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【今、この株を買おう】連休に読む5大テーマ(4)5G-モバイル:2020年東京オリンピック時に商用化へ

2016/5/7 14:09 FISCO
*14:09JST 【今、この株を買おう】連休に読む5大テーマ(4)5G-モバイル:2020年東京オリンピック時に商用化へ 5G(第5世代移動通信)とは、現在の4Gや4GLTEの更に上位に位置付けられる通信方式である。アナログ方式(1G)からGSM/PDCなどのデジタル方式(2G)を経て3G(IMT-2000)に進化した携帯電話は、現在その後継となるLTE/LTE-Advanced(4G)への移行となり、5Gはその次の世代となる移動通信システムで、2020年以降の実用化が見込まれている。 「大容量化」「高速化」「低遅延化」と目指す姿はある程度固まり、今後、具体的な中身を詰めていく段階にある。NTTドコモ<9437>の先進技術研究所によれば、2020年に商用化するために「今年は準備の時期」となる。日本のほか、2018年の冬季五輪を控える韓国も導入を急ぐグループの1つだが、この2国だけではなく、米国の通信事業者であるSprint(スプリント)を傘下に収めるソフトバンク<9984>の動向は「競合他社で、どうでるかわからない」とのこと。まだ4年先とはいえ業界は着実に作業を進めている。 3月にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2016(MWC 2016)」では、Ericsson(エリクソン)、Nokia(ノキア)などが実際に電波を飛ばした実験を披露した。このうちEricssonは2015年に続いて2回目で業界最大手の技術力を見せている。 Ericssonによると、5Gでは人だけでなく、モノも利用するネットワークを想定しており、セキュリティーの懸念もある。5Gは最初から業界の要件を満たす通信技術としてスタートしており、要件を定義しているときからセキュリティー面を重視してきているようである。 では5Gでどう変わるのかが注目されるが、NTTドコモ<9437>は、2020年の商用サービス開始を目標に、5G の技術開発を、世界の主要インフラベンダーと進めている。5Gの特徴として、LTEの100倍を超える「高速通信」、LTEの1000倍ものユーザーを収容できる「大容量化」、無線区間の「低遅延化」、多数の端末との「同時接続」、そして「低コスト」「低消費電力」などが挙げられている。 具体的な例をあげると、現在の4Gではフル尺の映画ファイルをダウンロードするのに8分以上かかるが、5Gでは5秒以下でそれができるようになるといわれている。基本的には通信容量が飛躍的にアップするので、現在のスマホやタブレットのみならず、時計やメガネ、衣服、クルマ(自動運転車では通信遅延があると命に関わる)、さらにはドローンや各種ロボットなど、あらゆるモノがワイヤレス通信に接続しても、持ち堪えることができる。つまり、IoT/IoE(IoE:Internet of Everythingの略で、日常生活に関わるすべてがインターネットにつながるという意味)時代の到来を前提にした通信方式と言えよう。 5Gは、多種多様な産業分野において新たなビジネス市場を創出し、豊かなライフスタイルを実現するものと期待されており、その早期実現のためには、移動通信技術関係にとどまらず、多種多様な業種・分野の方々が連携していくことが必要となる。なお、総務省の「電波政策ビジョン懇談会」において、第5世代移動通信システムのロードマップが示され、第5世代移動通信システムの早期実現のため、産学官が連携して強力に取り組んでいくことが必要であると明記されている。 なお、第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF)は第5世代移動通信システムの早期実現を図るため、第5世代移動通信システムに関する研究開発及び標準化に係る調査研究、関係機関との連絡調整、情報の収集、普及啓発活動等を行い、もって電気通信利用の健全な発展に寄与することを目的としている。 <主な関連銘柄> NTTドコモ<9437>:2020年の商用サービス開始を目標に、5G の技術開発を世界の主要インフラベンダーと進めている アルチザネットワークス<6778>:世界最大のC-RAN基地局の限界性能を測定するテスターを世界の大手通信キャリアや大手ベンダーに提供、すでに5Gへの準備もスタート 理経<8226>:スペインEMITE社、ネットウエルと5Gにも対応している製品「8x8 MIMOアナライザー」のサービス及びメンテナンス契約を締結 ジグソー<3914>:IoT/M2Mデバイス向け最新IoTチップ(イスラエルAltairsemi.