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サカタインクス Research Memo(7):国内外で高機能・高付加価値化インキの市場が拡大

2016/9/28 16:35 FISCO
*16:36JST サカタインクス Research Memo(7):国内外で高機能・高付加価値化インキの市場が拡大 ■サカタインクス<4633>の事業環境 化学工業統計によると、国内印刷インキ出荷数量〔インキ合計〕は2015年1月−12月に前年比2.3%減少したが、2016年1月−6月は前年比2.1%増となった。新聞インキは1.7%減少と縮小傾向だが、全体の約4割を占めるグラビアインキが3.7%増、全体の約3割を占めるオフセットインキが1.6%増と好調に推移している。 国内印刷インキ市場は新聞・雑誌等の紙媒体印刷物の減少で成熟イメージが強いが、パッケージ用インキ(段ボールや紙器などパッケージ印刷用のフレキソインキ、食品・化粧品・トイレタリー製品・日用品などフィルム製包材パッケージ印刷用のグラビアインキ、飲料缶など金属印刷用のメタルインキ)の分野は需要拡大傾向を強めている。また新聞インキも含めて環境配慮型の高機能・高付加価値インキへのシフトが一段と進展している。 海外は人口増加や経済成長を背景として印刷インキ市場が拡大している。北米市場は人口増加が継続し、個人消費が堅調で印刷インキ市場全体が拡大基調である。さらに食品・化粧品・トイレタリー製品・日用品などフィルム製包材パッケージの分野では、日本市場ほど環境対応や高機能化が進展していないため、環境配慮型の高機能・高付加価値インキの市場拡大余地が大きい。 アジア市場は経済成長を背景として、インドやベトナムなどの新興国でパッケージ用インキを中心に需要拡大が期待される。またインドでは、所得水準の向上や識字率の上昇なども背景として新聞需要が増加基調である。そしてインドの新聞はカラーページの比率が高いため、中期的に新聞インキを始めとする印刷インキの需要拡大が期待されている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展) 《HN》
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1896年創業の印刷インキメーカー。各種印刷インキ、粉体トナーなどの機能性材料を手掛ける。アルミ缶用インキで世界トップシェア。総還元性向50%以上目指す。パッケージ分野中心に環境配慮型製品を積極展開。 記:2024/07/01