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ムサシ Research Memo(10):株主還元は配当が基本、上振れ幅によっては特別配当を検討

2015/7/2 17:31 FISCO
*17:35JST ムサシ Research Memo(10):株主還元は配当が基本、上振れ幅によっては特別配当を検討 ■株主還元 ムサシ<7521>は株主還元について配当によることを基本としており、将来の成長のために内部留保の充実を図ることと、業績の成果に応じた利益還元に努めることを、基本方針としている。同社は業績の成果を還元するに際しては、普通配当に特別配当を組み合わせるスタイルを採用している。ここ数年は普通配当を20円で固定し、そこに業績の変動に応じて特別配を上乗せするというやり方だ。 これは同社の業績が選挙というタイミングを読めないイベントに大きく左右されるためと考えられる。仮に業績が下振れした場合でも、それが一時的なものであると判断できれば普通配は維持している。実際に1996年の同社株式公開後、これまでの19年間で、普通配の減配は一度もなく、投資家の安定配当に対する信頼度と、業績上振れの際の増配期待への信頼度はともに、非常に高いものと思われる。 2015年3月期末は、普通配当20円に特別配当10円を加えて年30円配とした。これは2014年12月の衆議院選と2015年4月の統一地方選の恩恵で増収増益となったことを反映したものである。配当性向は20.4%であった。2016年3月期については、期初の時点では配当予想を普通配20円としている。予想1株当たり利益に対する配当性向は25.5%で、前期実績からは5.1%ポイント上昇する見通しだ。 前期比較では特別配当の分だけ減配となってしまうが、業績予想が減収減益となっているため、ベースである普通配のみを配当予想している。現時点で普通配当だけを予想配当とすることはむしろ当然と言えよう。重要なことは、現時点の業績予想に対して上振れで着地した場合、上振れ幅によっては、例え前期比減益であっても特別配当が検討される可能性があることを明言している点で、同社の株主還元に対する積極的な姿勢には振れはないと言えよう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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