社)の採用を決定したキャリアへのデファクトLTEモジュール開発をスタート サイバーコム<3852>:通信分野を中心とした ソフトウェアの受託開発を行うが、「通信」をキーワードとしたソフトウェアの開発を最も得意とする ヨコオ<6800>:半導体デバイスや車載通信用アンテナ等を手掛け、5G対応機器の開発を行う アイ・エス・ビー<9702>:車載組込ソフトウェア開発を事業の柱としており、トレーサビリティ強化を進めることで高品質の確保を実現 ネクストジェン<3842>:次世代通信網の制御システム開発を行お、5G通信の開発を積極的に進めるNTTドコモにも通話管理システムを導入 このレポートは4月22日に発売された株ムック「今、この株を買おう 2016年春夏号」の要約版となります。「5大テーマで探る2016年株のトレンド!」という特集で、今回のフィンテックのほか、ドローン、ヘルスケア、5G、AR/VRの5大テーマを採り上げ、テーマ株全550銘柄を収録している中からの抜粋となります。 《KS》
関連銘柄 9件
3842 東証グロース
755
10/8 14:40
-4(-0.53%)
時価総額 2,334百万円
通信キャリア向けに通信のコアシステムの提供等を行うボイスコミュニケーション事業が主力。DXソリューションサービス等も。NTTグループなどが主要取引先。クラウドサービスなどサブスク型ビジネスは成長。 記:2024/06/03
3852 東証スタンダード
1,902
2/7 14:59
±0(0%)
時価総額 15,258百万円
富士ソフト傘下のソフト開発会社。通信分野に強み。受託開発主体にSI、自社パッケージも展開。通信ソフトウェア開発は好調。23.12期3Q累計は増収増益。富士ソフトによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/01/09
3914 東証グロース
4,475
10/8 15:00
-25(-0.56%)
時価総額 30,211百万円
データコントロール事業を展開。クラウドサーバやIoTデバイス等の自動監視、運用を行う。IoTエンジン「NEQTO」を活用したIoTソリューションの提供等も。海外オペレーションの体制強化など先行投資を継続。 記:2024/08/29
6778 東証スタンダード
565
10/8 15:00
-5(-0.88%)
時価総額 5,403百万円
通信計測器メーカー。基地局負荷試験機の開発・販売、通信インフラの保守、運用管理等を行う。通信事業者、通信機器メーカーが主要取引先。28.7期売上高80億円目標。サービス監視システムの拡販等を図る。 記:2024/05/08
6800 東証プライム
1,480
10/8 15:00
-25(-1.66%)
時価総額 35,298百万円
独立系車載アンテナメーカー。1922年創業。半導体検査用ソケットやプローブカード、電子機器用微細コネクタ等も手掛ける。超微細精密加工技術が強み。今下期にベンチャーエコシステム向け新製品の量産開始を見込む。 記:2024/06/11
8226 東証スタンダード
317
10/8 15:00
-9(-2.76%)
時価総額 4,918百万円
IT、エレクトロニクス分野で事業展開する技術商社。システムソリューション事業、電子部品及び機器事業が柱。ネットワークソリューションの提供等も行う。Meta Quest3用可変レンズアダプタの販売を開始。 記:2024/08/30
9437 東証1部
3,880
12/24 15:00
±0(0%)
時価総額 12,527,081百万円
NTTグループの中核を担う国内最大の携帯キャリア。金融・決済など非通信領域の強化に力注ぐ。21.3期1Qはコロナ禍で国際ローミング急減。だが非通信領域の拡大などで補う。通期では利益反発・連続増配を見込む。 記:2020/09/03
9702 東証プライム
1,482
10/8 15:00
-32(-2.11%)
時価総額 16,878百万円
ソフト開発会社。通信分野などの組込み系に強み。セキュリティシステムの開発も。24.12期は拠点統廃合費用などが利益を圧迫する見込み。配当性向は3割以上目安。新中計では26.12期に営業益27億円を目指す。 記:2024/04/12
9984 東証プライム
8,581
10/8 15:00
-164(-1.88%)
時価総額 14,784,668百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17