカー。射出成形機などの産業機械事業、麺製造プラントなどの食品機械事業も手掛ける。工作機械事業は売上原価低減進む。生産・販売体制の再構築などに取り組む。 記:2024/12/08
6645 東証プライム
4,794
1/10 15:30
-19(%)
時価総額 988,739百万円
制御機器事業が主力。血圧計等のヘルスケア事業、駅務システム等の社会システム事業、電子部品事業等も手掛ける。1933年創業。京都府京都市に本社。構造改革プログラムで収益性改善。社会システム事業は堅調。 記:2024/11/26
6702 東証プライム
2,805.5
1/10 15:30
-37.5(%)
時価総額 5,810,493百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
7011 東証プライム
2,167
1/10 15:30
-4.5(%)
時価総額 7,310,695百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7241 東証プライム
690
1/10 15:30
-9(%)
時価総額 61,811百万円
トヨタ系の自動車用プレス部品メーカー。1945年設立。ボデー部品、内装部品、足回り部品等を手掛ける。排気系部品で国内トップシェア。農業事業等も。原価改善活動、サプライチェーンの見直しなどに取り組む。 記:2024/10/05
7716 東証スタンダード
2,483
1/10 15:30
+17(%)
時価総額 231,957百万円
大手科医療用機器メーカー。エアータービンやコントラアングル、治療用モーター等を国内外に提供。歯科治療用ハンドピースのシェアは世界的。歯科事業は海外で売上が増加。M&A効果で歯科チェアなど売上伸長。 記:2024/10/05
7730 東証プライム
1,562
1/10 15:30
-43(%)
時価総額 167,139百万円
手術用縫合針大手。手術用器具、眼科治療機器、歯科治療機器が主力。ステンレス微細加工技術や海外生産体制に強み。サージカル関連製品は好調。眼科ナイフはアジアや欧州、北米などで需要拡大。米国販社設立で拡大へ。 記:2024/11/03
8068 東証プライム
3,965
3/27 15:00
-20(%)
時価総額 106,262百万円
三菱電機系列の半導体商社。米インテル製半導体なども扱う。リョーサンと経営統合に伴い3月28日付で当社株は上場廃止に。代わって4月1日付で持株会社のリョーサン菱洋HDが上場へ。24.3期は14カ月変則決算。 記:2024/03/10
8140 東証プライム
4,920
3/27 15:00
-250(%)
時価総額 123,000百万円
半導体・電子部品の専門商社。ルネサス製品を中心に半導体や電子部品、システム機器などを扱う。デバイス事業は伸び悩む。ソリューション事業は情報通信分野の大口案件の終息等が響く。24.3期3Qは業績足踏み。 記:2024/02/24