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博展 Research Memo(2):新規3事業を次世代の基幹事業へ育成し成長を加速

2015/12/1 17:03 FISCO
*17:03JST 博展 Research Memo(2):新規3事業を次世代の基幹事業へ育成し成長を加速 ■事業概要 事業セグメントは「コミュニケーションデザイン事業」と「Webインテグレーション事業」に分類されるが、博展<2173>では、さらに主力事業の「イベントプロモーション」「展示会出展」「商談会・プライベートショー」のほか、新規事業である「カンファレンス・セミナー」「商環境」「デジタル・コンテンツ&マーケティング」の6つのサービスに区分している。主力3事業が売上高全体の70.5%を占めており、そのうち「展示会出展」の依存度が43.5%と高い(2016年3月期第2四半期実績)。同社では、新規3事業を次世代の基幹事業へ育成することで成長を加速させる方針である。 各サービスの概要は以下のとおりである。 (1)イベントプロモーション イベントプロモーションは、展示会や発表会などの製品プロモーション、ユーザーイベント、広報イベントといったリアルな場におけるプロモーションプランの設計から実行までをサポートしている。加えて、SNSにおける拡散など、イベントとWebメディアをシームレスにつなぎ、ターゲットへ効果的にアピールするイベント集客のためのプロモーションを展開する。ワンストップソリューションによる大型案件の受注などにより売上高は大きく伸びているが、外注原価率を高める要因となっている。 (2)展示会出展 「製品・ブランド体験」と「データマーケティング」を軸に、出展企業のマーケティング課題に沿った戦略立案、クリエイティブ、運営、施工をワンストップで提供することで、出展効果を最大限引き出すサポートを行う。高いシェアを誇るが、チャレンジャー(下位企業)からの価格攻勢が厳しくなっているなかで、案件選別等により売上高はやや伸び悩んでいる。ただ、利益率は依然高い水準を維持している。 (3)商談会・プライベートショー 特定の企業がビジネスマッチングや自社製品・ブランドのプロモーションを目的に開催する「商談会」「プライベートショー」の開催をサポートし、より深い製品・ブランド体験や双方向コミュニケーションを可能にする戦略立案、クリエイティブ、運営、施工をワンストップでプロデュースする事業である。 (4)カンファレンス・セミナー 企業のマーケティング活動の一環であるセミナーやカンファレンス、コンベンションの開催に向けて、企画、会場選定、集客プロモーション、運営オペレーション、アフターフォローまでをサポートする。近年、IT企業や医薬品企業等からの需要が大きい。 (5)商環境 企業が自社及び商品のブランド認知度向上や販促活動のために設置するショールーム、店舗について、物件選定からデザイン、施工までトータルにサポートすることで、顧客のマーケティング目標達成につながる「売れる空間」をプロデュースする。 (6)デジタル・コンテンツ& マーケティング ITツールや、Webサイト、データベースを始めとするITソリューションをイベントと連動させることで、来場者データを可視化し、顧客のマーケティング活動に新しい価値を提供する。連結子会社(株)アイアクトとの協業等を通じて、ITを駆使したソリューション分野での差別化と業容拡大を目指す。 年間の顧客数は565社(2015 年3月期末実績)。なお、年々取引先数が減少傾向にあるのは、経営資源に制約がある中で、顧客のマーケティング・パートナーとして顧客内シェアを拡大(顧客単価の向上)していることが要因であり、同社戦略の成果を反映している。 対象業種は多岐にわたるが、同社が得意としているのは、各種展示会やカンファレンスなどに対する需要が大きい「情報・通信」や「薬品・医療用品」を筆頭として、「工作機械」「自動車」「不動産」等が挙げられる。 同社の事業拠点は、本社(東京都中央区)、西日本営業所(大阪市)に加えて、自社の制作部門(工場)を埼玉県八潮市に保有している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《YF》
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イベントプロモーション、展示会、ショールーム等の企画・デザイン・施工を行う。リアルイベント分野が主力。ナゴヤドームのドラゴンズワールドなどで実績。BtoBマーケティング事業では案件の内製化進める。 記:2024/10/13