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サカタインクス Research Memo(8):グローバル展開と高機能・高付加価値製品拡販による数量増で収益拡大目指す

2016/9/28 17:35 FISCO
*17:35JST サカタインクス Research Memo(8):グローバル展開と高機能・高付加価値製品拡販による数量増で収益拡大目指す ■サカタインクス<4633>の中期成長戦略 新中期経営計画2017(2015年4月−2017年12月)では、基本方針をCSR活動の充実、グローバル展開による着実な成長、新商品を含むトータルソリューションの提案、生産技術革新、コア技術の深耕と応用展開、としている。 戦略課題としては、コーポレートガバナンスの強化、リスク・コンプライアンス管理体制の充実、グローバル人材の育成、資産の有効活用、サカタインクスブランドの向上、グローバル調達の推進、環境配慮・安心安全な製品の開発投入、情報インフラの整備、多様化市場への対応、設備投資による次世代への布石、物流生産体制の再編、製造プロセスの最適化によるモノづくり力向上、異業種交流、産官学等の外部との連携を掲げている。 グローバル展開の加速、地域特性に応じた製品戦略、高機能・高付加価値製品の拡販によって販売数量増による収益拡大を目指す方針だ。経営目標値は、2017年12月期売上高185,000百万円、営業利益11,000百万円、経常利益12,000百万円、当期純利益7,600百万円、ROE10%以上としている。想定為替レートは1米ドル=117円である。 セグメント別(連結調整前)の計画は、印刷インキ・機材(日本)の売上高63,000百万円、営業利益3,100百万円、印刷インキ(アジア)の売上高44,500百万円、営業利益3,500百万円、印刷インキ(北米)の売上高45,400百万円、営業利益1,900百万円、印刷インキ(欧州)の売上高10,300百万円、営業利益200百万円、機能性材料の売上高15,700百万円、営業利益1,400百万円、その他の売上高14,300百万円、営業利益300百万円で、調整額は売上高マイナス8,200百万円、営業利益プラス600百万円としている。 印刷インキ・機材(日本)では、高品質な差別化製品投入による売上拡大、トータルソリューション提案、革新的生産技術によるコストダウン、物流・生産体制の再構築を推進して国内基盤を強化する。印刷インキ(アジア)では、環境配慮型製品の拡充、地域密着型製品の投入、TPM活動の推進などで売上拡大を目指す。 印刷インキ(北米)では、パッケージ分野の強化、トータルソリューション提案、TPM活動の推進などで売上拡大を目指す。印刷インキ(欧州)では、パッケージインキ及びメタルインキの拡販、東欧・ロシア・アフリカ・中東への展開、グローバル顧客への販売推進で、売上拡大と収益力強化を目指す。機能性材料では、デジタル印刷材料、画像表示材料、機能性コーティング剤の拡販、グローバル販売体制の強化、新規分野への展開を推進する。 3年間累計の設備投資額は20,000百万円で、内訳は印刷インキ事業に13,100百万円(海外生産能力増強7,200百万円、物流・生産体制再構築5,900百万円)、機能性材料事業の生産能力増強に1,400百万円、情報インフラに1,400百万円、通常投資他に4,100百万円としている。主要案件は、日本の滋賀工場2期工事及び情報インフラ投資、北米の工場拡張(缶用インキ、UV・EBインキ)、中国(広州)の缶用インキ設備増設、中国(茂名)のオフセットインキ新工場建設、インドの新聞インキ設備増設などとしている。なお3年間累計の減価償却費は12,000百万円としている。 世界的に環境対応型製品へシフトする流れも背景として、先行してグローバル展開した実績、各国の地域特性に合わせて製品投入するノウハウ、環境配慮型の高機能・高付加価値製品分野での高シェアを生かして、中期的に収益拡大基調と一段の高収益化が期待される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展) 《HN》
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時価総額 83,750百万円
1896年創業の印刷インキメーカー。各種印刷インキ、粉体トナーなどの機能性材料を手掛ける。アルミ缶用インキで世界トップシェア。総還元性向50%以上目指す。パッケージ分野中心に環境配慮型製品を積極展開。 記:2024/07/01