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【今、この株を買おう】連休に読む5大テーマ(5)AR&VR:ゲームだけでなく建設現場や医療でも実用化が進む

2016/5/8 16:48 FISCO
*16:48JST 【今、この株を買おう】連休に読む5大テーマ(5)AR&VR:ゲームだけでなく建設現場や医療でも実用化が進む ARの前提となるVRとはVirtual Reality(バーチャル・リアリティ)の略で、仮想現実と訳される。実際にそこに存在していないが、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)などを用いてユーザーの視覚などに訴えることで、あたかもそこに存在しているかのように認知させる技術。航空機のシミュレーターなどがVRに相当する。ARとはAugmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)の略であり、拡張現実と訳される。ARはVRと現実世界を組み合わせることで現実世界を拡張するもの。 ARは、パソコンやスマートフォン・タブレット端末様々な媒体で利用されている。最近ではカメラを内臓したAndroidやiPhone,iPadなどのスマートフォン・タブレット端末の普及拡大により、多くの人が身近にARアプリを体験できるようになった。スマートフォンをかざすとキャラクターが飛び出したり、有名絵画の説明が表示されたりなど、最近では商品プロモーションや各種イベントでAR技術が使われることが多くなっている。 米Tracticaの市場予測データによれば、ARを含まないVR市場の規模は、2020年までに約2兆7000億円にまで成長するとされている。そのうち、ハードウェアやアクセサリを除いた「コンテンツ」の規模は約1兆7000億円で、さらに「ゲーム」に絞ると約6400億円規模になるという。 AR/VR技術については、まずは体験するといったアクティビティとして、ゲーム業界のビジネスが拡大するほか、企業の販促ツール的な面も期待されるところである。不動産業界などは、遠隔地から実際の部屋をみている感覚のほか、実際の物件では家具等を配置したイメージでみることができることから、顧客満足度が高まることが期待される。 しかし、本命は産業用途として企業の事業展開の中で需要な役割を担う可能性がある。先進国における労働者の高齢化や労働人口の減少といった社会動態は、熟練技術者不足や知識労働者の人件費上昇という実体のある問題として顕在化している。その中で高性能なモバイル機器と高速無線データ通信の普及により、ARの応用可能性が産業用途までも含めて急速に広がっており、AR技術に対する期待は大きいだろう。 特に熟練技術者の技術・技能の伝承といった点では、相当期待されていると考えられる。プラントオペレータの高齢化や引退により,プラント現場ではより少ない人員で高度な技術を用いた操業を強いられている。その結果として人為的ミスによる操業効率低下や重大事故を招くケースが世界的に増加傾向にあるようだ。実際に、産業事故の7割以上が人のミスに起因するという統計データが複数の調査により報告されているとの調査結果もあるほどだ。遠隔地でも隣にいるかのような環境を作り出せることで、技術者の教育、ミスの減少、さらにコスト削減といった効果も期待される。 そして、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、AR/VR技術がより進化し、且つ身近なものに変わると考えられる。用途としては予測となるが、例えばスマートグラスを活用し、チケットをかざすと、試合会場、対戦相手、地図などの情報が目の前に表れる。競技場内の案内と誘導、競技場までのガイドについても、目的地までの道をナビゲーションで表示。実際の景色に表示されたナビゲーションにより、スムーズに移動ができるようになる。利用者の言語(母国語)による表示により、言葉のやり取りも不便がなくなることが期待される。 <主な関連銘柄> ■ソニー<6758>:「PlayStation 4(PS4)」用VRデバイス「PlayStation VR(PS VR)」の価格が税別4万4980円に決定、発売時期は2016年10月となる 既にいくつかのVRアプリを投入、ゲームプレイ中の全てのシーンを360度視点に対応し、敵キャラや超巨大なボスキャラとのバトルをバーチャルリアリティの世界で楽しめる ■バンダイナムコホールディングス<7832>:“VRアクティビティ”が体験できる施設「VR ZONE Project i Can」をダイバーシティー東京プラザにオープン ■CTI・ミドルウェア<3698>:「Project i Can」にサウンド演出の制作を可能にするCRIの統合型サウンドミドルウェア「CRI ADX2」が採用される、「のみこまれる運転臨場感」の追究をサウンド技術でサポート ■サイバネットシステム<4312>:AR技術を使った様々なソリューション「cybARnet(サイバー・エーアール)」を提供 ■サン電子<6736>:業務の効率化を実現する企業向け現実拡張システム「AceReal(エースリアル)」の開発に着手 ■JIG−SAW<3914>:資本・提携先であるKudan Limited.が、「AR/VR エンジン+Unity 3D」を日本国内でリリース ■日立製作所<6501>:海外におけるプラントなどの現場作業を監督者がいる遠隔地から支援することを目的として、ARおよび3D(3次元)データ処理を用いた遠隔地作業支援技術を開発 このレポートは4月22日に発売された株ムック「今、この株を買おう 2016年春夏号」の要約版となります。「5大テーマで探る2016年株のトレンド!」という特集で、今回のAR/VRのほか、フィンテック、ドローン、ヘルスケア、5Gの5大テーマを採り上げ、テーマ株全550銘柄を収録している中からの抜粋となります。 《TM》
関連銘柄 7件
3698 東証グロース
715
10/8 14:51
-5(-0.69%)
時価総額 3,988百万円
音声・映像のミドルウェア製品「CRIWARE」の開発・販売、サポート等を行う。カラオケや遊技機関連、モビリティ分野等の組込みシステム開発も。クラウドソリューションは大型システム開発案件の受注等で順調。 記:2024/06/13
3914 東証グロース
4,475
10/8 15:00
-25(-0.56%)
時価総額 30,211百万円
データコントロール事業を展開。クラウドサーバやIoTデバイス等の自動監視、運用を行う。IoTエンジン「NEQTO」を活用したIoTソリューションの提供等も。海外オペレーションの体制強化など先行投資を継続。 記:2024/08/29
4312 東証スタンダード
1,095
2/8 15:00
+2(0.18%)
時価総額 35,123百万円
製造業支援の解析ソフトをライセンス販売。ITソリューション、ビッグデータ可視化ツール等も。ITソリューションサービス事業は増収。23.12期3Qは増収。富士ソフトがTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2023/12/02
6501 東証プライム
3,947
10/8 15:00
+43(1.1%)
時価総額 18,300,538百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6736 東証スタンダード
7,900
10/8 15:00
+160(2.07%)
時価総額 189,576百万円
パチンコ・パチスロ機の企画・開発・製造等を行うエンターテインメント関連事業が主力。モバイルデータトランスファー機器、IoT/M2M向けルータ等も。遊技機ビジネスでは開発タイトル数の拡大などに注力。 記:2024/08/10
6758 東証プライム
2,810.5
10/8 15:00
-70(-2.43%)
時価総額 17,546,227百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
3,402
10/8 15:00
+4(0.12%)
時価総額 2,265,732百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25