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クリレスHD Research Memo(3):関西圏に強いブランドと郊外ロードサイド立地展開を獲得

2015/7/16 17:25 FISCO
*17:25JST クリレスHD Research Memo(3):関西圏に強いブランドと郊外ロードサイド立地展開を獲得 ■事業概要 (2)KRフードサービスとの資本提携 クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>は、前述した「グループ連邦経営」による成長戦略の一環として、2015年6月30日付けでKRを資本提携(株式取得)により連結子会社とした。KRは、和食レストラン「かごの屋」等を郊外ロードサイドにて展開しており、関西圏を中心として中部圏や関東圏にも進出している。店舗数は、国内にて「かごの屋」88店舗、その他7店舗、海外にて11店舗の合計106店舗となっている。 本件の目的は、関西圏に高い認知度を誇る和食レストランチェーン「かごの屋」ブランドの取得と、同社グループが本格的に参入できていない「郊外ロードサイド立地」への展開にある。特に、従来の「商業施設立地」やSFPダイニング<3198>による「路面繁華街立地」に加えて、「郊外ロードサイド立地」を事業ポートフォリオの中に組み込んだことで、スケールメリットの享受のみならず、リスク分散を図りながら新たな成長機会を獲得したところに戦略的な意図があると考えられる。 KR連結後の立地別店舗数の構成比(2015年6月末現在)は、郊外SCが28.7%、都市SCが19.3%、路面が24.6%、ロードサイドが13.7%、駅ビルが7.5%、百貨店が3.4%、海外が2.7%と大きく変化している。 なお、約150億円の取得価額については全額を銀行借入にて調達しており、のれん代として約100億円(償却期間20年により毎期約5億円の償却費を計上予定)が発生する見込みとなっている。過去3年間のKRの決算をみると、毎期6億円から12億円程度の経常利益を計上しており、連結初年度から十分に採算がとれるものとみている。 KRは、中部圏や関東圏への出店拡大による成長余地があり、中期的には300店舗体制(関西圏で50店舗増、中部及び関東圏で150店舗増)を目指している。また、SFPダイニングのように、将来的な株式上場も視野に入れているようだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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