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サカタインクス Research Memo(6):2016年12月期は円高影響を吸収して増益予想
2016/9/28 16:34
FISCO
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*16:34JST サカタインクス Research Memo(6):2016年12月期は円高影響を吸収して増益予想 ■業績動向 サカタインクス<
4633
>の2016年12月期(2016年1月−12月の12ヶ月決算、2015年12月期は決算期変更に伴い2015年4月−12月の9ヶ月決算)通期の連結業績予想、及び期末配当予想について、8月10日に修正を発表した。 修正後の2016年12月期通期連結業績予想は、前回予想(5月13日に売上高を6,500百万円減額、各利益を据え置き)に対して、売上高を900百万円減額して150,600百万円、営業利益を100百万円減額して9,700百万円、経常利益を200百万円増額して11,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を700百万円増額して8,000百万円とした。前年同期間(2015年1月−12月)調整値との比較で売上高は3.2%減少、営業利益は3.6%増加、経常利益は6.1%増加、親会社株主に帰属する当期純利益は11.1%増加となる。 円高による海外連結子会社の為替換算影響で減収だが、印刷インキ販売数量増加やコスト削減の効果で円高影響を吸収して増益予想である。有形固定資産売却益などの特別損益項目や税金費用の減少なども織り込んだ。修正後の通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高50.0%、営業利益51.1%、経常利益51.3%、親会社株主に帰属する当期純利益51.5%と順調な水準である。 なお想定為替レートは下期1米ドル=105円に見直して、通期1米ドル=108円(前年同期間は1米ドル=121円03銭)とした。為替換算影響額は売上高11,400百万円、営業利益902百万円、経常利益926百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益638百万円のマイナス要因で、為替換算影響を除くベースでは売上高は4.2%増、営業利益は13.3%増、経常利益は14.5%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は19.9%増となる。 セグメント別(連結調整前)の計画については、前年同期間(2015年1月−12月)調整値との比較で、印刷インキ・機材(日本)は売上高が0.8%減の56,013百万円、営業利益が9.4%増の2,427百万円、印刷インキ(アジア)は売上高が4.9%減の28,810百万円、営業利益が3.6%増の3,084百万円、印刷インキ(北米)は売上高が7.2%減の41,669百万円、営業利益が6.5%増の2,440百万円、印刷インキ(欧州)は売上高が13.7%減の7,791百万円、営業利益が72.7%減の30百万円、機能性材料は売上高が2.0%増の9,619百万円、営業利益が6.2%増の811百万円、その他は売上高が12.3%増の14,313百万円、営業利益が3.3%増の410百万円としている。 なお為替換算影響を除いたベースの数値は、印刷インキ(アジア)が21.4%営業増益、印刷インキ(北米)が19.5%営業増益と好調に推移する。印刷インキ・機材(日本)も9.4%営業増益と堅調だ。 重点施策として、印刷インキ・機材(日本)では、高付加価値製品(高濃度・高演色性インキ、高感度UVオフセットインキ、高性能環境対応型ラミネート用・表刷り用グラビアインキ、印刷適性に優れる水性フレキソインキ)の拡販を推進する。また下期に機材の大型案件の計上を予定しているようだ。印刷インキ(アジア)では、グローバル顧客向け高性能環境配慮型製品の拡充、コスト競争力に優れる地域密着型製品の開発・投入、生産能力増強による安定供給、ベトナム工場の本格稼働を推進する。 印刷インキ(北米)では、高性能ラミネート用フレキソ・グラビアインキの新製品投入、オハイオ新工場本格稼働による供給能力増強、オフセット・パッケージ分野でのUV・EBインキの拡販、缶用インキ分野での工場拡張による安定供給体制の確立、TPM活動による生産性向上とコストダウンを推進する。印刷インキ(欧州)では、英国新工場を活用した缶用インキ分野のシェアアップ、パッケージ分野でのグローバル顧客への拡販を推進する。また機能性材料では、プリンタメーカーやレジストメーカーとの連携・協業強化、次世代型・高品質製品の開発を推進する。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展) 《HN》
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サカタインクス
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時価総額 83,750百万円
1896年創業の印刷インキメーカー。各種印刷インキ、粉体トナーなどの機能性材料を手掛ける。アルミ缶用インキで世界トップシェア。総還元性向50%以上目指す。パッケージ分野中心に環境配慮型製品を積極展開。 記:2024/07/01
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